第31章 前期中間考査の開始に於いて
中間考査開始二日前にして、終礼の話題が学祭と云うのも如何な物であろうか。全く、我が校は自由すぎる気がする。どうも模擬店の話らしく、我々一年四組はチュロスを売るのだが、其れに伴う使用電力調査らしい。いや試験開けてからでいいだろ別に()。
と云う訳で試験前日。此の日は授業を4限で切り上げ帰宅した。尚途中東清峰駅で配布されて居た冊子の表紙になって居た俳優の因幡みのるが、中学の時の体育教師の岡先生に似て居る事が気になった。
さて、遂に試験一日目がやって来て仕舞った。教科は数Ⅰと英表だ。数Ⅰは難なく普通に終わったのだが、問題は英表である。試験開始の合図と共に問題を見てみて、其の量の多さに気が付いた。流石は赤山、矢張り頭がひねくれて居るらしい。此の問題量では、其の場で読解して解いて居るのでは時間が足りないだろう。其れも律儀な事に約束通り、授業で用いたプリントに載って居た問題や文章が其の儘用いられて居る辺りが余計に癪に障る。此れは最早次回以降の英表はプリント暗記勝負になりそうだ。果たして其れを英語と云うのだろうか()。
英表ではもう1つ事件が起きた。英表は開始五分後から放送問題が在ったので、僕は放送が始まると同時に放送問題の問題文を読んで居たのだが、すると、「Where is the green car?」と云う文が目に入った。green carとは即ちグリーン車の事だろうか。真逆と思い丁度始まった放送を聞いてみると、
〈Readies and gentlemen, welcome to Shinkansen. This is the NOZOMI super express...〉
本物の新幹線の放送音源が流れ始めたので、此れは勝ったと思い、僕は新幹線について知って居る知識を元に、放送をほぼ聞かずに問題を解いて仕舞った。
ワンチャン英表は耐えたかもしれない。




