第9章【番外編1】 ゴールデンウィークに於いて
さて、現代社会のプリントに載っていたかわいいキャラクターを黒板に描いたり、後ろの黒板に貼る時間割のマグネットを作ったりして居るうちに、ゴールデンウィークがやって来た。
此のゴールデンウィークでは、学校は違うものの塾が中学の頃から同じで仲の良い石川と、与賀県南部の町、千布へ行くことにして居た。千布は歴史有る町だが、何故其処へ行くのかと云うと、東條県の下郷利駅と此の千布駅を結ぶ第三セクター、千布高速鉄道に興味が有った為である。
朝五時過ぎ、眠い目を擦り乍ら、未だ暗い中家を出て、地下鉄の始発で東清峰駅へ向かい、其処から徒歩で西急電鉄清峰市駅に向かった。別に西急を使う訳では無いのだが、此の三階改札が大きく、待ち合わせに適して居るのだ。
石川と合流すると、先ずNR清峰駅に向かった。又、僕達は時々、ツウィスターと云うSNSの配信機能で旅の実況をするのが趣味なので、清峰駅前の歩道橋で一発目の配信を行った。尤も六時前なので、誰も見なかった様だが。
さて、先ず、清峰県の隣県、東條県西部の主要駅、島田駅に僕達は向かった。五時五十五分発の快速は、山東本線、次いで山西本線と入るのだが、東條市内を過ぎて赤石を過ぎると各駅に停まる。大赤石橋や海、南山電車、六甲田山、田園風景等を見て居るうちに、七時四十分、島田駅に到着した。実を言うと、次に僕達の乗る島員線には七時四十一分発が在るが、ホームが遠く乗換改札も在る為乗る事はほぼ不可能だ。島田南駅が山西本線に開業した一昨年より前は、島田に七時三十八分に着いて乗換可能だったのに、悲しいことである。
さて、僕達は八時前に島員線新殿行きに乗ったのだが、その後車内で何をしていたかと云うと、正直に言えば居眠りをして居た。其の儘終点近くまで寝ていたのだが、終点の新殿駅につくと急いで乗り換えて今度は霜月行きに乗った。今度は目がさえていたので外の様子を見ていたのだが、のどかな田園風景に心が洗われる様だったことを覚えている。
終着の霜月駅に着いたのは、午前九時頃のことであった。




