↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/49

ロベリア=カイセラ・ディ・イルシオーネ

ロベリア=カイセラ・ディ・イルシオーネ

Roberia Kaysera di Ilusióne


 ここはなにがしかの妖しい雰囲気を放つ禁忌の工房である。


 工房の棚には妖しく黒い艶々としたまるで黒曜石のようなガラス質の球体が置かれていたり、その視線を左にもっていけば、ガラスと思われる材質で作られたとおぼしき薬瓶に、なにがしかの魔法生物が瓶に詰められ、薬液に滲みて浮いている。


 そして、その工房を見上げ、木でできた天井には、まるで日干されて薄くぺらぺらに干からびたかのようなタコに似た生物が天井に貼り付けられている。


 また、その工房の壁には大きく立派な鎌が掛けられており、その鎌の形状は、まるでなにかを刈り取るかのような三日月型の形状をしている。


 その三日月状の刃が備わった鎌の大きさは、所有者である彼女の身の丈ほどもあるものである。そして、この大鎌の銘は“朱月鎌(ルルーノ)”という。



 そのような陰気が満ちる魔法の工房の上座の席、その椅子に腰を下ろしているのは人物は女性である。妖しい笑みをその口角に浮かべ、肘を机の上に置き両手は併せてその掌を口元で重ね合わせている。


 その女性の脇の、机の上では、なにやら不定形の暗黒のマナに満ちる魔法生物が蠢(うごめ)いており、彼女はにやにやしながら、、、まるでそのスライムのような黒い魔法生物を見ているのだ。

 


 そのような陰気に満ちる『黯黑』の呪域を周りに造り上げ、この工房に籠るこの女性―――。その女性の透き通ったまるで琥珀のその色のような赤味がかった金の瞳は何を視ているのか。


 そんな黒い魔女。彼女の名はロベリア=カイセラ・ディ・イルシオーネ。

 魔法王国イルシオンの王族の一人であり、禁忌とされる『黯黑魔法』『屍術』『呪術』に傾倒し、聖と冥から闇に堕ちる前は、初代シオン=イルシオーネの血統樹に属する者という肩書もあり、誰もが認める才媛であった。


「いひっきししししっ♪ きゃはははははっ♪」


 一人で不気味にけたたましく笑う彼女、そのようなロベリアの服装から見てみるとすれば、まるで色の着いた絹のような艶々とした布で織られているのだろうか、光沢のある生地の魔法衣を一番上に着ている。


 魔法衣は絹のような質感には見えるものの、その色合いは黒を基調とした色合いであるが、真っ黒の生地ではない。青色の暗色系の色よりもさらに黒味の強い黝(あおぐろ)い色の生地であり、そのような色合いの魔法衣を身に纏っている。

 上衣と上衣と下衣が一体になったような青黒い色の魔法衣であり、その上から黒色の外套を羽織っている。


 彼女ロベリアは、彼女自身の括れた腰でとめるその下衣はスカート。スカートより出た脚には青黒い色合いのニーソックスを履き、その上に、これまた同系色の、ややだぼっとしたスカートのような下衣を履いているのだ。


 その下衣の裾の、衣服の下端の長さはロベリアの膝ほどだろうか。スカートにはフリフリのような飾りはついていない。


 先述の上衣は、その下衣と統一感のある色合いの、青黒い魔法衣。頸元には、何がしかの紺色の宝石のような飾り物で装身されており、また、ロベリアのその頭の上には、まるでウィッチの標準装備であるかのような三角帽が乗っている。


 ロベリアが着ている魔法衣はぶかぶかとはしておらず、彼女の身体のサイズにぴったりと合っている大きさである。


 ロベリアの着ている黝(あおぐろ)い色の魔法衣は肩と肘の間までの半袖の衣類であるが、肘より上の位置まで青鈍色のオペラグローブを着けている。


 また、その頸元では、そこに妖しく光る紺色の宝玉がブローチのように止められ、そこで上から羽織る黒色の外套を止めている。


 そして、ロベリアがその頭に被っている魔女の三角帽の色は、その魔法衣の外套に合わせれて配色された漆黒の色である。


 さて、先にも示したが、ロベリアの容貌と容姿に移っていこう。


 彼女ロベリアは透き通ったまるで琥珀のような瞳を持っており、その虹の彩りは、一目見たら忘れることができないような印象深いものである。


 赤味がかった金の瞳とでも言えばいいのだろうか、ロベリアの眼はそのような琥珀色の綺麗な色合いをしている。


 ロベリアの鼻筋はまっすぐに通る綺麗な形で、その目はまるで人を値踏みし、口にも品のないまるで人を小ばかにしたような笑みを浮かべる。


 彼女のこの装いを見て、その妖しく、口を開ければ人を小ばかにするような言葉と、常に人を貶し、煽(あお)り、吹聴し、会話の主導権を自身が握ろうとし、その毒舌とその雰囲気で、ロベリアと接すれば、大抵の人は不愉快な気分になるであろう。


 ロベリアの髪は艶々として美しく、そこから伸びるストレートの髪の髪の毛は、ロベリアの属する魔法王国の王族の、神聖と冥属性が現れる、美しい暗色の黒に似た深い紺の髪である。


 域を、黯黑で鎖すような黒色の外套とその三角帽をその黝髪の頭に被り、その魔法衣も冥々しい黝を基調とした暗い彩りだ。


 ロベリアの体型は、肥えてはいない。そして、痩せすぎでもなく、見ている者が、ロベリアの容姿は美しい、と感じるような体型をしている。


 肩や腕、および背の肉付きは、ロベリアが白兵戦を行なう者ではないがゆえに、隆々とした筋肉はついておらず、彼女の肩幅は広くない。


 ロベリアの下半身も、筋肉が浮き上がるほどの筋骨隆々ではなく、すらっとしたまるで女性のファッションモデルのようなすらっとした脚の肉付きである。


 ロベリアの胸部のふくらみは、豊かなものではあるが、ロベリアはことさらその大きさを見せびらかすような魔法衣の服装を着ているわけではなく、その胸はしっかりとその魔法衣の下に隠れている。


 腹部は、余分な肉が付いているということはなく、ロベリアの腰は括れており、腰のくびれでとめる帯がしっかりと、その括れた腰で止まっている。


 臀部もふっくらと丸みを帯び、形は綺麗に、誰の目にも、ロベリアの胸部と臀部は、ふくよかな丸い肉付きがちゃんと見て取れる。



 ロベリアの服装は、ロベリアの正装を修孝が観れば、まず一番上から見ていくとその頭に被っている帽子から。


 上述の、魔女が被っている三角帽である。ロベリアの魔法の三角帽も、魔法の民の類に漏れず、アネモネのそれや、カリーナのそれと同じ種類のウィッチ帽である、帽子の鍔が大きくて、その円錐型の頭頂部が尖っている三角帽である。


 ロベリアの△ウィッチ帽の色は、彼女のイルシオン王家の属性『光と冥』と同じで、聖冥から堕ちた黝があまねく域を鎖し、皆を誘い込む闇色である。


 また彼女ロベリアがそのローブのような魔法衣の上から羽織っている外套は、頸元の紺色の石のブローチから止めて身体の上から羽織るタイプの黒いマントような丈の長い衣である。


 ロベリアの魔法衣は、上下一体となった衣服であり、頸元は見えるものの、それ以外の身体の露出は抑えられいる。


 黝色の半袖の魔法衣であるが、長いオペラグローブを着用しているため、肌の露出度が特段に高い服装をロベリアが着ているわけではない。


 黯黑(あんこく)で域を鎖すような黒色の外套を一番上から羽織り、その下に上下一体の黝色の魔法衣を着ており、その魔法衣の袖は半袖、くびれた腰で帯を止めている。



 ロベリアの魔法衣の、腰から下は、上下一体となっており、彼女が履いているのはズボンではなくスカートと同じ形状になっている。


 その脛や素足を直に外に出しているのではなく、青鈍色のニーソかタイツか長い靴下のようなものを履いた上で、この黝色の魔法衣と対になったようなスカートの形状になっているのだ。


 そのスカートの長さは露出度が極端に高いミニスカートではなく、膝の上すぐ上ほどの丈であるが、しかし、ニーソかタイツか長い靴下のようなものを太腿の上まで履いているため、太腿の肌が露出しているわけではない。


 その黝色の魔法衣のロングスカートが止まるロベリアの細く括れた腰には、帯が締められており、そこの腰には小さな鞄のような革袋が止められている。


 最後に、ロベリアが履いている靴は、黒色の魔法の革靴である。


 一目見たら忘れられないような、琥珀のその色のような赤味がかった金の瞳を持った眼、青みがかった黒髪、人を小ばかにするような失礼な態度とその口調。


 彼女のその妖しく、口を開ければ人を小ばかにするような言葉と、常に人を貶し、煽り、吹聴し、会話の主導権を自身が握ろうとし、その毒舌と雰囲気で、ロベリアと接すれば、大抵の人は不愉快な気分になるであろう。


 聖冥から堕ち、正負が反転した黝があまねく域を鎖し、皆を誘い込む闇色の魔法衣を着込んだ女性。彼女のその服は絹のような質感の生地で織られた黝色の魔法衣、三角帽子ウィッチ帽の装いで、その彼女こそ、魔法王国の王族の反転した正装にて佇むロベリア=カイセラ・ディ・イルシオーネである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。