序章 始まり
まったく更新しておらず申し訳ありません。
しかし自分はこれらを書いて少しした後に気づいたのです...
「これ普通に黒歴史レベルじゃないか?」と...
まず書いてみようと思ってやってれば行き当たりばったりでも何とかなるだろーと思い始めましたがこれは流石に...
というわけで暫くの間すでに出ているキャラクターとこれから出てくるキャラクターの設定を一応完成させ、これからプロットを構築...と言うところまで来ました。
数か月、或いは数年かかってしまううかもしれませんが、この文を読んでくれたのなら宝くじの1等が5回連続で当たるんじゃないか位の期待をしながらブックマークしていただけると幸いです。
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其の身に落ちる。
甘く堕ちる。
力。
其れは誰もが求めて已まないもの。
其れは手に入れた者を狂わせるもの。
其れを自らの物とし、操りしものは英雄。
其れに飲み込まれ、暴れしものは…
「最強たる力で何を為す?」
今ここに一つの生が誕生する。
この世界では眼の色にその者の使用する属性、力が出る。
そういった点でその新たなる生は余りにも異端であった。
その眼は透明な氷を連想させるような水色で、一目見るだけで美しいと思える彩度を誇っていた。
もちろんその場にいたもの全員は見とれていた。そして我に返った時にすぐにこう思った。水色の目はどのような属性なのだうか?と。
本来目には、火の赤、水の青、風の緑、光の黄色、闇の黒しかないはずなのだ。今までになかった事例にその場にいたもの全員は騒然とした。
もしかしたら魔法が使えないのではないか…という懸念もあったが、すぐに解消された。魔力の数値を見たところ、その数値が293と出たのだ。これも普通ではありえない。勇者ですら100前後だというのにも拘わらず、それをゆうに超える約300。異常も異常。生まれながらにして勇者よりも強いというとてつもない状況。ここから成長するというのだから笑えない。
斯くしてこのありえない力を持った子供は全ての人から神と崇められ、世界を守り抜く存在になる。はずであった。母親は自分の子供には普通の人生を歩んでもらいたい。人類という重荷を背負わせたくない。という要望で、このことは伏せられ、その子の通う学校はエリート学校で、そこでの魔力検査を行わないという事で決定した。
・・・・・
~13年後~
その子供は美しく、優しく、強いという三拍子そろった素晴らしい少年になっていた。
「おーいザインー」
「なんだいテオ。」
「こっちで俺と模擬戦やってくんないか?」
「はぁ。またかいテオ?まぁ、君の鍛錬のためなら喜んで手伝おう。」
「お~助かるぅ!」
「君のそういう所は変わらないねぇ。僕も甘やかし過ぎなのかな?」
「いやぁ。勘弁っす。」
「何が?まぁ、大方模擬戦の相手が僕しかいないから僕に相手してもらえないと困るから相手してもらえないのは勘弁ってことだろうけど。君の言葉はいろいろと足りてない。」
「面目ねぇ。」
「おっさん臭い返しは求めてない。もっと上品に。」
「いやぁ。上品とかちょっと俺わかんない。」
「まったく。でもマリアちゃんがいると途端に態度変わるけどねぇ?」
「うっせぇ!とっとと模擬戦始めんぞ!」
「逃げたね?」
「逃げてねぇ!戦いは始まってねぇからな!」
「まぁいいよ。僕に傷一つもつけてみな~。」
「おう!やってやろうじゃなぇか!」
彼らの名前はザイン=オルゴリッジとテオ=アルヒュリス。後に世界を懸けた戦いを繰り広げる者たちの名である。