バーガータイム 3/3
マックシェイクのバニラとチョコレートを手に雑談する社長と島田君。
「まわってるな」
「まわってますね」
「止まったり、間違えたりするかと心配だった」
「3日目です。そろそろじゃないですか」
「嫌なことを言うなよ」
「すぐ直せる程度には雑に作りましたので。それにメールを出すのも、処理するのも、取り込むのも機械です。わけのわからない壊れ方はしないと思ってます」
空になったカップをトレーに放り出して、社長が溜息をついた。
「スクリプトはともかく人間が間違えると思うんだよ。手数が多すぎる」
「受信、仕分け、返信、変換、構造化、移動、取り込み、確認です」
「間違えそうじゃない」
「Outlook Express 4.0 が最大の問題です」
「最大の問題は FileMaker Pro の文字処理の弱さだと思うよ。プラグインで機能を追加をすることも検討したけど、ちょうどいいのが見つからない。帯に短し襷に長しだ。しかも高い」
「ええまあ。だからPerlが最善でした。でも Outlook Express のメールボックスをPerlで開くことができません。メールの仕分けルールも弱い」
「それで調べたんでしょう」
「多少は」
島田君も飲み終えて口元を拭いた。
「それで。Becky! か AL-Mail32 か。どっちが良かった」
「本文で仕分けするのはどっちでもできます。それからメールボックスをPerlで読むのもどっちもいけます。今のスクリプトを流用するなら、メールが個別のテキストファイルになってる AL-Mail32 が有利です。文字コードは jcode.pl を使えばたぶん大丈夫です」
「テストはしてないんだよね」
「まだです」
「サンクスメールの自動返信はどうだろう」
「Becky! の標準機能でやれます。AL-Mail32 では無理です」
「テストが必要だな」
「はい」
「それからCSVの移動もおかしいよね。ThinkPad 345C が前提だから共有で渡してたけど、LaVieにはFileMakerがインストール済みなんだから使わない理由がない。その場で入れちゃえばいい」
「それはそうですね」
「ちょっとは楽になるのかな」
ふたりは会社に戻る支度をし始めた。
「ところで他の会社ではMacを活用してるそうですよ」
「どう違うの」
「AppleScriptっていうOSの機能を使うとメールもFileMakerも自動化できるそうです。メールの受信をトリガーにして仕分けと返信、FileMakerに格納するまで一瞬だそうです」
「それはずるい」




