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流星マスター  作者: TSUJIMO


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目玉焼きが私をにらんでいる

昨日のチキンは君のお母さんじゃないよ

安心して食べられなさい


目玉焼きがとろりと泣き出した

そうそう、それくらいの焼き加減がいいのよね

ほら、おしょうゆをかけてあげる



大学の文学部を卒業した後は気ままなアルバイト暮らしをしていた。そんな流山かおりが比野文具に足を踏み入れたのはウェブサイトの会社案内に求人情報を見つけたからだ。趣味の詩を書くのは子供の頃からこの会社のノートだった。


アルバイト事務員募集。備品整理や清掃、パソコン入力など簡単な仕事です。


名前を知っている会社だし家からも遠くない。これも縁だとなんとなく感じて、メールで詳細を問い合わせてみたら大歓迎された。面接にお茶とケーキまで出てきて驚いた。会社の人はみんなにこやかだった。


「じゃあ明日からよろしく。お嬢さんスタイルじゃなくて動きやすい格好で来てね」


みかん色のワンピースは母からもらったもの。仕事に合わないなら、普通にチノパンとブラウスで来れば良かったと反省する。



書類棚の片付けはすぐに終わった。机を拭いたり階段を上り下りして何かを運んだり手紙や写真の整理を手伝ったり。野原さんという新入社員の人といっしょに注文の電話に出たりもした。注文の入力というのはしなかったけれど、見ていたら自然に覚えた。簡単な仕事というのは本当だった。


だけどある日、社員の真子さんからこう言われた。


「ちょっと広告書いてみない」



Macintosh Performa 588 だ。画像は PowerBook 1400cs で扱うんだけど、テキストはこっちが多いのと真子さんから前に紹介されたパソコン。MacもWindowsも使ったことはある。文学部の友達にはどっち派もいた。


「楽々の公式メルマガに4行の広告枠を無料でくれたんだけど、こういうの私は得意じゃなくって」


本当に困ったという顔の真子さん。私の美意識がー文化がーと、口からこぼれている。これも雑用なのかなと納得してやってみることにした。何も書けないってことはないでしょう。メルマガだってまぐまぐでいくつか読んでるから、真似してみたらいいんだ。


「真子さん、こんな感じでしょうか」


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「えっ、もう書けたの。ちょっと待って。これは社長チェックだ」


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