第十話「楽しい話」
バスに揺られながら旅するのもいいな。
そう思っていたら、あっという間にキャンプ場に到着。
「寝てたらあっという間だったな。」
「朝早いのもあったから、みんな寝てたよね。私は楽しみであまり眠れなかったな。」
亜美ちゃんと佑理も眠そう。
あの二人は波長が合いそうな気がする。
チェックインをして、釣りをして魚を焼いて食べて、みんなで話して、BBQして、そんなことをしていたらあっという間に夜になった。
「なんか、今日はいつもの倍の時間で進んでいった気がする。」
「俺もだ、誘ってくれてありがとな。みんなで話すのも楽しいけど、二人で過ごす時間もいいな。」
私もこの時間は好きだけど、あの二人はどこに?
「ねぇ、勇気くん。二人ともどこ行ったんだろ。」
「そうだな、さっきDMしたけど返事来ないから一回探してくる。梨花はここにいてくれ。」
「・・分かった。」
勇気くんも行っちゃった。
二人とも早く戻ってこないかな。
「梨花ー!」
「佑理!良かった、勇気くんが今探しに行っちゃったから連絡するね。」
「亜美が伝えてくれたらしいから大丈夫。それよりこっち来て!面白いもの見つけたの!」
こんな佑理初めて見た。何見つけたんだろう。
それから私達は、少し小走りで崖の方まで来た。
佑理が立ち止まったからここに何かあるの?
「佑理、面白いものって何?」
「・・面白い話を思いついたんだけど、大人数に聞かせるには恥ずかしくて。少し長くなるけど聞いてもらえる?」




