表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

673/677

冒険者ルーク 201

 カツン、と乾いた音を立ててアシュレグの片方の角が地に落ちた。


「トカゲに角なぞ、必要あるまい」


 俺はチェシャ猫が如く、ニヤニヤと笑った。

 自称・竜王は自身に何が起きたのか自覚するのに数分を要した。


(バカな! あの猫の姿が見えなくなった途端、地面に我が角が落ちた——ということは、この我が感知出来ぬほどのスピードで頭上を占拠し、角を斬り飛ばしたというのか!?)


 ケット・シーはスピードに特化した種族ではない。どちらかと言うと、人間界の猫のように愛玩動物的な立ち位置であるのだった。

 その妖精猫である俺が目で追えぬほどの速さで、アシュレグの頭部に乗り、奴自慢の角を斬り飛ばしてやった。

 アシュレグはその事実を本能的に理解していたが、奴のプライドチキンはそれを認めるのを拒んでいた。

 しまったな。

 掛け声を忘れていた。

 ヒャッハー、とか叫んだ方が良かっただろうか?


(普通のケット・シーではない。認めたくはないが、あの下等な種族から、特殊個体が発生したとしか考えられん——)


 特殊個体はグフの例を見れば明らかだ。

 ゴブリンの上位種レッドキャップの身体に、魔獣グリフォンの能力が宿っている。

 俺がその事を知るのは、大分先の話になる。

 まさか、グフの奴が精霊王エンリュミオンと、グリフォンの姫との間の子だとは夢にも思わないだろう。

 だが、グフがなぜレッドキャップとなってしまったのかは分からない。

 魔獣と精霊の混血——まだまだ、色んな謎がありそうだ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ