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第九話 勇者が2度目の死亡フラグを立てたようです・続

更新遅れました。

その代わりに話のクオリティは上がって・・・

期待はほどほどにしてお読みください。


今話はアイリスに襲われる前のタツヤ視点です。


side:タツヤ・カワギシ


・・・ん?



ここは・・・?



あ、そうだ。草原で寝ていたんだった。



お~。夕焼けが出てる。



普段は気にしないが、やっぱり綺麗だよなぁ~・・・




あれ? 俺って夕方まで寝てたのか?

やべぇぜ。ティア達に制裁を受ける前に起きよう。

・・・え? なんでこんな所に砂が??

あぁそうか。砂漠化したのか・・・ ってありえねぇから!

一日で砂漠化とかどんな環境破壊をすればこうなるんだよ!


・・・すまん。大袈裟だったな。

どうやら俺は砂場に居るみたいだ。

だって周りには公園にテンプレ的に設置されている滑り台やブランコ、ジャングルジムがあるんだもん。

ってか此処って子供のとき、腐れ縁な幼馴染と毎日と言っていいほど来てたなぁ・・・

懐かしいね。目を閉じればそいつにジャングルジムから突き落とされたり、滑り台の階段の方から突き落とされる光景が広がってくるよ~。うん。懐かしい。ん? なんか寒気が。

まぁ、そんな仲睦まじい記憶を見ながら現状把握終了。

何故か俺は地球に戻ってきたっぽい。

・・・うん。これは間違いなく夢だ。妙にリアルだけど。

いきなり異世界の緑だらけの場所からワープとか、宝くじの一等を当てるより確率低いからね。もしかしたら科学が進歩して、何時か出来るときがくるかも知れないけど、とりあえず、今の技術では無理だな。


そいえば、今何時だろ?

俺は何故かズボンのポケットに入っていたケータイを出し、確認してみた。

え~と・・・ 17:50か。 ・・・え? 7月16日って俺が異世界に召還された日じゃねえか!

どうゆうことだ・・・?

ん? なんか叫びながら歩道を走っている奴がいるぞ?

って、あれ『俺』じゃん!

さらに、そいつの少し先には何やら奇妙な魔方陣らしきものが出てるし。気づけよな『俺』。

どうやらこの夢は、『俺』が召還される所を見せているようだ。

と、いうわけで、俺は全力で走りだす。

夢だろうがなんだろうが、あの魔方陣に当たらないようにして、異世界に召還されなくしてやる!

ヒャッハー! てめぇらが俺を召還できると思ってんのなら、まずはそのふざけた幻想をぶち壊しますってなァ!

カッコよく某ツンツン頭の主人公の台詞をパクってみたが、このままじゃ間に合わねぇじゃん!

仕方ない! 河岸流奥義『暴風の滑り込み』! スライディングとも言う。

足が悲鳴を上げているが気にしない。俺は『俺』に突っ込む。


・・・結果だけを言えば間に合った。

だが俺の足は『俺』の足に当たり、『俺』は空中でぶっ飛んでる。

はは。走馬燈のようにゆっくり見えるから実況をお送りしました~。

俺に転ばされた『俺』はそのまま魔方陣に吸い込まれて・・・


俺の意識は途絶えた。








・・・ん?



ここは・・・?



あ、そうだ。草原で寝ていたんだった。



お~。夕焼けが出て・・・はないか。


代わりに星空が広がってるけどね。まだ夜っぽい。

うん。やっぱりあれは夢だったか。

しかし・・・ あそこで俺が介入しなければ召還されなかったんじゃね?

つまり、自分で自分を召還しちゃったわけだ。

あれ? 目から汗が・・・


これ以上考えると悲しくなるので、俺は気分転換のためにに立ち上がって深呼吸。

ぷはー。空気が美味い。

さってと、眠気も覚めちまったし散歩すっか!







こちらスネ○ク。前方に監視対象を発見。これより気づかれないように監視を開始する。

川まで来たら、風に自身の銀髪をなびかしているアイリスが居た。

月の明かりに照らされていて絵になるなぁ~

ん? なんか喋ってる? 独り言かな?

・・・大佐、盗聴の許可を求める。

おいそこ、変態とか言うんじゃない。

確かに今、俺がしようとしている事はバレたら社会的に抹殺される行為ではあるが、人間、好奇心無しでは生きていけないのだよ。

と、自分を無理やり正当化しながら俺は、アイリスから少し離れたところに身を隠し・・・ 隠れる場所ないじゃん・・・

なので、気づかれないように盗みg・・・ もとい、盗聴を開始した。


「――――――――・・・・――――」


「――――――――――――――・・・・・・・―――――――――」


う~ん、全然何言ってるか分からねぇ。

俺の能力もこういう時には全く役に立たないなぁ・・・

俺は金目の物を盗みに来た泥棒のように、慎重に一歩ずつ前に出て、耳に全神経を集中させる。


「・・・Gプラ―――――いる――――――――――」


「しかし・・・ ―――――は魔王―――――――――・・・わろうとす・・・―――――――――・・・200年も――――られる―――――思え――――――――――・・・胸が小さ・・・」


「今度会っ―――――半殺しでは―――――わよ?」


「―――――それだけは―――――」


「――・・・どうやって―――――――――― ・・・呪い――ちゃう――――」


おっ。結構聞こえるようになったな。

気づかれていないみたいだし、もう少し近づいてもバレないだろう。


「―――――・・・ 私の悩みを次々と、っ!?」


・・・あ。ヤベ。

全俺が一瞬フリーズしたが即座に解凍する。

さて、あいつらに助けてもらおうか・・・


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


タツヤA『キヒャハハハッ! バレちまったなぁ!』


タツヤB『だからお前らの意見が欲しんだが・・・』


タツヤD『・・・土下座』


タツヤB『それはダメだ。裁判では謝ったら負けだとTさんが言っていたぞ』


タツヤC『平然とした態度で対処すれば良い。それでもダメだったら・・・ 諦めろ』


タツヤA『フヒャハハ! 勇者が牢獄行きってかァ!』


タツヤD『牢獄行きまでは無いと思う・・・』


タツヤB『もうちょっと真面目に考えてくれよ・・・ まぁBの言うとおり、平然としていた方が良さそうだな。よし、逝ってくるわ』


タツヤA『墓にはみかんの皮を置いておくから安心しなァ!』


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


はい、この間2秒。

脳内会議の意見を元に、俺はアイリスを迎え撃つ。

ショータイム? の始まりだ。


「お~・・・。気づかれちまったか」


俺はなるべく自然を装いながら話しかけた。


「・・・タツヤ・・・ その・・・ 聞いて、た・・・?」


戸惑いながらアイリスは恐る恐るといった風に聞いてきた。

彼女の青い目と俺の目が合った。瞳にはさまざまな感情が映し出されている。

・・・今更ながら盗み聞きをしたことを後悔しております。


「あぁ」


俺はそう答えた。

うん。ここで誤魔化しても意味ないしね。

人間、素直が一番。

なので、俺は後から悲惨な状況にならないようにするためにもアイリスの元へ謝りに近寄る。日本人スマイルを顔に出しながらね。謝っても許してくれるか分かんないけど・・・

あ、アイリスが此方に駆け寄ってくる。

・・・絶対怒ってるよね。

しかし、ここは冷静に、そう冷静にだよ。


「悪気があって聞いていた訳じゃないんだ。だが、非は間違いなくある。すまなかった。俺は誰にも言わないから安心してく、れぇっ!?」


ちょ、しゃがんで回避していなかったら俺の首から上が飛ばされてたぞ!

一発くらいなら殴られても仕方ないと思うが、流石に命まではダメだって!

アイリスは右手にナイフを持ち、俺を見下ろしながら、悪魔も恐れるような笑みを振りまいている。

あれ? 俺死ぬんじゃね?

父上、母上。どうやら拙者は此処で殺されるようです・・・


「あっぶねぇ! おい、アイリス! 急に何しやがる! いくら悩みを聞かれたからって殺しに掛かることはないだろっ!? いや、悪いのは俺なんだけどさっ!」


もう冷静なんてのは空の彼方へ吹き飛んで行ってしまったみたいだ。

だって怖いもん。竜宮○ナより怖い。

おかげでこういう言葉しか口にすることしか出来ない。

ん? 悩み・・・?

そうか。アイリスは悩みを勝手に聞かれたから激怒しているのか。

まぁ、そりゃぁそうだよなぁ。誰にだって悩みはある。

俺はそれを盗み聞きしてしまうなんて最低だな。人類のクズに仲間入りしていいかも知れん。

でも、そのクズにいきなり切りかかるのも如何かと・・・

まぁ、反省は後にして今はこの状況をなんとかしよう。

アイリスの悩みを知ることが出来れば、彼女を一時的にでも止められるかもしれない。

え~と・・・ よく聞こえなかったけど、確か・・・

『Gブラ』、『魔王』、『200年』、『胸が小さ』、『呪い』、『悩み』。

こんな感じのことを言っていた気がする。

これらの単語から答えを導き出すしかなさそうだな・・・


「短い間だったけど楽しかったわ。・・・貴方のことはわすれないであげる」


アイリスはそう言って俺の首筋にナイフの刃を当ててきた。

・・・あれか。辞世の句くらいなら聞いてやるってか。

アイリスが待ってくれているおかげで答えも導き出せた。

多分、合ってるだろう。


「・・・胸が小さいなんて気にすんな! 大事なのは大きさじゃない、形だっ!」


この台詞を聞いて俺をエロ仙人の称号を与えない奴はいないと思うが、俺の弁明を聞いてくれ。

まずはG・・・なんとか。これはおそらくGブラ、つまり、『Gカップ用ブラジャー』のことだ。

多分だが、アイリスは元々巨乳だった。だが『魔王』に『200年』は解けない、『胸が小さ』くなる『呪い』を掛けられたのではないか?

我ながら名推理だな。

だからかアイリスはポカーンとした表情で俺を見つめている。

俺に当てられていたナイフはいつの間にか消えていた。

よし! あともう一息だ!


「魔王に呪いを掛けられたんだろ? 俺が解いてやるさ。まだやり方は分かんねぇけど、いつか必ず解いてお前を元の状態に戻してみせる。・・・あと、悩みを勝手に聞いたのは謝る。すまんかった」


なんか無責任な言い方になっちゃったな。

俺の語彙が少ないのが悔やまれるな。

アイリスは俺の宣言を聞いて、ハァーとため息を付き、俺に話しかけた。


「ごめん。さっきのことは忘れて。明日からもよろしくね」


アイリスはそう言うと俺に背を向け何処かに行ってしまった。

・・・あれ? 案外あっさりと・・・

まぁ、大事にならなくて良かったよ。平和が一番さ。

しかし、これからは勇者業+アイリスにかかっている呪い解きをしなければいけなくなちゃったなぁ・・・

事を起こした張本人が何言っているんだって感じだな。

あぁ~・・・ 急に眠くなってきたよ~・・・

ってことで俺はアイリスが視界から消えるまで見送った後、元の場所へ帰って行った。

明日からは気を引き締めていかないとなぁ・・・












すみません・・・

すごくgdgdになってしまいましたね・・・

本当は恋愛を絡ませるはずだったんですが、どうしてこうなったんでしょう?

文才の無い私ですが、頑張って書いていきますので、これからもよろしくお願いします。

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