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調査の依頼

翌朝、売店で買ったスウェット上下にサンダル、そして傷だらけのビジネスバッグを

抱えた俺は、その恰好で電車に乗る勇気がなく、タクシーで帰宅した。

シャワーを浴びて、ジーパンとTシャツに着替える。

今時の子は、ジーパンとは言わないんだっけな…。

傷だらけの鞄をどうにかしなきゃいけないし、轢き逃げ犯が捕まったかどうか

確認もしなきゃな。

それは、警察からの連絡を待てば良いんだっけ?

まあ、出来る事からやっていこう。と考えた俺は、取り敢えず買い物に出掛ける事にした。

鞄を購入したいが、何処に行くのが適切か判らなかった。

この傷だらけになってしまった鞄は、数年前にネットで購入した物だ。

考えてみれば、ここ数年は買い物は食料品を除いて、もっぱらネット利用だった。

だが、近々出勤するとすれば、通販で購入すると間に合わないかも知れないので 駅のショッピングモールへと足を運ぶことにした。

昼飯を食べ、適当に選んだ鞄を購入し、ドトールで一服していると警察から連絡が入った。

どうやら犯人が捕まったらしい。

諸々、確認事項があるので、警察署に来て欲しいと云う。

警察署に行って、取り調べ中の犯人を確認させられた。

刑事ドラマで見る、マジックミラーのある取調室だ。

警察の話によると、国会議員の秘書をしている人らしい。

その議員さんの車を運転している時に、俺を撥ね飛ばして逃走。

その車の塗料が俺のスーツに付着していたので、俺にぶつかったのは議員さんの車である事は 間違いないのだそうだ。

だが、供述に不自然な所もあり、本当に彼女が運転していたのか怪しいらしい。

そう。取り調べを受けていたのは女性だったのだ。


【田中さん、この女性は、あの車を運転していた人物とは別人ですよ】

ジークが話しかけて来た。

そう云えば、挙動不審な男が運転していたんだっけ?

「ああ、その様だな。ジークが見せてくれた深層記憶の人物とは一致しない」

【彼女の雇い主は、この国に於ける権力者の一人の様ですね】

「その辺りに、彼女が逮捕された理由が在りそうだな……」

【調査しますか?】

「はい? 調査って? 何をどうやって調べるんだよ」

【やり方はいくつか有りますが、手っ取り早いのは、真犯人を確定してから

犯行の証拠を固める。と云った手法でしょうか】

「それって、順番が逆じゃないか? 普通、確固たる証拠を基に真犯人を確定するもんだろ?」

【結果論ですが、証拠を基に犯人を特定するのと、犯人を特定し証拠を提示する事に、 なんの相違もありませんよ】

なるほど…。理屈はそうだよな…。

「じゃあ、具体的にどうやって犯人を特定するんだ?」

【車の所有者が確定しているので、その車を使用できる、髪の長い男性を探しましょう】

「証拠を掴む方法は?」

【この国の法律に従うなら時間が掛かりますし、人手も多く必要ですね。そういった手段は 警察の様な組織の方が、我々より効率的です。】

「法律に従わない手段があるって事か?」

【理解が早くて助かります】

「ジーク、お前面白がってないか? 俺としては違法・脱法は勘弁して欲しいんだけど?」

【田中さんの意思を尊重しますよ。違法な手段は、合法的に真犯人を裁けない事態に なってから考えましょう】


「田中さんの記憶にある人でしょうか?」

タカナシ警部補が話しかけて来た。

「う~ん。はっきりしないんですが、多分、違うと思います」

「そうですか?違うと思われる理由を伺っても?」

「理由ですか? 判りません。ただ何となく違うんじゃないかって位です」

「なるほど。実際に事故が起こった状況と供述に合わない点が多々有りまして

我々としても……」

「犯人ではないと?」

「かなりの確率で替え玉ではないかと……」

本来、被害者の方にお聞かせする内容ではないのですが。と前置きして

タカナシ警部補が語ったのは、以下の様な内容だった。

俺からの車輛情報と現場検証結果及び周辺の聞き込みから得た情報で

車輛の特定は比較的容易だった。

が、その車の持ち主が、現職の国会議員だった為、任意での調査協力をお願いすると云う名目で、自宅を訪ねた。

ところが、議員本人には事件当時、国会記者会館でインタビューを受けていたと云う鉄壁の

アリバイがあった。

議員には30歳になる評判の悪い息子がおり、その人物にも事情を聞きたいと申し出た所、

家の奥から出て来た議員秘書を名乗る女性が、犯行を認めたので身柄を確保した。

供述を取ってみると、大まかな部分は合っているものの、細かな部分で齟齬がある。

と云う事らしい。

「じゃあ、その議員の息子さんが犯人って事ですか?」

「それを立証するのは、極めて困難だと……」

タカナシ警部補の歯切れが悪い。

恐らく、この時点で相当の圧力が掛かっていると感じられた。

「ジーク、どう思う?」

【現時点で所在が判明している関係者の中では、議員の息子が犯人である可能性が高いですね。ただ、他にも存在が認められていない人物がいるかも知れませんので確定する段階ではないかと】

「それもそうだな。いくら議員の息子が悪評持ちとは云え、轢き逃げ犯と断定するには早計だ。」

【本人に接触して、自白させる事が出来れば良いのですが、犯人と思しき人物が取り調べを受けている今の段階では不可能でしょうね】

「警察としても、彼女を犯人として処理した方が良いという判断みたいだしな。」

さて、どうしたものか……。

轢き逃げの被害者である俺は、この通りピンピンしている。

容疑者として取り調べを受けている女性は、恐らく轢き逃げとは無関係だろう。

「警察としては、どうお考えですか?」

と、タカナシ警部補に聞いた。

「立件して裁判にして行くか、示談にして収束させるかの2択となります。

そして、それを決めるのは田中さんです」

「それが警察の見解ですか?」

「過去に同様な事案が有りましたが、その時も犯人として逮捕した人物の供述は細部が曖昧なまま処理されたと聞いてます」

苦々しげにタカナシ警部補が言った。

そうか。あんたも納得してないんだよな……。


「警察のお考えは良く判りました。示談の方向で行きましょう」

俺の言葉に、少し驚いた様に

「宜しいのですか?」

とタカナシ警部補が聞いて来た。

「警察も私も、今、取り調べを受けている女性が犯人だとは思っていない。

にも拘わらず、当の本人は自分が犯人だと供述しているって事でしょう?

つまり、彼女は自分が犯人でないと都合が悪い何かを抱えているんです。

そして、警察としては、その何かに踏み込めない事情がある。と、私は判断しました」

「……」

「ここで、私が起訴でもしようものなら、女性はどうなります?

私自身、良い気分ではいられない事になりますし。

従って、この場合は、示談1択なんですよ」

「ご理解頂けて感謝します」

絞り出す様にタカナシ警部補がお礼を言って来たが、良く考えてみれば

警察にお礼を言われるのも可笑しなものだと思う。

いや、圧力を掛けられている警察の立場を忖度した結果なので、お礼を言われても不思議じゃないのか……。

【宜しいので?】

「ここは警察の顔を立ててやるのと、無実の人を少しでも早く解放するのが優先だ」

【田中さんご自身はそれで良いのですか?真犯人は野放しのままですが……?】

「それは良くないな。何とかして犯人に償いをさせなくちゃな。

警察がこれ以上介入出来ないって言うなら、非合法でも何でも良いから

俺たちが納得出来る様にしたいと思ってるんだが、何か方法はあるか?」

【それについては、いくつか方法がありますが、まずは示談を成立させましょう。

非合法な手段を用いるとしても、少なくともあと一週間程度は時間が欲しいですし】

「何故、そんなに待たないといけないんだ?」

【一番手っ取り早い手段を用いるには、フィジカル的な能力がもう少し欲しいのです。

今も身体能力は上がり続けていますが、ある程度動ける様になるまで

少なくともあと120時間位は欲しいのです】

「荒っぽい手段を取るって事だな? そしてそれに対応する身体能力は、再生直後の今より少しでも時間が有った方が良いと?」

【理解が早くて助かります】

「判ったよ。取り敢えず、示談の手続きをして、さっさと帰ろう」


入院費・治療代・スーツ代・鞄代・スウェット上下にサンダル代と慰謝料。

先方の弁護士が提示してきた額は、俺の予想を遥かに超える金額だった。

俺としては精々20~30万円だと思っていたのだが、500万円!

それが翌日には振り込まれて来たのにも驚いた。

よっぽど詮索して欲しくないらしい。


取り敢えず、3週間ほど有給休暇を取る事にして、ジークのレクチャーを受けながら身体能力の把握に努めると共に、件の国会議員の周辺を調査する事にした。

とは言っても、俺は調査の専門家では無いし、それはジークも同様だ。

ジーク曰く「私の能力はフィジカルの上昇・強化に特化しています」との事。

それでなくても、こちらの世界に転生したばかりのジークに、調査関係のアドバイスを求めるのは無理があり過ぎる。

ここは、専門家に依頼するのが良いと判断した俺は、私立探偵に依頼する事にした。

相手にとって皮肉な事に、調査費用は潤沢だ。

国会議員所有の車を使用する事が可能な人物の特定と、そのプロフィールを

調べて貰うのに、さほど時間は要さないだろう。

ある程度絞り込めたら、その中で犯人の可能性が高い人物の生活パターンを調査して貰うつもりだ。

ネットで探偵社を検索し、その評判も口コミサイトで検索。

探偵社が自分で謳っている「信用第一」とか「秘密厳守」とかの文言を信用する程間抜けではないのだ。

ましてや、今回のターゲットは、国会議員とその周辺だ。

依頼をした探偵社が、国会議員側に垂れ込むなんて事も十分に想定できる。

俺の様な小市民を相手にするより、国会議員に取り入った方が、後々の事を考えるとメリットが大きいと判断する者も居るだろう。

それどころか、国会議員の関係者が、探偵社を経営している可能性すらあるのだ。

まあ、確率としては非常に低い事は認めるけれど……。

何だかんだと、最初の調査を依頼する探偵社を決めるのに、二日も掛かってしまった。

探偵社曰く、今回のターゲットは、公人及びその関係者なので、調査は比較的容易だとの事。国会議員所有の車を使用可能な人物特定と、そのプロフィールを纏めるのに3日もあれば充分だと言うがそんなものなのか?

まあ、若干の余裕を見込んで、土曜日の午前中に報告が貰える様に依頼した。

調査費用は先払いだ。

振り込みが確認出来てから、調査は開始されるとの事。

15万円。

3日分の調査費用として、高いか安いかは判らなかったが、調査対象者から頂いたお金なので躊躇なく振り込んだ。

あとは調査結果を待つだけだ。


少しはのんびりしようと思い、今日は温泉施設にやって来た。

本当は旅行にでも行きたい所だが、警察や探偵社から連絡があった場合、すぐに動ける場所に居た方が良いと判断した。

事故前の俺は、身長170㎝で体重68㎏の中肉中背。

温泉にあった体重計に乗ってみると、体重が20㎏も増えていた。

見た目に変化は無いのだが…。

ジークの解説によると、筋肉の密度が常人の3倍程度にまで濃くなった結果らしい。

脳の処理速度は、倍々ゲームで増して行くが、身体能力はそういう感じには

進化しないらしい。

筋肉の他に、骨・臓器・腱・血管・血液を含む体液等が、同時に進化する為だそうだ。

筋肉だけ強化されても、それに付随する骨格や腱等が強化されなければ、何の意味も無い処か

肉体の欠損・崩壊を招いてしまう。

一旦強化された身体が馴染んでから、次の強化ステップへ移行する感じ。

第一段階の強化が馴染むのに、一週間程度。

あぁ、その為の一週間ね…。

そのうち、スポーツジムにでも申し込んで、体力測定でもやってみよう。

「ところで、俺の体は第一段階が終わった所で、どの位の身体能力になりそうなんだ?」

【厳密ではありませんが、田中さんの全盛期の2.5倍~3倍程度でしょうね】

「俺も学生時代はスポーツをやっていたから、そこそこのパワーとスピードはあったぞ」

【具体的に覚えている数値はありますか?】

「握力58㎏に背筋力198㎏。これはどっちも学年2位の記録だったよ。

あと、垂直飛び48㎝、100m走のタイムは12.6秒がベストだったかな?

まあ、30年以上前の数字だけどな」

今でも、握力と背筋力はそれ程変わらないが、跳んだり走ったりするのは

相当落ちているだろうとは思う。

【それでは、握力170㎏前後、背筋力600㎏前後、垂直飛び150㎝前後、100m5秒弱といった数値が期待できますね】

「いやいや、握力と垂直飛びは鍛えりゃ実現可能な数字かもしれないけどさ、背筋力と100m走は、もはや人間の数値じゃないぞ」

【恐らく、背筋力に関しては、実測する機器を探す方が難しいでしょう。

とても重い物を持ち上げられる様になったと解釈してください。

また、走力に関しては、それを発揮するだけの丈夫なシューズがありませんから全力走行した場合、あっという間に靴が壊れる事になるでしょうね】

どことなく、ジークは面白がっている節がある。

まあ良いか。

機会があったら、体力測定をやってみる事にしよう。

この時の俺は、すっかり失念していた。

これは、進化の第一段階が終了した時点での予測数字だったのだ。


温泉でリフレッシュした翌日から、本格的にジークからのレクチャーを受けつつ、軽い運動をしながら、自分の体がどこまで動くのかを確かめた。

いや、確かめようとはしたのだが……。

取り敢えず、皇居を周回するランニングをしてみた。

目立たない様、周りの人達と同じ位のペースで走ってみる。

大体の人は1周か2周でランニングを終えるらしいが、俺は10周程走ってみた。

疲れない。

このペースで走る限り、50㎞程度の距離では、全く疲れを感じなかったのだ。

最高速度で走る事にチャレンジしてみようと思ったのだが、目立ち過ぎるので

やめておいた方が良いと言うジークの忠告を聞き入れ、皇居のランニングだけで止めてしまったのだ。

今度、機会があったらマラソン大会とかに出場してみる事にしよう……。

その日以来、軽いランニングの後、近接戦闘の訓練も受ける様になった。

勿論、ジークが先生だ。

相手がいないので、必然的に、型の練習に終始する事になる。

荒事に取り掛かる前に、組手っぽい事をやっておかないと不安だ。

実際の所、格闘技は高校時代の体育の授業で、柔道をやった事があるだけなんだ。

ジークに教わっているのは、体捌きって云うのかな?

相手がこう来たら、自分はこう動く。腕の位置はこうとかって云うヤツ。

そんな理屈通りに動けるもんじゃないとは思ったが、ジーク曰く、

理にかなった動きがどう云う物なのかを感じる事が第一で、実際にその動きが

出来るかどうかは問題では無いそうだ。

実戦では、その都度指示をしてくれるそうで、今は動き方に慣れる段階なのだそう。

指示が出たところで、そんな瞬間的に動ける訳ないとは思ったものの、

脳の情報処理速度が飛躍的に上昇している上、身体能力も上がっているので問題ないらしい。

俺としては、いまいちピンと来ないのだが……。


土曜日。

探偵社のスタッフが、調査報告書を届けてくれた。

結構ぶ厚い。

対象者は意外と多く、8名だった。

議員本人・議員の妻・議員の息子二人と娘・議員秘書3名・議員の運転手だ。

逮捕された女性は含まれていなかった。

補足資料に、その理由が記載されていた。

彼女は議員の醜聞に関わる、所謂『処理係』をやっている秘書(3名の内の一人)が雇った便利屋だった。

正確に云えば、便利屋に脅迫されて、身代わりを押し付けられた人物だった。

どうやらその便利屋は、借金だったり犯罪者だったり、何らかの弱みがある人を複数リストアップしていて、用途に合わせて人材を派遣しているらしい。

表向きは、人材派遣会社だ。

なかなか、興味をそそられる補足資料だったが、この件については500万円で

終了している案件だ。

俺とジークは、リストアップされた8人のプロフィールに目を通し、一番疑わしい人物を特定する事にした。

議員の妻・娘・秘書の内1人は女性なので除外できた。

また、議員本人もアリバイがあるので除外。

残り4名の内、長髪なのは次男の拓哉氏のみ。

随分簡単に絞り込めてしまった。

次は拓哉氏の生活パターンを調査して貰う。

同じ探偵社に一週間の調査を依頼。

今度の調査料は150万円を提示された。

随分高いと思ったが、調査員1人に付き日当2万5千円。

それがペアを組んで、対象を監視する。

ペアを組む理由は、一人だとトイレに行っている隙に、対象者を見失うなんて事を避ける為。

で、それを24時間続けると3交代制。それが7日分で105万円。

移動手段や対象者が飲み屋とかに入った際は、当然、調査員も店に入る等の経費がざっくり50万円。

これは全ての調査を終えた後、必要経費として精算する事になるので金額は増減するとの事。

前回の調査から継続する依頼主なので、少し割り引いて、初期費用として150万円。

まあ、人件費は大抵の場合、言い値だし、必要経費なんて今の段階では計算しようが無いし初期費用としては妥当な提示額だろう。

早速振り込んで、今夜から監視して貰う事にした。

次の報告は8日後なんだそう。

急いで、千葉県に向かい、別の探偵社に赴いた。

最初の探偵社を信用していない訳ではないが、彼らが寝返った場合のリスクを軽減させる為の保険を掛けておくのだ。

千葉の探偵社に依頼するのは、最初の探偵社の調査員の監視。

要するに、監視者の監視だ。

千葉の探偵社からは、初期費用として250万円の提示がなされた。

最初の探偵社よりも高額なのは、監視対象者が監視のプロである事に尽きる。

素人の拓哉氏を監視する調査員より、調査員を監視する方が格段に難しいんだそう。

まあ、保険ってものは高額になるもんだし、仕方ない。

その場で250万円を支払い、監視対象である探偵社と、その監視対象である拓哉氏の情報も千葉の探偵社に渡し、今夜からの監視に入って貰う事になった。

報告は7日後。

異常事態が発生せず、正しく拓哉氏の監視が履行された場合、この報告をもって千葉の仕事は終わる。

もし、最初の探偵社に問題が発生した場合、大まかな報告を7日後に受け、詳細の報告を後日受け取る契約になっている。

これで、一息つけそうだ。

っと、愛衣さんに連絡をするんだったな……。

今月の26日まで有給休暇を取っている事、体の方は全く問題ない事、事故の関係で警察や保険会社とやり取りをする場合もあるが基本的に暇してる事をLINEで伝えた。

最後の警察とか保険会社とのやり取りってのは嘘だが、調査会社を利用している事を誰かに話すつもりは無いので仕方ない。

さて、当面は近接戦闘訓練を中心に、新しくなりつつある体の動き方に慣れる様にしよう。


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