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家族同然のボクっ娘幼馴染との間に恋心が発生しました。  作者: 蹴神ミコト


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2/11

親友に義妹は似合わないようです



 「大樹ー膝枕ー」

 「おう、お疲れ」



 4限目の体育が終わった昼休み。昼食前にひと眠りしたくなった隣の席のひまに膝枕を提供する。

 顔にはタオルもかけといてやる。これで寝やすいだろう。良く眠れるように頭もなでてやろう。なでくりなでくり。

 前の席から呆れたような顔で覗いてくる三枚目な男が声をかけてくる。



 「いっつも思うけど…お前らそれで付き合ってねーの?」

 「付き合ってねーよ。家族だよ。」


 「……えっ」



 三枚目男の織田が固まる。そういや言ってなかったっけ。



 「昨日結婚したんだよ」



 ざわざわざわざわ!!

 クラス中がとても騒がしくなる。両親の再婚ってこんなに騒がれるのか、昨日もう少し反応してあげてもよかったかもしれない。



 「あいつらついに結婚したのかよ…」

 「いやでも高校2年だぜ?18歳未満って結婚できなかったよな?」

 「プロポーズとか婚約なのかもしれないわ!」

 「大穴で留年していてもう18歳に賭けますわよっ!」




 周囲の反応で言葉足らずだったことに気づく。



 「結婚したのは俺の父さんとひまの母さんな。だから俺たちは義兄妹になったんだよ」


 「ああ、結婚って親か!死ぬほど焦ったぞおい!」

 「宮本くん…今本気で焦りましたよ…」



 三枚目男の隣の美女も声をかけてくる。

 織田の隣の席の明智さんだ。



 「明智さん珍しいな?こっちの会話に入ってくるの」


 「会話に混ざるのは苦手なんですよ…でも思わず、混ざってしまいました。」



 明智さんは図書館の隅で読書に勤しむタイプ。昼休みはご飯を食べたらすぐ図書館、そんな人だ。




 「明智はどんどん会話に入ってくりゃいいのに」


 「喋りなれていないので苦手なんですよ、会話。相手を不愉快にさせないかなとか怖いですし」


 「ばっかおめー、お前と喋ってるだけで俺は嬉しいぞ。そんなこと気にしないで普段から混ざって来いよ!」



 明智さんは顔を赤くして俯いて黙ってしまった。会話に不慣れなのは本当らしい。

 空気を変える意味も込めてひまを起こし昼食を食べることにした。




 「ひま、そろそろ起きろ。ご飯だぞ」


 「んむ…おこしてー」


 「よいしょっと、ほら今日は生姜焼きだぞー顔と手を洗って食べよう」



 ひまを起こして一緒に手を洗いに行く。

 先ほどまでひまの顔にかけていたタオルで顔を拭いて手を拭いて。

 席へ戻ると明智さんが復活して織田と喋っていた。



 「あの2人って恋仲なのではないでしょうか」


 「大樹は否定するし、佐々木さんも否定を受け入れているんだよなぁ…そういや呼び方佐々木さんでいいのか?」



 「ああ。俺たちが卒業するまでひまは佐々木向日葵の名前で学校生活を送るよ。学校用源氏名みたいなの」


 「源氏名って言われるのちょっとヤだから選手登録名って言おうね?アスリートっぽいし」




 俺達はもどって会話に混じる。織田とは結構話してたけど明智さんとも仲良くなれるといいな。






 そんなこんなでまた放課後。下校中にひまが俺をいじりはじめた。



 「ねぇ大樹お兄ちゃん?ボクゲーセン行きたいなー奢って?」


 「くそう、義妹の立場を恥じらいなく利用しおって。100円までな」


 「スーパーのメダルゲームコーナーの軍資金じゃん」



 どうせワリカンになるように遊ぶのでゲーセンに行くことにした。




 「右来てる!右来てるよ!」


 「分かってる!分かってるけど左の処理が終わらない!」



 ガンゲーでゾンビと戯れたり、格ゲーで潰しあったりして遊ぶ。



 「ラノベとかじゃ可愛い義妹ができたら可愛がるもんだけど全く思わないわ、ガードミスれ!」


 「可愛い?どこらへんがボク可愛いい!?」


 「顔と性格とボーイッシュな外見だからこそ男に比べて華奢さが際立つ所かなぁ!」


 「ちっ、全く動揺しないで言うかコマンド入力ミスってよ!」



 筐体を挟んでお互いのミスを誘うと口で仕掛ける。

 俺たちの間にあるのは家族愛が一番近いので可愛いと思っていても家族自慢に近いので簡単に言える。

 


 「ひま、お前やっぱ義妹とか似合わないな」


 「へーい、もうやりませんよーだ」



 なお格ゲーは俺がボコボコに負けた。普通に強いんだよひま…


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