表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
MAGICA NEAT  作者: 孤独
第30話『抗争!構想!!戦争!!!涙一族 VS ルミルミ、まで』
91/267

Dパート

空模様。

周囲、大雪。ここだけ晴れ模様。


「ゾクゾクするのぅ」

「あの頃に戻ってきた」

「宇多田と猪野春はいつになく好戦的だな。私は後ろに控えて、制作意欲で満ちてるんだが」

「嘘つくなよ、田所。自慢の武器を使いたくて使いたくて、溜まらないっていう感じ」

「はははは、みんな。若い時に戻ってきたみたいで楽しいんですよ」


冴えない中年達の集い。今になって、また。こーした事があるというのなら、生きてきたことと続けてきたことに間違いはないんだろう。

ほとんどがそんなチャンスに恵まれぬ事を知っている歳。やれることをやってきた分、それを実感する。


「統括!」

「見せてくれぇっ、ラフォトナ。こんな儂等を楽しませてくれた、お前を………」


道路を占拠し、そのど真ん中で蒼山とフォトはつっ立っていた。


「…………今日は、本気を出す」

『あは。いいねぇ』

「なにしろ、僕達がやらなきゃ。世界の女性達を○奴隷にしてやれないからね」

『そのつもりで私を使っていいよ』


ガチャァッ



ブルーマウンテン星団の面々は突如として、あろうことか。蒼山に向かって、バズーカや拳銃を向け……撃った。

気合の入れ方に近いが、寝坊すけを叩き起こすようなこと。

そして、蒼山は普段と異なるモノを。封をされていたモノを、解く。



「『フォト!ダークネスフォーム!』」


フォトで自撮りをすることで様々な格好の姿になれる蒼山の妖人化であるが、その中でもこいつは自分が指定する唯一のもの。

因心界に入ってから一度も使わなかったのは、異常な自分を見せたくなかったから(お前はいつも異常だろうが、バーカ)。

暗黒の衣装。姿は味方というより、完全に敵が見につけそうな悪役の姿。だが、悪役なりにある悪側のヒーローみたいな格好。

そして、フォトに向かって決めポーズをとりつつ、指には自分のお気に入りの女性下着をひっかけ


「『脱ぎたてパンツにシャキーーン!変態は愛ある行動!!スカートライン(ラフォトナVER)』」


カッコイイ姿を台無しにする、決め台詞。変態のそれしか感じ取れない。


「オラアァ、死ねテメェ!!」

「ラフォトナ様!!イけぇっ!」


悪ノリで、自分達が育て上げた統括に攻撃する一同。

四方八方から来る弾丸を前に、スカートラインは通常では使えなかった能力を披露。ど派手になるのもたまには良いと、


「"真実転生イリュージョン"」



ドゴオオォォォッ



向かってきた全ての攻撃を上空に転送し、東京駅全体に降らせた!奪還作戦無視とも思われる攻撃に強気な態度。



「東京駅?知らねぇよ!これから僕達が、この世の終わりを見せてやる!!」



転送された弾丸は終わり、続け様に空から降ってきたのは、下着とブラ。如何わしいグッズが空から大量に降ってくる。これまで盗んだり、集めたりした物だろうか。使用済み感もある。こんなことをされれば、並の人間の戦意が失われ、おかしな方向へ行ってしまうだろう。

言葉通りのこの世の終わり感を見せ付けるスカートライン。



「あいつ等、やっぱサイテーなんだけど」

「……あいつ等を仲間にして良かった(意味は違うけど)」


そんな様子を見ながら東京駅に進んでいる粉雪とキッスの感想。



◇      ◇



「あばばばばばばばば」



そして、今一番。死に近い人物は、アイーガだろう。

ルミルミに捕まって、超高速移動で上空を飛行している。

この勢いのまま、きっと因心界の本部に乗り込むんだろう。それが自分の死なんだろうと、受け入れたくない事を思っていたところ。



「アイーガ」

「は、はいいいっ」


因心界の本部が見えたところでルミルミは



「あんたは少し、ダイソンを足止めしといて」

「え?」


パッ



ルミルミはアイーガを上空で離した……。話した、のではなく、離したである。

急降下していく身体。最初はダイソンに運んでもらう予定だったのに、珍しくルミルミが自分を運ぶと言ってくるから、なんかオカシイなぁって思っていたけど。



「あああああああーーー!!冗談ですよねぇぇぇーーーー!!?」



まだ何もご機嫌に触れるようなことはしていないはず。ホントに冗談ですよねって表情で、泣き叫びながら必死にもがくアイーガ。



「うわっ!アイーガ!!なんで落ちてるの!?」

『や、やっぱりルミルミ様!やりやがった!!どーりでおかしいと思ったんだ!自分からアイーガを運ぶなんて!』


ダイソンも必死に飛ばし、地上へ落ちる前にアイーガの救出を試みる。だが、間に合わない。



ゲボーーーーンッ



「おわあぁっ!?」

「!アイーガ!」


タイミングは間に合わなかったのだが、ゴルフ場の防球ネットに引っ掛かるアイーガ。間一髪の出来事に救われる。少しだが、ルミルミが気を利かせたのか……いや、絶対にそうじゃないってダイソンとアイーガは思う。


「うぇーん、降ろしてぇ。ダイソン、黛ー」

『分かった分かった、降ろしてやる。ここまで来れば、俺達は車で行こう。もうルミルミ様は到着しててもおかしくない』


自分で涙一族と戦いたいルミルミ。それを分かっているから力になりたかったわけだが、こうなっては仕方ない。


「車で行くって、私は運転できないんだけど」

『黛は知らないか。アイーガは運転技能も経験してるから、車を運転できる。テキトーに動いている車を奪えばいい』


アイーガを救出し、地上に降りた時。すでに因心界の本部では激しい音と光りが放たれていた。もうルミルミは戦っているようだ。

彼女の邪魔をしないとするなら、地上から気付かれないように行くべき判断。


「15分ぐらいはとられちゃったか」

「ちょ、ちょっと!あたしが悪いみたいに言わないでよ、黛!!死ぬかと思ったんだよ」

『ルミルミ様がそうやられるわけがない。あくまで俺達はルミルミ様が力尽きた時、回収をする役目だ。そーいう立ち回りをすれば、ルミルミ様のためになる』



此処野や寝手を信頼しないからこそ、ルミルミが頼れるメンバーがこっち側なのだ。


『!…………』

「?……そういえば、ダイソン。なんだかおかしい顔をするね。シットリもそうだったけど」

『お前は気付いてるのか、気付いてないのか分からん』

「はい?」


ようやくではあるが、シットリの本当の作戦が分かったダイソン。よく機転をきかせると、やはり自分が仲間になるべき存在であると理解した。

周辺の道路は厳戒態勢に付き、車は少ないものの。ないわけではない。東京駅の封鎖で電車は全てがストップしており、車を使わなければならない人はいる。



ドゴオオォォッ



「はいはーい、消えてもらうわよー」


黛とダイソンは難なく車を奪い、アイーガがその車を運転。ここからなら10分くらいか。車を調達したのは、ルミルミが力尽きた際、運びやすいからだ。


ブロロロロロロ


「どの辺まで近づく?」

『可能な限り……と言いたいが。目安とすれば、俺達に対応する範囲までだな』

「どゆこと?」

『ルミルミ様を相手に、俺達に気を向ける余裕はないはずだ。そして、その余裕のある奴等を俺達が相手すれば、任務は果たされる』


どのみち、近づき過ぎたらルミルミの攻撃が飛んで来そうで危険だ。

周辺の敵を蹴散らせば良い判断。

こっちの動きを監視する余力があるとすればだ。



スタスタスタ



「!!」


もう少しで因心界の本部ってところ。道路の前に立ち塞がってきた人物を見て、思わずアイーガがブレーキをかけた。


『止めるな』

「でも、危なくない?」

『……それもそうだな。アイーガは車を別のところに移動しておけ。黛』

「……分かってる。あいつなんだね?ダイソンが殺したいって人間。見た感じ、私もあーいうのを消してやりたい気分」



車の扉を開けて、箒の妖精であるダイソンを握り締めて外に出た黛。

その目の前にいる人物はポッキーを5本も口に咥えた録路空梧と、オーブンの妖精マルカ。


「なんだ?お前。邪魔だ、消えろ」

「ここは道路なんだけどな~、道に迷ったのかな?この豚ちゃん」


両者瞬間に、"こいつ嫌い"……そんな直感。


因心界の残りのメンバーが本部周辺を警護しているのは想定していた。だが、ダイソン達は運悪く録路が警護していたエリアに来てしまった。

この周辺の中で、最も強い戦力。そして、ダイソンにとっては因縁の相手であり、相性が悪い相手だ。体を消しても再生能力を持つ録路は天敵。



「まぁいい。おっぱじめるか」

『い、一度勝ったからって!油断はダメだよ!録路』

「どの口が言ってんだ、マルカ」


録路、黛。共に妖人化へ。


『黛。録路は菓子を食うと強くなる能力だ。消しても再生する』

「ふーん、じゃあ。顔面を消してやりゃあいいんだね」

『ああ。消してやれ』


ナックルカシーVSナチュラルズーン


「『このナックルカシーに食えねぇもんはねぇ!』」

「『ナチュラルズーン、えよ!四季の風!』」


戦闘が始まるやいなや、アイーガは車をバックさせて別ルートを捜す。


「自分が戦いたいだけじゃん」


だが、そんなアイーガを阻むように現れたのは



キーーーーッ


スポーツカーを乗り回して登場した野花と、



ボボボォォ


ミサイルを具現化し、背中に装着し飛行能力を有した、ルルが後ろをとった。

迅速にダイソン達を包囲した因心界であるが、


「ちょっとちょっと、戦うつもりなの?あなた達、2人」


アイーガは相手を心配するという脅し。それもそのはず。アイーガはルルを一度倒しており、野花は確かに強いが、今はセーシを失っており、妖人化ができない。

2人相手といっても、優位は自分にあるとアピール。



「どうかしらね。あんたを止めるくらいはできるよ」

「……元々、あなたはそこまで戦闘能力を持っていない。別に倒しますよ」

「ふーん」


アイーガの能力の1つに、人を洗脳し支配する能力がある。本体であるカチューシャを付けられれば、操られるだけでなく、経験した事まで吸収されてしまう。

好みの問題ではあるが、自分も可愛い系のカチューシャだ。


「野花を洗脳して、粉雪を絶望させるか。ルルを洗脳して、お姉ちゃんを絶望させるか。……してやってもいいかもねぇ」


大人しい妖精と思われていたが、いざという時はその不気味で邪悪な雰囲気を表す。

グツグツと煮られて、泡立つ鍋料理みたいに。本体のカチューシャが疼き始める。




ビイイイィィィ



「!?」

「え?」



ダイソン、アイーガ、黛の3名が気付いた時にはもう遅かった。

無数の動くダイヤ状の物体が光りを放ち、ダイソンと黛、録路を囲って空間を作る。



ドゴオオオォォォッッ



地面とその空間を丸ごと、どこか別の場所へと引っ張って行く。


『マジカニートゥか』

「新手?」

「……余計な本気だ」


アイーガとダイソンを分断しておけば、ルミルミを助ける術を奪える。それにダイソンの能力も、周囲に影響を与えることは知っている。マジカニートゥの本気を使うことになるが、それは構わないと思う録路。気に食わないのはもう1つの方。


バヂイイィィッ



叩きつけられるように空間はマジカニートゥの思い通りに運ばれ、破壊される。ただし、その能力は未だに発動でき、空間を張りさえすれば同じように運べる。

アイーガから大分離されてしまった、ダイソンと黛。


『心配するな。アイーガはあの2人に遅れはとらない』

「そー?で、こっちは雑魚がもう1人増えたってとこ?」


録路とのタイマンを求めたが、丁度良い相手だとして臨む2人。


「マジカニートゥ、お前はもう用済みだ」

「そーでもないですよ!あの箒には、あたしとレゼンが痛い目に遭いましたから!!」

「マジカニートゥと気持ちは同じだ。ひとまず、共闘ってことで行こうじゃねぇか。ナックルカシー。俺達はあんたの事をあんまり悪く思ってねぇよ」

「……お前等の頭の中はどーなってんだ?軽々と人を信じやがって……」


マジカニートゥは、ナックルカシーとの共闘。




◇      ◇



そして、時間をやや戻し。

因心界の本部。場所は確かにそうなのだが、今は涙一族が占拠している状態。


「……来る」

「サザンの奴。間に合わないか」

「メグ!それでも私達もやるよ」

「余計なお世話だよ。私が出向くのだから、ルミルミの今後を決めるのも私で良いだろう?」



ドゴオオオォォォォッ



因心界の本部に、大胆に特攻。文字通り。外壁をぶち破ってルミルミは侵入した。

揺れる衝撃は凄まじく、涙一族の構成員達を動揺させた。


「ぶち殺しに来たよー。涙一族、……人間共」


ルミルミVS涙一族


ルミルミが酷く固執する理由。

それは今亡き、相方パートナーの理不尽で非情な死からだった。


次回予告:


ルミルミ:殺戮タイムの始まりだぁぁぁっ。メグもナギも、カホも、……全員、殺す!

シットリ:ルミルミ様。落ち着いてください。メグは様々な空間を作り、卑劣な手、話術も駆使する。仲間や部下を犠牲にする事に躊躇いがない。

ルミルミ:分かってる!任せて!それより、シットリ達は大丈夫!?

シットリ:大丈夫です。いくらクールスノーとキッスが来ようと、二人を止める戦力がおります。……色々、秘密にしていた事も次回で分かることでしょう。

ルミルミ:あ、あたしにシットリが秘密にしていたこと……

シットリ:勝手ながら、ご報告するのが遅れ……

ルミルミ:もしかして、あたしが食べたかったチョコレートを食べてたのね!?

シットリ:違います!!そんなこと私がするわけないでしょ!?次回!

ルミルミ:『非道のレッドブルー!涙一族の闇とルミルミを支える者!』


挿絵(By みてみん)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ