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アニマルレスキュー  作者: コトリコトリ
130/229

130 レストランでランチ

 

「わぁー、いっぱいごちそうがあるー!」と、目の前に並んだ料理を見ながら声を上げるララちゃん。


「ここは、セルフサービスです。そこのトレイに自分の好きな料理を乗せて、最後に支払いをして好きな席で食べるようになっています」


「まぁー、そうなの。わかったわ」

 大人達も、ララちゃんも嬉しそうにトレイを手にして、料理を選び始める。


「ララちゃん、食べたいものがあったら取ってあげるからね」

「うん、ララ、あれがいい」と、ララちゃんの目に留まったのは、丸いプロの実入りのポテトコロッケだ。


 

 ララちゃんのトレイを台に乗せて、丸いコロッケの入ったお皿を置く。


 自分用には野菜のテリーヌにした。野菜がきれいに並んでいて、色とりどりで可愛らしい。


「あー、ララもそれがいい―!」

 ララちゃんも、テリーヌが気に入ったようだ。


「ララちゃん、これは私のを味見すればいいよ。まだいっぱい料理があるから違うのを頼めば?」

「うーん、わかった!」

 

 メラニーさん達も少し先の所でいろいろ迷っているみたいだ。

 他にも何組かお客さんが料理を選んでいる。

 

 隣に移動して行くと、美味しそうな山盛りのサラダがあったので、かなえは小さな容器にサラダを詰めて行く。


「ララちゃんも、サラダ食べる?」

「ううん、ララはいい」

 ララちゃんはサラダには興味が無いようだ。


「ララ、このピンクのがいい」

 ビーツにサワークリームの入ったスープだ。


「こっちの小さいサイズにするよ」

 かなえは小さなスープの容器を選び、ピンクのスープを容器に入れララちゃんの台に乗ったトレイの上に乗せる。


 かなえは隣のミックスリーフのグリーンスープにする。


 次のメインの料理の所へ移動すると、既に料理されたものとメニューから注文出来るものがあった。


「ララちゃん、ここに無い物でも注文できるみたいだけど、何が食べたい?」

 かなえは一通り、書いてあるメニューを読み上げると、


「うーんとねー、ララ、ハンバーガーがいいなー」と、ララちゃん。

「ララちゃん、ハンバーガーはいつでも食べられるから他のにすれば?」


「ララ、ハンバーガーにする!」と、ララちゃんはもう決めてしまったようなので、かなえはララちゃんのハンバーガーをコックさんに頼む。


 そしてかなえはメニューから、トマトチーズグラタンを注文する。


 隣に移動して来ると、カラフルなデザートが山盛りになっていた。

 ララちゃんは大きな目をさらに広げて、真剣に見ている。

 

 ララちゃんは、イチゴとアイスクリームに生クリームのたっぷりのパフェが食べたい様だ。


 普段のララちゃんの食事の量から考えたら、このパフェは食べきらないだろうな……。


「ララちゃん、これは容器に詰めてもらって、リリちゃんのと一緒にお土産にしようか?」

「あー、お姉ちゃんのお土産も欲しい!」


「うん、じゃぁーこれは夜用に頼もう。今はこれを私と一緒に食べよう?」

 かなえがララちゃんに見せたのは、色とりどりの小さなシュークリームの盛り合わせだ。


 これなら、みんなで食べられるだろう。

「うん、いいよー」と、ララちゃんも納得したようだ。


 かなえは飲み物も頼むと、一緒にララちゃんの分も支払いをする。

 

 窓際の大きな席に座っていたメラニーさんがやって来て、ララちゃんのトレーを持ってくれる。


 かなえは、自分のトレーにララちゃんのジュースと、自分様にアイスハーブティーを乗せ、テーブルまで歩いて行く。


「お待たせしましたー」

 ララちゃんは既に席に着いて、コロッケにかぶり付いている。


 かなえは先にリリララ姉妹用のパフェを、こっそり出したコンテナにしまう。


 みんなでご馳走を前にして、食べ始める。

 ララちゃんのお皿に、かなえの野菜のテリーヌを少しカットして乗せる。


 しばらく前菜を食べていると、ジミーさんのチーズクリームパスタが運ばれて来る。

 

 ジミーさんはやっぱりこのパスタが好きなのねー……。

 コックさんに黒コショウを振りかけてもらい、嬉しそうだ。

 

 ジョンさんのは層になっているトマトソースのかかったラザニアだ。

 メラニーさんは、ゴロゴロと大きな根野菜やプロの実の入ったポトフにしたようだ。


 次にララちゃんのハンバーガーが来て、最後にかなえのトマトチーズグラタンが運ばれて来る。

 

 みんな美味しそうに、料理を味わっている。

 ララちゃんが大きな口を開けて、ハンバーガーにかじりついている。


「ララちゃん、美味しい?」と、隣に座ったメラニーさんに聞かれると、

「うん、おいしーよー」と、嬉しそうなララちゃん。


 前にかなえが来た時は1人だったが、みんなで食べるともっと美味しく感じる。

 

 ジョンさんはもう食べ終わりそうだが、ララちゃんもかなえもまだ半分ぐらい残っている。


「慌てないでゆっくり食べてね」と、メラニーさん。

 メラニーさんは、調味料に何が使われているとか、いろいろ料理に興味があるようだ。


 ジミーさんはお皿やカップを観察し、ジョンさんはテーブルや椅子にお店の内装を見ている。


 最後のデザートになり、みんなにも小さなシュークリームのお裾分けをする。


「このシュークリームも可愛くていいわねー」

 メラニーさんなら、同じような物をいつか作ってくれるかもしれない。


「ララ、もうお腹いっぱーい」と、ララちゃん。午前中はほとんど寝てたのに、良く食べた方だ。


「ご馳走さまでしたー」

 デザートまで食べ終わると、トレイを下げて外に広がる畑を見学する。


 

 サラダ用の新鮮な緑の葉や、人参や玉ねぎなどの根野菜、さまざまなハーブがきれいに揃って植えられている。


 支柱を立てた所には、トマトやインゲン、ナスやキュウリなどの野菜、離れた所にフルーツ畑も見える。


「ここの野菜は、さっきのお店で売っているのかしら」と、メラニーさん。

「たぶんそうだと思います」


 みんなで建物に入った所の野菜やフルーツを売っている店に戻り、幾つか買って帰る事になった。


 

 大きなかごに、どんどん野菜やフルーツを詰めて行くメラニーさん。

 フルーツなら庭にも生えているんだけど……楽しそうだからいいか。

 

 かなえとララちゃんも、カウンターの横のお菓子を選んでかごに入れる。


 買い物を終えて、外に出て来るとかなえはメラニーさんの買い物袋と、かなえとララちゃんの買ったお菓子をポーチにしまう。


 早めにお店を出ていた、ジョンさんとジミーさんは外のベンチに座って話していた。


「あの、もしまだお時間があれば、お勧めのハーブの店があるんですが」

 かなえはここまで来たので、この前に訪ねた店もみんなに紹介したいと思い誘うと、


「ええ、行きたいわ」と、メラニーさん。

 

 ジミーさんも、かなえがお店の話をしていたのを、覚えていたようで、

「ああ、人に合ったお茶を作ってくれるお店だったか」と、興味がありそうだ。



 馬車に乗り込むと、左右に畑が広がっている道を走らせて行き、すぐに広い庭の一軒家が見えて来た。


「お待たせしました。ここがハーブの店です」

 みんなで馬車を降りて来ると「ハーブの店」と書かれた背の低い門を開けて入って行く。


「まぁー、きれいなお花畑ねー」

「お花いっぱい!」

 女性達にはこの庭は好評の様だ。


「ここで育てている植物を使って、お茶やポプリ、エッセンスを作っているそうです」


 かなえはみんなと一緒に、扉を開けお店の中に入って行く。

「いらっしゃいませ。あらっ、この間のお嬢さん。みなさん良くいらっしゃいました」


「こんにちは。今日はお友達を連れて来ました」

「まぁ、そうですか。ありがとう」


 白髪のお婆さんは嬉しそうに微笑む。


 ララちゃんは、ドライハーブが壁一面に飾られ、かごに山盛りになっている様々なハーブや、瓶詰のエッセンスを見ている。


「色々な香りがするのねー」と、メアリーさんは楽しそうに、お店の中を眺めている。



「あのー、私にもお茶をブレンドして欲しいんだが」と、ジミーさんはお店のお婆さんに話しかける。


「あらっ、ええ、もちろんです」

 お婆さんは、ジミーさんの顔色を眺めたり、広げた手の平を見たりして考えている。


「うーん、そうですね」と、お婆さんはかごにハーブを次々と入れて行く。

 他のみんなもその様子を興味深そうに見ている。


「はい、あなたにはこんな感じでいいと思います」と、お婆さん。

 小さな黄色い花や、雑穀等が入っているようだが、よくわからない。


「これはどんなハーブなんだい?」と、ジミーさんが質問すると、

「一日の疲れを取る、疲労回復効果のあるハーブですよ。寝る前に飲むと良く寝られます」


「ほー、そうかい。それはいいなぁー」と、ジミーさんは嬉しそうだ。

「私にも、お茶をブレンドして欲しいわ」と、メラニーさんが近寄って来る。

 

 やはり、メラニーさんも興味を持ったようだ。

 お婆さんはメラニーさんの顔色や手のひら、脈拍も見てハーブを調合する。


 ララちゃんはガラスのカップに入ったベリーベリーティーをリリちゃんの分も一緒に選ぶ。

 ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリーなどが入っているようだ。


 それと、ララちゃんがメープルキャンディーを欲しそうにしていたので、お土産に購入する。


 ジョンさんはパチュリと書かれた匂い袋を手に持っている。

 殺菌作用、抗菌作用などの様々な効果があり、気持ちを安定させるそうだ。

 

 タンスなどに入れて、衣類に香りを映らせるのがお勧めだと、お婆さんに言われている。

 

 かなえは香りが気に入ったので、ラベンダーの入ったハンドクリームと、グレープフルーツの香りの石鹸にした。



 買い物が終わると、お婆さんに見送られお店を出る。


「いいお店だったわねー。気に入ったわ」と、ハーブティーの他にもいろいろ買い込んだメラニーさん。


「そうだな、私はこの香りが気に入ったよ」と、買った匂い袋を取り出してジミーさんに嗅がせるジョンさん。


「ああ、なかなか良い匂いだなー」と、ジミーさん。

 ジミーさんは帰ったら早速、ハーブティーを試して見るそうだ。


 他の店も回りたいが遅くなるのでまたの機会にし、みんなで馬車に乗り込む。

 


「それでは、出発しまーす」と、かなえは馬車を走らせて行き離れた場所で馬車を停めると、スミス夫妻の家の庭へジャンプして来る。


「あーあ、もう着いちゃった」と、馬車から降りて来て残念がるララちゃん。

「フフ、ララちゃんたら、こんなに早く移動出来るのにそんなこと言って」と、メラニーさん。


 確かにジャンプでの移動は、行きや帰りの途中でどこかに寄ったり景色を楽しむ事は出来ない。


「じゃあー、今度時間がある時に空を飛んで行こうね」

「うん、ヤッター!」と、喜ぶララちゃん。


 ジミーさんと別れ、かなえとララちゃんはメラニーさんの所へ寄り、買い物した野菜やフルーツをポーチから取り出してテーブルに置く。


「今日はありがとう。引っ越しも出来たのに、食事や買い物まで行けて楽しかったわ」


「また、農場ドームへみんなで出掛けましょう」

「いいよー!」



 かなえとララちゃんは、挨拶して外に出て来ると、リリララ姉妹の家の方へ歩いて行く。


「ララちゃん、もうすぐリリちゃんは戻って来ると思うけど、お家で待ってる? それとも私の動物達の世話に付いて行く?」


「うーんとねー、一緒に行きたい!」と、ララちゃん。

「わかった。それじゃー、移動するよー」


 

 かなえはララちゃんとシャワードームへやって来ると、キングスとクイーンを順番に小屋へ移動させる。


 シャワードームへウオッシュを掛け、雲の上の温泉に様子を見に行く。

 リキさんとマリーは、森のドームへ行っているようで居ないので、サッとウオッシュを掛ける。


 ララちゃんは、もう素早いジャンプでの移動に慣れて来たようで、景色が変わる度に楽しそうに周りを見ている。


 牧場のジジさん達の様子をシロンに聞き、問題が無いのを確認する。


「シロン、パオちゃん達はどうしてる?」

「今は子猫のシャワードームで遊んでいます」


「えっ! パオちゃんもシャワードームに入ったのかな?」

 かなえはララちゃんを連れて、パオちゃん達の様子を見に行く



『えーい』

『パオ、もっととんで―』

『キャッ、キャッ』

『キャハー』


 子猫のシャワードームの中では、パオちゃんが子猫達と一緒にちょっと飛んでいる。

 さすがにパオちゃんには子猫の様な敏捷さは無いが、それなりに楽しそうだ。


「パオちゃんも、とべるんだねー」と、みんなの様子を見ているララちゃん。

「フフッ、そうね」


「シロン、バニーちゃんとクーちゃんは?」

「今は、猫の温泉に入っています」


 ……1日中、子猫達やパオちゃんの世話では大変だものね。

 放っておいても大丈夫そうなので、かなえはララちゃんを連れて、ジミーさんの家へ歩いて来る。



「シロン、リリちゃんはどうしてる?」

「今、動物ギルドに着きましたので、もうすぐ戻って来ます」


 それなら、そろそろ夕食の準備をしよう。


「ララ、あのお茶が飲みたい」と、さっき買ったフルーツティーの事をララちゃんが言うので、リリちゃんのも一緒に準備をする。


 かなえも前に購入した、自分様にブレンドしてもらったハーブティーを飲むことにする。


 家の中から出て来たジミーさんも、今日購入したハーブティーを飲むそうだ。



「遅くなりましたー」と、リリちゃんが、走ってやって来た。

「お帰り、リリちゃん」

「お姉ちゃん、おかえりー」


 お友だちと楽しい時間を過ごせたようで、リリちゃんは生き生きとしている。

 

 今日の献立は前に皆で食べた、パエリアにする。

 

 浅い大きなフライパンに黄色いご飯、プロの実に色とりどりの野菜が入っている。スパイスの香りがおいしそうだ。


 今日はお昼に沢山食べたので、食べられるだけ自分で盛り付けらるパエリアは丁度いい。

 

 それにサラダとポテトクリームスープにした。

 飲み物はピンクベリーソーダとジミーさんのジンジャーソーダ。

 

 お茶は、後でデザートと一緒に出す事にする。

 


「あのねー、今日ねー」と、ララちゃんはリリちゃんに話し始める。

 

 引っ越しの事や、農場ドームの話し。レストランやハーブの店の事。

 順番がごちゃごちゃなので、たまにかなえやジミーさんがフォローする。


「そうなんですかー。私も行きたかったです」と、リリちゃん。

「うん、今度みんなで一緒に行こうねー」と、かなえは約束する。

 

 そろそろいいかと言う所で、お皿を片付けてデザートの時間にする。

 リリララ姉妹にはお土産のイチゴパフェ、ジミーさんとかなえはフルーツタルトにする。


 それぞれ自分のお茶を小さなポットに入れて飲む。

 リリララ姉妹は嬉しそうにパフェを頬張っている。


 リリちゃんは、今日は温泉で知り合った友達と一緒に遊んでいたそうで、家に行ったり食事をしたりしたそう。


 楽しそうに話すリリちゃんは、いつものしっかりしたお姉さんではなく、普通の可愛い女の子に見える。


 ジミーさんは、ブレンドしてもらったハーブティーが気に入ったようだ。

「これからは夜はこのハーブティーにしようかな……」と言っている。


 食べ終わり、お皿を片付けると、今日買ったお土産をリリちゃんとララちゃんに渡す。


「では、また明日ねー」

 


 かなえはアニマルドームから、自分の部屋へ戻って来る。


 はー……終わったー。

 家に戻って来ると、ホッとする。

 楽しかったけど、どこか緊張していたようだ。

 

 

 今日は泡風呂に、肉体疲労緩和と美容効果を付けてゆっくり入る。


「あー、気持ち良い―」

 体から疲れが抜けて行く。

 ハーブティーの効果もあってか、あっという間に眠くなって来る。


 そろそろ、寝よう。


 かなえはお風呂から上がると、寝る支度をしてベットに入る。



 今日からスミス夫妻がアニマルドームの住人に仲間入りだ。

 みんなで仲良くやって行けるだろう……。



 かなえは灯りを消して、眠りに就いた。



――――――――――――――――

 ポイント 


 プラス  2000 引っ越し疲れの緩和飴×2

 マイナス 2500 ランチ×2

      1500 パフェお土産用×2

       500 クッキーお土産×2

      1500 リリララ姉妹用お土産

      1000 ハンドクリーム、石鹸

      

 残り   221万0400 

 パワー  497


―――――――――――――――― 

 予定  リリちゃんも農場ドームへ連れて行く

     動物達を連れてお出掛け

―――――――――――――――― 

 給料30日目  牧場の従業員見習い  15万

        動物ギルド長 20万ー6万(リリララ姉妹の残業代)=14万

        アニマルドーム管理人 30万 




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