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アニマルレスキュー  作者: コトリコトリ
116/229

116 子猫達も温泉へ 

『ここから入るよー!』

 猫の温泉のトンネルシャワーの前まで来た、子猫達とバニーちゃんは元気よく中に入って行った。


 いつも自分達のシャワードームで毎日遊んでいるので、濡れることに問題は無さそうだ。


『わぁー、ひろいねー』

『大きいねこだー』

 

 あーあ……もう。

 子猫達とバニーちゃんは、かなえの言った事は忘れて温泉の中を走り回っている。


「ちょっと、あなた達静かにしてっていったでしょ!」

 かなえが温泉の中に入り、子猫達に向かって声を張り上げると、


『ちょいと、あんた。うるさくて眠れないじゃないか!』と、白い猫に怒られる。 

「ごめんなさい……」


 どうやらかなえの声が一番大きかったようだ。

 

 子猫達とバニーちゃんは早速泡風呂を見つけ、中に入って行く。


『わぁー、ブクブクだよ―』

『キャハッ! おもしろい―』


『きもちいいねー』

『くすぐったーい』


 みんなは、泡風呂の感触が。気に入ったみたいだ


『可愛いわねー、子猫を見るのは久しぶりだわー。あのウサギは随分大きいのねー』と、白黒の猫。


 白い猫以外は、子猫達やバニーちゃんに好意的な目で見守ってくれている。


『まぁ、あのくらいは可愛いもんだよ』と、黒猫のクーちゃんも目を細めてみんなの様子を見ている。


 かなえも様子を見ていたが、問題なさそうなので後をクーちゃんに頼み、温泉から出て来る。


 あっ、着替えないと!

 かなえは水着からチュニックに着替えると、砂浜に移動して来る。


 次にやるべきことは……今晩の夕食はどうしようかな。メラニーさんがキッシュとパイを作って来てくれるって言ってたなー。


 かなえは他に何を用意しようかと考え、足りない物は買いに行く事にする。

 ついでに、普段のみんなの食事の買い出しも済ましておこう!



 かなえはまず、まかない亭にジャンプして、テイクアウトを注文しに行く。

 もうランチの混雑は終わり、遅いランチを食べているお客さんが何人かいるだけだった。


「すみません、まかないランチを10人前お願い出来ますか?」

 かなえは店のカウンターの中にいた大柄なシェフに頼むと、


「はいよー。まいどー」と、もうかなえの事は覚えてくれたようだ。

「後で取りに来るのでお願いしまーす」と、会計を済ますとお店から出て来る。 

 

 

 次は総菜屋に行こう。

 かなえはジャンプしてお店の中に入って行くと、いつもの通りおいしそうな料理がらなんでいる。


 張り紙に「本日のスペシャル、アツアツパエリアはいかが?」と書いてあった。

「すみません、パエリアってあの黄色いライスのパエリアですか?」

 

 かなえはお店の人に聞いて見ると、

「はい、そうです。このパエリア用の鍋のまま、お持ち帰りできますよー」


 そうなんだ……パエリア食べたいな。

 かなえは今日の夕食と他の日用に3つオーダーする。

 その他にもいくつか注文すると、次のお店に向かう。


 かなえはイタ飯屋の前にジャンプして来ると、ジミーさんが好きそうなパスタを中心に注文して行く。

「それじゃぁー、後で取りに来ます」


 そうして、イタ飯屋の後にジャングルフード、ラウンドカフェ、パン屋さんで焼き立てのパンも買うと、スープ屋に移動して来る。


 

 お店の中に入って行くと、


「こんにちはー」と、奥の方にいたダンさんに声を掛ける。

「おお、いらっしゃい!」

 

 ダンさんは相変わらず、威勢のいい声だ。

「あのー今日は、スープの注文とバニーちゃんの様子をお知らせに来ました」


「それはすまんな。それであのウサギはどんな様子なんだ?」

「バニーちゃんは、家の子猫達と仲良くなり、毎日走り回っていますよ」


「えっ、あのウサギが走り回るって……あんな重そうな体じゃ無理だろう?」

「いえ、そんな事無いですよ。私の所でお預かりしてから大分スッキリして来ました。耳も問題無いみたいですし」


「そうか、ちょっと信じられんが。家にいた頃はほとんど動かないで食べてばかりいたからな」

「動物には餌をやる事も大切ですが、適度に運動させることも必要です」

「そうだな、ジョーイに言い聞かせるよ」


 かなえはスープを注文し支払いを済ますと、

「また取りに来ますね」と、お店を出て順番に出来上がった料理を取りにお店を回る。


 再びスープ屋に戻って来ると、ダンさんから容器に入ったスープを受け取る。

 かなえは大きなカバンに積めていると、


「あのウサギは、あんたの所で引き取ってもらう事は出来るのか?」と、ダンさんに聞かれる。


「えっ? どうしてですか?」


「あのウサギはジョーイが貰って来たんだが、おれは世話をする暇がないしジョーイには、あんな大きな動物を世話をするのは無理だと思うんだ」

 

 そんな……バニーちゃんを引き取る事は問題無いけど、そんな簡単に決めちゃうんだな。


「でもジョーイ君には聞かなくていいんですか?」

「ああ、おれが適当に言っておく……もっと小さな生き物を飼うように言うよ」


「えっ、ちょっと待ってください! もし本当に動物が飼いたいなら、ちゃんと世話が出来ないとだめですよ」


 かなえは動物を飼う事をそんなに簡単に考えないで欲しいと、ダンさんに説明する。


「もし、ちゃんと世話をする自信がなければ、たまに乗馬教室に行って馬と触れ合ったり、動物用の温泉で掃除の仕事をしたりしながら、動物に関わる事も出来ます」


「そうか、わかった。ジョーイに伝えておくよ」

 

 かなえはダンさんに、アンディーの働いている乗馬教室の事を話すと、バニーちゃんを譲ってもらう事に決め、お店から出て行く。


 あーあ、なんかねー……動物を飼うって安易に考えないで欲しいよ。

 その動物を一生面倒見るつもりじゃないと。


 かなえはなんだか悲しかった。

 でもバニーちゃんにとって、このまま子猫達と暮らせるのは良かったんだろう。



 かなえはこのまま帰りたくなかったので、お菓子な店のジルさんの所へ行く事にした。

 お店の前にジャンプして来ると中に入って行く。


「こんにちはー」

 かなえはお菓子の箱をに出来上がったお菓子を、詰めているジルさんに声を掛ける。


「あらー、かなえ。元気だった―」と、ジルさん。

 

 今日の服装は、ショッキングピンクの丈の短いジャケットと、黒くて短めのパンツからストライプの靴下が見えている。


 そして白いシャツに、大きな蝶ネクタイ。

 頭に乗せている小さな帽子が可愛らしく個性的だ。


「ジルさん、今日も素敵な洋服ですねー!」

「まぁー、そうかしら。ありがとー」と、ジルさんはかっこよくて派手だけど、物腰はとても柔らかい。

 

「お忙しそうですね?」 

「大丈夫よー。今、温泉の売店に出すお菓子を詰めていたのよー」


「そうですか、私も売店でジルさんのお菓子を見かけましたよ」

「そうなのー? おかげさまで結構売れ行きがいいのよー」と、ジルさんは嬉しそうだ。


 かなえは幾つかお菓子を箱に詰めてもらい、お店から出て行く。

 

 ジルさんに会うと、元気をもらえるなぁー……。

 

 あの派手な服装で、いつも丁寧に接客してくれるジルさんや、素敵なお菓子がいっぱいのお店は、かなえのお気に入りだ。


 

 さ、そろそろ帰ろう……。

 かなえはジャンプでアニマルドームの砂浜に移動して行く。

 

 かなえはスミス夫妻の家の庭へ行くと、今日の夕食の準備を始める。


 まず前にも使用した、大きな丸いテーブルと椅子を6脚配置する。

 

 今日は薄いラベンダー色の大きなテーブルクロスの上に、白いレースのクロスを重ねる。

 そして真ん中にはお花をアレンジして飾る。

   

 次に、庭中にある外灯に、灯りを点けて行く。

 テーブルの上にもランプを置く。

 

 隣にサイドテーブルを出して、食器やグラスを準備しておく。

 今はこの位でいいな。


 

 かなえはテーブルにシールドを掛けると、ジャンプミラーのある小屋に歩いて行く。

 

 えーと……。

 かなえは紙とペンを取り出すと、


「リリちゃん、ララちゃんへ、今日の夕食はスミス夫妻の庭に変更になりました」と、書いてわかり易い壁に貼り付けておく。


 

 次は……キングス達ね。

 かなえはシャワードームへジャンプして行く。

 

 今日はジジさん達もマリーもいないし、ルークス達もどこかへ行ったようで、シャワードームに居るのはキングスとクイーンだけの様だ。


 2頭は仲良く並んで、休憩場でうつ伏せになって眠っている。

 かなえは島の小屋に送り届け、シャワードームに戻ってウオッシュを掛けて行く。


 浄化作用は付いているので汚れてはいないが、動物達が毎日激しく運動をしているので、どうしても劣化して来る。


 それに休憩場にウオッシュを掛けると、フワフワ度が増すように感じる。

 よーし、これでいいな。


 かなえは全て終わらすと、スミス夫妻の家の庭へ向かう。


 テーブルのシールドを解除して、食器を並べているとリリララ姉妹がジミーさんと一緒に歩いて来た。


「お帰りー。今日もご苦労さま」

「わぁー、今日も準備してもらいありがとうございますー」と、相変わらず礼儀正しいリリちゃん。


「今日ねー、温泉にメラニーさん来たよー」と、ララちゃん。


「へぇー、そうなの?」

 そういえば、牛達の温泉に入っている姿を見て入りたそうにしてたっけ……。


「はい、だから、今日の夕食をメラニーさん達と食べるのは聞いてたんです」と、リリちゃん。


 

 みんなで準備をしていると、スミス夫妻が料理の入ったコンテナを抱えてやって来た。


「今日も素敵なテーブルねー」

「温泉はどうでしたか?」


「フフッ、とっても気持ちが良かったわ。見て、肌がツルツルでしょ?」と、メラニーさんはご機嫌だ。


「確かに、あの泡風呂に浸かった後は、腰の疲れがとれたよ」と、ジョンさんも温泉の良さを実感したようだ。 


 メラニーさん達のキッシュとかなえが準備したパエリアやスープにサラダをテーブルに並べると、食事を始める。


 メラニーさんのキッシュもかなえが用意したパエリアも好評のようだ。

 

 まず、ララちゃんの今日一日の話から始まり、 


 次に、スミス夫妻の温泉での話で、途中から売店の話に移って行く。

 ジミーさんもどんな商品を置くのが効果的かと、話し始める。

 

 みんな、温泉の売店の話を始めると夢中になって止まらない。

 食事が終わると、


「ララ、メラニーさんのパイが食べたい!」と、メラニーさんから今夜はパイもあると聞いていたようで、催促される。


メラニーさんのパイを食べる時間になると、辺りはもうすっかり暗くなって来ている。

 ララちゃんは眠気と戦いながらパイを頬張っている。

 

 かなえは、簡単にバニーちゃんを引き取る事になったと伝える。

「そう、ここで暮らせる動物は幸せだと思うわー。バニーちゃんも良かったじゃない?」と、メラニーさん。


 みんなも頷いている。


「でも牧場の牛達もここの動物達と負けない位、幸せだと思うわー」

「そうだなぁー。あの牛達の温泉に入っている姿を見た時は驚いたよ!」


 フフッ、そうだな……みんなで楽しく話していると、細かいことは気にならなくなって来る。


 あー、もうララちゃんはいつの間にか寝ちゃった……。

 スミス夫妻とジミーさんはまだ暫らく話して行くそうなので、かなえはリリララ姉妹をジャンプで家に送って行く。


「じゃー、お休みー」

 かなえはララちゃんをベットに寝かせると、子猫達の様子を見に行く。


 うーん、何処だろう?

 子猫のドームにも小屋にもいないので、猫の温泉に行くと外の休憩場でバニーちゃんや他の猫達と一緒に眠っていた。


 ハハッ! みんな仲良くなったみたいね。

 かなえは猫達とバニーちゃんを小屋まで送らずそのままにして、家に戻って来る。

 

 

 ゆっくりお風呂に入ると、今日の事を思い出す。

 今頃マリーは森のドームで眠ったかなとか、牛達は仲良く温泉に入れたかなとか……。


 ダンさんはバニーちゃんの事を何てジョーイ君に言ったのか気になるけど。

 その内様子を見に行ってみよう。


 かなえはお風呂から出ると、寝る準備をしてベットに入る。


 明日も良い一日でありますように。

 

 かなえは灯りを消して目を閉じた。



――――――――――――――――

 ポイント 

 

 プラス  50000 精神安定効果グミ、牛50頭分

      10000 バニーちゃんを引き取る

 

 マイナス 40000 食事の買い出し、7軒

      4500 お菓子な店、お菓子3箱

        

 残り   221万2900 

 パワー  498


―――――――――――――――― 

 予定  マリーを森のドームへ迎えに行く

     動物達を連れておでかけ

―――――――――――――――― 

 給料30日目  牧場の従業員見習い  15万

        動物ギルド長 20万ー6万(リリララ姉妹の残業代)=14万

        アニマルドーム管理人 30万 



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