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アニマルレスキュー  作者: コトリコトリ
115/229

115 リキとの再会 

 砂浜から動物達の小屋ヘ歩いて行き、ウオッシュを掛けて行く。

 リキさんの小屋まで終わらすと、橋を渡った所の牧草地と、プロの実の木の周辺にウオッシュを掛ける。


 次に山に移動して、1合目から頂上まで順にウオッシュを掛ける。

 そして山の上の温泉まで来ると……マリーが泡風呂に入っていた。


「マリー、調子はどう?」

『あら、かなえ。うーん、それが今日も胸の辺りがモヤモヤするのよ』

 マリーにあげたグミの効き目はやはり一時的だったな……。


「そう、それなら気分転換に森のドームにでも行く?」

『えっ? 森のドームってリキ……』


「そうよ。せっかく同じ犬の友達が出来たのに、会えなくなるのは寂しいでしょ? だからたまにリキさんをここへ連れて来たり、逆にマリーが向こうで過ごしても良いと思ったのよ」


『うーん、リキには会いたい様な気もするけど』

 マリーはまだモヤモヤの原因が、リキさんだとは思っていないみたいだな。


「ちょっと待ってて……シロン、今リキさんはどうしてる?」

「今は森の中で走っているようです」

 ふーん、そうか……。


「マリー、リキさんは森の中を走っているみたいよ」

『えー、そうなの? 足は大丈夫かしら……』


「心配だったら様子を見に行った方が良いんじゃない?」

『ええ、そうね。お願いできる?』


 かなえはそのまま森のドームまでジャンプで行こうとしたが、念の為馬車で行く事にする。


 馬車「小」を選択すると、1頭立ての馬車が広場に現れた。

 軽自動車に馬一頭位のサイズなので、操縦しやすそうだ……。


「マリー、今度はこの馬車で行くから乗ってくれる?」

 かなえは湯船から上がって来たマリーにウオッシュを掛けて乾かし、馬車へ乗ってもらう。



 かなえはそこから、森のドームの中の人通りの無い所へジャンプして行く。

 

 一瞬で温泉から、目の前に森が広がる場所に移動して来た。

 そのまま馬車を走らせて森のはずれの倉庫街を抜け、ジョンソンさんの家の前で馬車を停める。

 

「シロン、リキさんは今どこにいるの?」

『今は、ツリーハウスの側に居ます』


「マリー、リキさんを見つけたから、今から行くよ」

 かなえは馬車は置いて、マリーと一緒にリキさんの所へジャンプして行く。


「リキさーん」

 かなえは、ツリーハウスから走り去ろうとしていたリキさんに声を掛ける。


 すると、立ち止まり振り返ったリキさんが、近寄って来る。

『おお、マリーと、カナカナじゃないか。どうしたんだ?』

 

「リキさん、お久しぶりでもないけど、元気でしたか?」

『ああ、足の調子が良いようで、結構走れるようになって来たよ』


『でも、無理してない? そんなに長距離は走らない方が良いわよ』

『ああ、そうだな。マリー、よく来たな。しばらく居られるのか?』


『うーん、どうしようかしら?』

 マリーがかなえの方を見たので、


「マリーの好きにすればいいよ。今日でも明日でも帰りたい時に迎えに来るよ。それかリキさんに来てもらっても良いしね」


『おお、そうだな。それなら今日はここで過ごして、明日わしも温泉に入りに行くのはどうだ?』


『ええ、そうね。それもでも良いわ』と、マリー。

「わかった。それじゃぁー、明日のこの位の時間に迎えに来るよ。ジョンソンさん達には話しておくね」


 かなえはマリー達と別れるとジャンプで、ジョンソンさんの家の前まで移動し、大きな扉のドアノッカーを鳴らす。


 しばらくして出て来たのは、リンジーのお兄さんだ。

「こんにちは、急にすみません。実は……」


 かなえはリンジーのお兄さんのマイケルさんに、マリーを連れて来たことと、リキさんを明日から足の具合を見るために連れて行っていいかと聞くと、


「そうですか。それならよろしくお願いします。リキはここに戻って来てから森を走り回っているようだったから、少し心配していたんです」と、マイケルさん。


 かなえは許可がもらえたのでお暇する。

 馬車に乗り込むと、ひと気の無い所まで来て、アニマルドームの砂浜にジャンプして来る。

 

 

 マリーはリキさんに会えてホッとしたような表情をしていたな……。

 リキさんは、マリーの事をどう思っているかわからない。

 でも歓迎はしているようだ。



 かなえは馬車を仕舞うと、もう一度雲の上の温泉へ移動しウオッシュを掛け、シャワードームに移動して行く。


 ルークス達と、キングス達がシャワードームで動飛んだり跳ねたりしていた。

 

 すると、かなえに気が付いたキングスとクイーンがドームから出て来る。


『ジジババはどうしたんだ?』と、キングス。どうやら心配していたようだ。


「ジジさん達は大丈夫よ。でも……」

 かなえは今朝、牛達が牧場の温泉に押し寄せて来て、順番に入らせるのに苦労したことを話す。


『そうなの? もし私達も必要だったら言ってね』

「ありがとう、クイーン。でも最初だけで、すぐに落ち着いたから大丈夫よ」


『あそこにも、このシャワードームを取り付けてやればいいんじゃないか?』

「うーん、そうだけど場所を取るからなー。でも考えてみるね」


 かなえは話が終わると、シャワードーム周辺にも軽くウオッシュを掛け、ジミーさんの庭へ移動して来る。


 

 少し遅くなったようで、ジミーさんはテラスの椅子に腰かけていた。

「ジミーさん、遅くなりました」


「いや、いいんだよ。かなえさんはいつも忙しいのだから」


 料理をテーブルに並べると、

「はい、ではいただきましょう」と、ジミーさんと二人で遅めのランチを食べ始める。


 献立はプロの実ハム入りのニンニクとホットペッパーを効かしたペペロンチーノ。

 ジミーさんはパスタが大好物で、毎日パスタでも構わないそうだ。

 

 それに、ブロッコリーの入ったクリームスープとトマトサラダだ。

 飲み物はかなえはアイスソイラテ、ジミーさんにはアイスカプチーノにした。


「ジミーさん、夕食はまたスミス夫妻と一緒に食べることになったので、お昼は少し軽めにしました」

「おお、そうかい。それは楽しみだなー」


 かなえは食事をしながらマリーを森のドームへ連れて行った事を話す。

「うん、その方がマリーが喜ぶならそれでいいよ」と、ジミーさんは少し寂しそうだ。


「でも明日にはマリーも戻って来ますし、これからもリキさんがこっちに来たり、マリーが向こうへ行ったり出来たらいいと思っているんです」


 かなえはその他に、牧場の温泉に牛達が集まって来たことや、スミス夫妻に上空から温泉の様子を見せたことを話す。


「ほー、牛達が何十頭も温泉に入る様子を私も見てみたいなぁー」とジミーさん。

 

 確かに中々見られない光景だったな……。

 

 

 かなえはメラニーさんが職人達の計画に興味を持った事を話す。


「そうかい、あの職人達との初めての仕事になるかもしれないな」

「そうですね、今度のミーティングにはメラニーさん達も来てもらっても良いですね」


 

 食べ終わると、かなえは子猫達とバニーちゃんの様子を見に行く。


「あら? みんなどこへ行ったんだろう」

 子猫達もバニーちゃんも、シャワードームや小屋の中には居ないようだ。


「シロン、子猫達とバニーちゃんはどこにいるの?」

「あの一番端の柵の所から、猫の温泉の様子を眺めているようです」


 

 へーっ、あの辺かな?

 かなえは湖側の柵の一番端まで行くと、木の陰から子猫達とバニーちゃんが隣の猫の温泉を眺めているのが見えた。


「あなた達、どうしたの? こんな隅っこで」

『あー、カナカナ、あの大きい猫何してるのー?』


『ボクも入ってもいい?』

『ねこいっぱいだねー』と、みんな興味があるようだ。


 うーん、どうしようかな……。

 

 猫の温泉は広めに作っているからこの子達が行っても大丈夫だけど、騒いだら猫達が嫌がりそうね。


「でも、あなた達寝ている猫さん達を、起こさない様に静かにしていられる?」


『うん、出来るよー!』

『だいじょーぶ―』

『へいきだよ―』

 

 この子達返事はいいのよねー。


「わかった。それなら猫さん達に聞いて来るから、ここで待ってて」

 

 かなえは隣に行くと、黒猫のクーちゃんを探す。


「シロン、クーちゃんはどこにいるかな?」

「温泉の休憩場に横になっています」


 あっ、ほんとだ。

 かなえは水着に着替えると、ジャンプでクーちゃんのところまで移動する。


「クーちゃん、ちょっと起きて―!」

『なんだい、カナカナ。何かあったのかい?』


「あのー、隣の子猫とウサギがこの温泉に入りたいって言ってるんだけど連れて来てもいい?」


『へー、あの子達がここに来たいって言うのかい。あたしはいいけど他の猫達が何て言うかね』

「わかった。聞いて見るわ」


 かなえは温泉の起きている猫達に聞いて見ると、あまり気にしていないようなので、子猫達とバニーちゃんを連れて来ることにした。


 幸いあの気性の荒いグレーの猫はいないので大丈夫だろう。

 かなえはクーちゃんに連れて来ることを伝えると、みんなの所へ戻る。


 

 かなえはまだ温泉の様子を見ていた子猫達とバニーちゃんに、

「猫さん達、来てもいいって。でも静かにしてなきゃだめよ」と、伝える。


『ヤッター』

『早く行こ―』

『いくよー』

 

「はーい、じゃぁーここから行っていいよ」

 

 かなえが、柵に取り付けた扉を開けると、早速みんな駆け足で温泉へ向かって行った。


 


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