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目覚め

30XX年。科学の進化によってメカという存在は大きなものになっていた。メカの研究並びに開発の最先端に立っていたカーネル博士は"人間と同等の思考と生き方を持つメカの開発に成功した。カーネル博士の理想論のもとに生まれたメカ達によって人類とメカは共に生きる世界へと変わっていった。それこそが誰も傷つかない平和な世界への一歩だとカーネル博士は信じてやまなかった。そう。あの日が来るまでは。


◇


暗闇の中を一人の女性が駆け抜けていた。天井のネオンが道しるべのように点滅していた。駆け抜けた先にあったのは"研究者以外立ち入り禁止"と書かれた鉄製の扉。女性は首に下げていたパスカードを扉に当てて入る。中はケーブルや端末が沢山置かれており、中央には「Luminous」と書かれたカプセルがケーブルに繋げられていた。

「あった!」

女性はカプセルに近づくとカプセルの表面に「パスワードを入力してください」と表示され、女性はカプセルの端末を操作し始めた。

「確か・・・」

ドンドンドン!激しい金属音が廊下の方から聞こえてきた。女性はそれを聞いて入力する手を速めた。

「速くしないと・・!」 

0.6.2.3と女性はパスワードを入力していった。そして入力し終わったと同時に金属音が間近まで聞こえて止まった。女性が振り返ると、三体のヒト型の戦闘員メカが彼女を包囲していた。

「ここまで来たのに・・・」

諦めかけていた女性にメカの一体がレーザー銃を構えた。

「グギキっ!」

次の瞬間、まばゆい光と共に電磁光線が撃たれた。だがそれは女性ではなく引き金を引こうとしていたメカを貫いていた。

「え?」

女性が戸惑いながらも光線が飛んだ方向を向いた。後ろにいたのはカプセルから出てきていた青い装甲のメカが立って、バイザー越しにモノアイを光らせて銃を構えていた。

「人間の危機状態を確認。これより驚異対象のメカを破壊する。」

そう言い放つ青いメカに残りのメカが睨むように目を光らせた。そして二体のうち一体が高電圧ブレードを右腕から生成して斬りかかった。

「排除します。」

だがブレードを振り下ろすよりも先に青いメカの銃声が速かった。高速で放たれた光線はそのメカを貫き、メカは内側から焼き溶けていって崩れた。

「・・!」

その光景を目にした最後の一機は恐れをなして背を向けて走り出した。

「標準、微調整。ホーミングプログラムを起動します。」

だが青いメカは逃がすことなく狙いを定める。

「3.2.1・・・発射!」

カウントダウンの終わりと同時に青いメカの銃から先程よりも強力な電撃光線が放たれる。そして女性が瞬きする間もなくメカは大破した。

追いかけてきたメカが全滅すると、その場は静かになった。

「これが、貴方の力・・・」

女性は青いメカの戦闘を見て驚いていると、青いメカは女性に近づいてきた。

「お怪我はありませんか?アニー博士。」

「・・・私を知ってるの?」

「私には対象をスキャンし、情報を透明化するプログラムがあります。」

青いメカの新たな能力にアニー博士は戸惑う。しかし彼には敵意は無いのはなんとなく分かった。

「貴方は、何者?」

アニー博士がねんのために聞くと、青いメカは銃をおろし、その緑色のモノアイで彼女を見る。

「私はルミナス。対メカ用に開発された、戦闘メカです。」

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