才能×才能=自分に無いものを求める似た者同士達
テンポが!!悪いよ!!難しさを感じる今日この頃、話はあまり進みませんがお楽しみ頂ければ幸いです。
選手たちが山本監督の元に集まると、監督は全員が揃ったのを確認して言った。
「よし、それではD1とD2に分かれて練習する。D1は鈴木コーチの方へ、D2は木村コーチの方に集まってくれ。」
僕たちは「え?」と思ったけれど、すぐに木村コーチが「君達はこっちだよ!」と呼んでくれた。すぐにコーチの元に集まると、「コートを半分ずつ使って練習するよ」と言われたので、僕たちは奥のコートへ移動する。健太は下級生の子たちに混じって、ボールを何個か持ってきていた。それを見た木村コーチが「本当に、よく気がつく子だ…」と感心したように呟いた。
その時、美桜が「すいません、D1とD2って何ですか?」とコーチに尋ねた。
「ああ、それはね」と、木村コーチが僕たちに説明してくれた。
D1とD2の違いを要約すると、
D1は主に小学生全体を表す区分で、全国大会や大きな大会は基本的にこの区分で行われることが多いそうだ。
チームの中心となる5・6年生がメインだが、上手い子は3年生でもいるらしく、ルール上は1年生でも出場できるらしい。(他のチームには、僕たちと同じ学年でD1でエースをしている凄い選手がいるらしい…)
一方、D2というのは厳密にはルールで決まっているわけではなく、ジュニアという区分のことを指すらしい。
呼び方がややこしくなるから、通称としてD2と呼ぶのが一般的で、競技ドッジボールをやっている人には伝わるそうだ。
対象は1年生から4年生までで、たまにドッジボールを始めたばかりの5年生もいるらしい(5年生は基本的にはD2の大会には参加が難しいようだ※例外有り)。D2だけの大会もあるけれど、メインはD1の大会だ。
僕は途中から説明についていけなくなってしまったけれど、すぐに理解した美桜が簡潔に教えてくれた。さすが勉強学年トップだ。(美桜曰くトップの座を争ってる子がもう一人いるらしい。)
「相変わらず美桜はすごいな」と僕が言うと、美桜は少し照れたように「ありがとう」とはにかんだ。
「一回でわかるもんなのか…」と木村コーチは驚愕していたけれど、美桜が少し特殊なだけだ。僕や健太は、「とりあえず上手くなってD1に呼ばれればいいや」くらいの理解しかできなかった。
そんなことを考えているうちにコートに到着し、琉惺君の「集合!」という声で、僕たちは木村コーチの周りに集まる。低学年だからもっと騒がしくなるかと思ったけれど、みんな手早く集まった。
木村コーチが言った。
「今から僕が投げるボールを、順番にキャッチしてもらいます。琉惺、悪いけどお手本をお願い。」
「はい!」と琉惺君が元気よく返事をして、やり方を見せてくれる。なるほど、一人ずつキャッチしてボールをコーチに返したら、後ろに回るのか。
琉惺君に「ありがとう」と言って、木村コーチは僕たちに向き直った。
「じゃあやってみよう。琉惺の後ろに、学年順に並んで。」
キャッチならできるかな。そう思いながら、僕は列に並んだ。心臓が少しドキドキしていた。
~side木村~
「健太君は本当に周りがよく見えているんだな…」
山本さんと話したことが頭をよぎった。
「おそらく彼は視野が広い、と言うより周囲の変化に気づき、合わせる能力と言った方が適切か、それも尋常じゃないレベルで、」
山本さんの言う通り、健太君はボールを取りに行こうとしている低学年の子たちに自分から話しかけ、一緒にボールを運んでいる。さっきアップでリズムが狂ってしまったのも、この周囲の変化に気づきすぎるあまり、全体のわずかなズレを修正しようとしてしまい、ああなったのだろう。実際、琉惺とのキャッチボールでは、誰にも合わせる必要がない。自分のペースでできるからミスが減る。いや、むしろ周りがミスをして逸れた来たボールにまで反応して、投げるのを待ったり、避けたりしていた。
(彼ならあるいは…)
私がそんなことを考えていると、美桜さんが声をかけてきた。
「D1とD2の違いは何ですか?」
私はできる限り簡潔に説明したが、難しいだろうなと思った。案の定、晴翔は「よく分かんない」といった表情だ。しかし、美桜さんはすぐにこう返してきた。
「ということは、5年生がD2の大会にいることもあるんですか?」
私は少し驚きながら「ごく稀にね。基本的にはないと思って大丈夫だよ」と説明する。すると美桜さんは、私よりもっと簡潔に、そして晴翔たちにも分かりやすく説明し始めた。
(うわぁ、自信なくすな〜…)
要点だけを的確に伝える美桜さんを見て、そう思った。彼女は相当賢いのだろう。後で晴翔君に聞くと、学年で一番だと思う、と言っていた。
そんな彼らに負けないようにと、私は気合を入れ直す。
「今から僕が投げるボールを、順番にキャッチしてもらいます。琉惺、悪いけどお手本をお願い。」
琉惺にお願いして実演してもらい説明する。
琉惺にお礼をいってみんなの方に向き直り言った
「じゃあやってみよう。琉惺の後ろに、学年順に並んで。」
(さぁ晴翔君、見せてくれ!山本さんがあれだけ興奮する君のキャッチを!)
私はボールを持つ手に力がこもるのを感じつつ、練習を始めた。
夜ご飯を考える前に三時のおやつを考え無いとな、、、今日も糖分を欲してるから、、、羊羹にしょう、そうしよう、異論は認める。




