そう、最後の占いは終わった
そして、ステラ・ロサさんの心。わたしですよ。
わたしたち二人は「大魔術」が本当の本当の本当に終わったいま、ただ飯を貰うために、そして正直それよりは(家にもパンはあるのだ)このウキウキの残り火のようなものをみんなと感じたくてギルドに残っているに近かった。
「おれも先に聞いたんですが、アストラ・ネロさんは今回の大魔術で占い師としてはお終いだと言いましたね」
「そうだね。個人の占いとしてはこれからも遊戯としてラファエル殿に見てくれると思うよー
でも、ギルドの天文学部の役目、そしてネロ様本人が今まで何十年やってた役目はお終いだ」
「そうなんだ」
「帰ってからその日、天文学部にぜんぶのあと処理を任せるレポートを書いたよ。わたしがほぼ彼女の手として働いた」
「文字学んでから何か月過ぎてないのに。ステラさんは天才なんです」
「わたしはちょっと特殊な性質でね」
それくらいの話で、わたしたちはここのギルドで急に「こいつら、『夜空のもの』と、それとつるんでいる奴だ!!!」にならないように、平穏に話す。経験上、心の言葉を読む能力に対してはこれしかないんだよ。
わたしも……わたしの体の性質もそのような特徴を持ってたからだ。個人が強く思う事、今感じていること、そして凄く隠したいと思っていることはむしろ。だから、どうでもよくなるといいのだ。いつも。
「はは」
「で、めちゃくちゃにその日に夕暮れまで学術語を書いて、本当に大変だったけど、そのあとごはん食べに来たら、ミカエル学長にも会った」
「へえ、そうですか」
少年はけっこう驚いたような反応だった。
「きみの家族として、いったんその時点ではきみは完全にフラマだったから、その相談に来てね。基本的に、四属性の扱いはめっちゃ大変で、魔術師は心のお仕事だからきみをよろしくお願いいたしますということだった」
「そうですか」
「それ以外はあとの楽しみで」
その話で、エンブリオくんはちょっと眉毛を上げた。いや、そんなに敵対的とか大変だとかそんな話ではなかったけど、もともと食堂で話したけど、それを口にするのが大魔術師本人か、それを聞いてたばかりの生徒とその家族でありギルドの平凡の職人かによってその「話してもいいか」はずいぶんと変わると思うので、そのように言った。
「まあ、あれですね。『学長権限』の話ですか」
「その通り」
「なるほど……飯を貰って、帰ってからの楽しみです」
「うん、それがいいと思う。そして、その次は、普通に筋トレして薬草取っての繰り返しだったよ。別に悪者とかはあってないよ」
「そうでしたか。よかったです」
「アストラさん……ネロさまとも何回面談があって、わたしはその『これからは天文学部の教授たちに任せる』はもともと知ってた感じなので、ゆったり平凡の占星術の勉強とかをした。実はばあちゃんだから遠征に行ってきた時は無理もしてて体の調子をちょっと崩してたんだけど」
「それは大変だ」
「その時点でわたしがいちばん心配したのは『もうやることなくなったな』で気力を失うことだったけど、世界には『だからこれからはゆっくりできるな』の方とその『必要なくなったのは寂しい』の人が分けられていて、ネロさまは後者だったようだ」
「ふつう非凡使いはだいたい後者ですよ。非凡使いとしてのお仕事って、ストレスいっぱいだから、老後の準備がよくできた場合は、自分の術に関する本とか読んでゆっくりできるから大体楽なんです」
「魔術ギルドはそうなのか。なんか草木のエーテルに詳しい人は別に定年とかないよ」
「そうですか?」
「ほら、いちばんの有名人が無限の命の人じゃないか。それで休むのはとんでもないだろう。だからずっとどっかの山森をあるいて、自然と共に散る」
「あ?……なるほど。それが憧れですかね。基本的にマギアたちは歴史にちょっと残るのを大事にしますから、そんな感じではないですね」
「そう、次の代にすべての知恵をあげて私はもうおわり、みたいな人はたぶん、白神女がいない世界ではないと知らんがこの世界では絶対ないと思うよ。
それに比べて魔術ギルドの人たちは確かに四属性の場合目が眩むから仕方ないか」
「はい、いくら眼鏡を付けてエーテルがよく見えるようにするとしても、老衰による衰えは仕方がないです。だからその前に堂に貢献して、名前を残したいと思ってる人が多いのです」
「なるほどな」
「だから火の堂のように平凡の戦争に赴いて火を付いた矢のように散るとしても、それはちゃんと葬儀を貰って名誉として待遇をされるという信頼があるから、一千年を続く魔術史に残ると言う確信があるからわかいフラマも死をそんなには……ふつうに怖いですが相対的には怖がらない感じもありますし、自分がもうマギアとして働かない、働けない人もそんなに執着はないと聞きますから、アストラさんもその場合だったらしいですね」
「うん、なんかきみの話を聞いたらちょっと納得したかもしれない」
「その事実はずっと秘密でしたか?」
「そうかも知れないね。わたしは知らないけど、いったん他に言ってないし、ギルド長と天文学部の人たち以外はあまり知られてないんじゃないかな。
まあ、でも非凡科の人たちには流石に先に伝えているのかな」
「それはそうですね。それは魔術ギルトがそのお話に基づいて動くかによる大きい問題ですから」
「そうそう」




