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嘘の使い方

「その戯言が大好きなばあちゃんは、本当にその……『話のチカラ』というものがあるのを信頼しながらも否定するから、本当に大ウソつきだ。嘘を予言に包装して、それをギルド長のチカラに変えるからギルドの相談役だ。よく回っているけど、その話には必然性が、実は無い!!!

彼女は、自分が居なくなった時にもそういうのが嘘ではなかったと……なくなってるけどなかったものにはしたくない。何かを残したい。その(しるし)の1つとして、わたしを『白神女の次にする』とか……変なことを言っているのだろう」


ドルイドさんは頭を軽く振りながら、アストラ・ネロさんのことを言う。


「年ですから、ギルド長の相談役としてできなくなる時のためですね」


「そう。そしてこれはただの保険。保険というか遊びのようなものだけど、彼女はアルベルト氏や他のギルド長の珍しい知り合いを通じて、白神女のようにずっと生きる人間が……海怪物(レヴィアタン)怪獣(ベヒモス)悪魔(デーモン)のように、人を食うものでは無くて……食わずに生きるものがいるというのを知っているからな。わたしはただのその一人だ」


「深紅の悪魔だろう」


ブイオさまがからかうことを言う。おれも少しは思っちゃった。


「わたしは白いからいいのです。白い悪魔なんです」


別に悪魔の部分は否定してなくてもいいらしい。


「まあ、そして同時に桜のドルイドですね」


「そうだ。わたしは桜のドルイドのステラ・ロサさんだ。平凡としてはただの『見て聞く』薬師。

でも、彼女はわりと真剣にその平凡の薬師に『わたしが知っていると』彼女がこの世にいたのが証明できるような些細な事、大事な事をを色々教えてくれるのだ。ただの話し相手なのにね」


「ありがたいことですね。ドルイドさんの考え通りだ」


「まあ、わたしがネロ様の思う都合だ。

何回も言うけど、その人は基本が嘘つきだ。話を製造(せいぞう)してその中で必要なものを捏造(ねつぞう)して、都合が悪いものは偽造(ぎぞう)もすると思う。でも、その行為の(コル)はちゃんと彼女の単片的な利得ではなくて、ギルド長や彼女の自尊心が入っている。それは誇りだ」


「それは……アクアのマギアはみんなそうですね」


彼女はアクアのマギアとして働いていないので、今の身分はよくわからないが、考え方や行動原理は水の堂のままだったということだ。


「そうか?そうかも。夜空のカタチを見て、そのうちの平凡と非凡のものを平凡の占星術と調合して話を作り出すお仕事だけど、その過程の考え方が……もしかするとアクアと似ているかも。わたしにはわからん」


「そうですか」


「それが、あいまいなんだよ。夜空の非凡の星々や光とか、興味を持って見ようとしないとそれが平凡の星々なのか非凡の奇妙なものなのか、見て聞く才能がある人は自分はどっちも見えるから見てもわからないし、そんなに自分の日常と関係があるわけでもない。夜空のことなんてどうでもいいのだ!

そんな、みんなが毎晩見るけど気にして見るわけでもないから真偽も不明瞭だ。でも、それが彼女の仕事だから占星術師として続いていて……それはラファエラ殿がギルドに入る前からずっとそうだった」


「ふむ」


「でも、彼女はもうギルド長を風の堂に入れた(ニュー)、それからの何年の成り上がりがある。贅沢もいっぱいあったけどそれだけではない、勝利だ。その熱情と変化を経験した。ギルド長のエナジーに魅了されてしまったのだ」


「そうですね。ラファエルギルド長はそんな人物だ。しかも声もでかい」


「そう。その大きい声で言える話を、その物語を作り出すのがネロ様の仕事で……彼女は自分が居なくなった時にギルド長が病むことを恐れている。

アストラ・ネロは……自分はラファエル・ムジカが信頼できる強大で硬い人だと尊敬してるけど、同時にマギアのラファエラ少女はまだ17歳なのだ。自分は彼女が自分のような嘘つきが居なくなったって壊れるとは思っていない。つまり、ぜったい壊れると知っている」


「難しい話だ」


「そう、これは難しい話だ。

だからだ。だから、わたしは彼女が相談役として続けてなくても最小『彼女が居たと』存在だけで彼女の存在証明をしてくれるその証人役だということだ。白神女のつぎだなんだは全部が囮だ」


「へえ……」


おれはアストラ・ネロさん……ずっとギルドの公式行事ではうとうとと寝てるばあちゃんがそんなことを心に潜んでいたとはぜんぜん思ってなかったので、非常に意外だった。そして、非凡の奇妙なことをやってなくても、もしかすると思い込みだとしても、そんな内密な話が聞けて思えたことがもう彼女、ステラ・ロサがアストラさんの心を開いたとも言えることだったのだ。


「まあ、そのような会話をしていたら『潜んで続く……という、わたしの作戦は間違っていなかった』と確信ができたんだよね」


そして話を基の点に戻した。


「あ、そうですね。おれもそのようなことを言おうとしましたよ」


「そう」


彼女はルビーの瞳で神妙におれを見た。


「おれは四属性だから、四の堂の授業をぜんぶ入りますが、それを『生き残ってマスターする』までずっとやる。おれはドルイドさんを信頼するから」


「とても偉いよ」


「そして、その過程で『尖ってる活躍』がもしなくても、ずっと四の堂のそれぞれの一員として、それを一人として居続けるのは、ずいぶん存在価値があるのではないかと、最近の何日のギルドの活動で感じたんです」


「へえ……それはいいことだな」


「はい。今日も、水の堂の人たちが、おれが『脱水』の魔術について感じる感想を訊きましたけど、おれは基本四属性のエーテルのことを欺いて隠しません。ぜんぶ言ってぜんぶ見るのがおれの心性なんです。

なので、その心に基づいて話したら教授たちに受けられて、まあ、悪くない気分だったんです。それをそれぞれの四の堂でやると良いと思いました」


「理解した。いいことじゃないか」


「はい、そう言いながらも『ギルドの顔になりたい』きもちも別に変らなくて同じだけど。それも大魔術で急に無理して『何属性もできるエンブリオくん!!!』のように、俺強い系の騎士小説のように活躍をしようとしても、もし活躍ができても得られるものではないと思いました。作戦中は、フラマに集中します。ガブリエル教授にもそう言われましたから」


「へえ。アクアはいつもフラマにライバル意識してるのではないか」


「はい、それがおれもすこし意外でしたけど、彼女も他の教授も四属性のギルド員としてプロ意識を持ちますから」


「そうなんだよな。それはわたしも本当に意外だった」

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