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ヒトもみんな目と耳が違うのだ

「人は深紅の悪魔やドラゴンなどなどと違って、みんな手と足も形も似たようなもんだからスフィアを認識するカタチがそんなに多変(たべん)ではないと思った」


「それでも人間の霊魂がありますから、四属性がありますから。それぞれ同じようで少しは個性があるのです。例を言うと、水の味がわかる教授さん」


「うん、言ってた。その人とガブリエル教授の話からアイデアを得て、本格的に恐れずに『夢』のイマジナリアが使えるようになったのね」


「はい、その人は水が味がわかるというのが……本当にスフィアに感じる、見れる、触れる水の味のようなものが間接的にわかるのです。本当にそれが舌で舐めるようなものなのかは知りませんが」


「まあ、水のマギアは泥水も扱うし、それぞれ非常にへんな液体も多いだろうから、それこそ『適切で適当に』調節ができるだろう。教授までなってる人だ」


「はい。そして、そういうのができるということが、魔術ギルドでもそれそれ『四属性』という同じ範疇(はんちゅう)で集めでまとめて編んでるだけ、それぞれのマギアが居ると言うことを示すのです」


「うん、わたしは本当に『火だよ!!!』と言うとぜんぶ同じ火のエーテルを出す人がいたり、それが水、土、風も同じだと思った」


「はい、基本は正しいです。そうなんです。でも、それは合わせているもの。それぞれの固有性は、おれたちが今日も使っているドアロックでも確かに使われている」


「それはそうだ」


「人々が『見て聞く』才だけがあると、それからはぜんぶ個人を判別できるように、人間のエーテルはそれぞれだということです。もちろんこういうのも『水の堂のパイプ』『ギルド内の声の告知』のように、ギルド付近しか働かないけど、でもフィレンツェ市内に生きているギルド員は多いので、随分役に立つ」


「まあ、わたしもクララとしては心配性で、ステラ・ロサさんとしても守りたいものがあって荷物が多いと困るからそれをどこに置いてどう守るか考えてたけど、魔術ギルドは本当に凄いシステマがあった」


「そういうのを心配してたんですか?」


「言ってなかったっけ」


「薬草のくだりからは覚えてますけど」


「薬草が正にそうだけど。『報酬』のことだったよ」


「報酬ですか」


深紅の悪魔から、頭がいい人が襲われるのを助ける、ドルイドさんの裏面の仕事だということだ。


「わたしは『深紅の悪魔』を退治しながら、通りすがりのドルイドさんとして代価を貰うつもりだったから。それも今は『ドルイドを認めない』と言うからどうするか悩み所だけど……いったん考えないことにした。そして報酬自体は、わたしは基本食ってなくても生きれる身だけど、本当にどうぶつのように生きるのも15世紀も後半になっている現代で、あまりやりたくなかったんだよね」


「なるほど」


「だからきみからは……いちおうパンを。ピサの漁師の兄ちゃんからはカバンと食糧を貰ったのだ。でも、それが次々溜まると、どうにもならない」


ずっと荷物が溜まると言うことだ。


「なんかブイオさまの不思議な影影(かげかげ)の性質で解決できないですか?」


「なんでそんなに完璧に、同じテンポとタイミングで、きみたち二人はわたくしに任せるのかね?」


ドルイドさんのマントは理解ができないように……仕草(ジェスチャー)を取りながらそう言った。どこで発生しているのだろうか、ブイオさま。たぶんこれ「平凡の声」なんだけどな……


「たぶん心が繋がっているのでしょう。ドルイドさんに、おれの心が」


「きみはまたなにを言ってるのかね」


ドルイドさんがやれやれと天井を見ながら言った。とにかくだ。


「ブイオさまは非凡のものを持つことができるのでしょう。だからブイオさまの(ニュー)があるものができる、そうではないものはできないとしても」


「まさにその通りだ」


「でも、ブイオさまの元々は『狼の星』じゃないですか?」


「それは急にどういうことだ」


「不思議なチカラで、繋がっているんじゃないですか?それが座標というものなんでしょう」


「いや、エンブリオ少年。誤解があるようだからわたしから正すけど、別にブイオさまは『狼の星』と直接に繋がってるわけではないんだ」


「???そうですか?」


「まあ、真名(マナ)はそうだけど。器がそうだけど……わたくしは基本的に一方的に狼の星の正確な位置を思っているだけだ。だからその分わたくしの(スフィア)に星を入れていると言っても正しいんだが、別にそこでものを保管したり持ってきたりできるわけではない。魔力でスフィアのものを動かすように、間接的に情報の通信はできる場合できる。でも、それはこれとは違うのだ」


「うん、だからわたしになるかも知れなかった『猟犬』の魔法陣(プログラム)のようなものは送られることができた。でも、それとこれは違うものだ。ブイオさまは本当にすっぴんの狼か、わたしのマントの影か。その二択くらいなのだ」


「まあ、わたくしもこれから頑張ると他の事ができるようになるかもしれないけど、わたくしも大体感じ取ったのだ。このツートラックがいちばん最適(オプチマム)であることを」

たぐさではなくてしぐさでした。衝撃の真実。ちなみに「(ニュー)」という言葉は『逆襲のシャア』から取っている言葉です。これは割と凄く初期から本当に逆シャからです。昨日(一昨日)ジークアクスの一部を抜いて最終話を見たけど、凄く楽しかった。

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