第一話 入学
恋愛はいつの時代でもメインイベントですがこれはまだ自分がそんなのはまだまだ先のことだと思っていた幼い頃の話。
俺は小さい頃からずっと人見知りな性格で他人と関わるのが苦手だった。それを理由に保育園を母に駄々をこねてずる休みするくらいだ。だがそんな俺も物心ついた年頃の子供がわんさか集まる小学校に入学せねばならない時がきた。こんな性格だから期待なんかこれっぽっちも無く、不安で胸がいっぱいだった。そんな中初めての学級で顔合わせが行われた。周りを見渡してみても同じ保育園のやつが1人もいない。
(最悪だ…)他のクラスに3,4人ずつ散らばっているのに俺のクラスだけ。他の奴らは同じ出身のやつ同士だったんだろうか、ぎゃあぎゃあと楽しそうに話をしている。すると右隣に座っていた女子(仮に右女としておこう)が俺を見ながら俺の前の席に座っていた女子(同じく前女としておく)の話しかけた。どうやらこいつらも知り合いらしい。
右女「前女ちゃん、この子とお友達になれば?」
馬鹿にするような笑みを浮かべながらそう言った。(なんだこの言い方。それに態度。明らかにバカにされてる。初対面のくせに失礼だな。)まあ、仕方ないから耳を傾けて聞いてみた。
前女「はあ〜。まじありえないから。笑」
右女「だよね〜笑。」
(この野郎。こいつら…)かなりムカついたがここは抑えようと必死に心を落ち着かせ、何も聞いていなかったかのように平然とした顔で開始を待った。
それから時間は過ぎ、友達も徐々に出来ていき登下校も一緒にするようになった。だが、女子とだけは中々馴染めなかった。ただでさえこの性格で男子と話すだけでも苦労するため、女子となるともう…。
そんなこんなで一年、また一年と時は過ぎていった・・・・




