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郷立高志地霊学園 本編 東方地底秘話  作者: 梨月心夢(地底の小石)
東方地底秘話
53/60

東方地底秘話43話

「この程度……避けるぐらいは簡単ね」

「ああーもう!速すぎて照準が合わない……。どうすれば……」

「(私と代われよ、フラン。今のままだと負けるぞ?)」

「(何の……つもり……?)」

「(あいつの血が欲しいのだろう?還命の血が)」

「(なんで……それを……)」

「(前から言ってるだろ。私はお前だ。お前の思っていることは分かるさ)」

「(……帰って)」

「(私はな、お前よりも退屈なんだ。今ぐらいは私にやらせろ)」

「(………)」

「(もういい。私がやる)」

「(待って!)」

「(断る。そのためらいが、自分を弱くする)」

一瞬、フランが気を失ったようにも見えたが、すぐに体勢を立て直した。

「(………覚故、来て。今すぐ)」

「(さっき1人でやるって……)」

「(あれは取り消し。すぐに来て)」

「(分かった)」

3rd eyeがあれば、口を開かずとも覚無と意思疎通ができる。さとり以外には、盗み聞きされることはない。その点で考えるといいかもしれない。

「(急にどうした。俺を呼んで)」

「(フランの声をよく聞きなさい)」

「(声だと?それを聞いても……)」

「全く。扱いが下手なんだよ、お前は」

フランの声が違う。そして、口調も。

「私が本当の扱い方を見せてやる。

ただ振り回すのは無意味だとな」

「独り言もそれぐらいにしたらどう?」

「私と話しているだけ」

「(私と……?覚無、これは……?)」

「(裏人格のフラン、通称『リバースフラン』よ」

「(リバース………フラン?)」

「(破壊能力をそのまま人格に移したようなものよ)」

「私はリバースフラン。手加減は不要。

全力で勝負」

「(直接倒してもいいのだけれど、あまり傷付けたくないと言うのなら、最小限の攻撃で私達は耐久する方法もあるわ。

どうするの?)」

「(後者にしよう。耐久時間の見込みは?)」

「(約10分程度。あの発言だと全力で戦う可能性がほとんど。多少の誤差はあっても、長時間身体が耐えきれることはない。別々になって時間を稼ぐ。いいでしょ?)」

「(分かった)」

「…………別々になったか、面倒な奴らめ……」

「あっちはかなり強いみたいだから、まずは……」

リバースフランの正面には覚無が、背後には俺がいる。

「(覚故、背後から弾幕が来る)」

すぐにその場を離れる。そうしていなければ燃えていたかもしれない。

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