東方地底秘話33話
「ちょっと待っててね。覚故」
「(覚故を地霊殿に置いてから、行ったほうがいいわね。仮に、あの2人に見つかろうと起きないから」
「覚無ちゃん、待ってたよ」
「未来を………見ていたようね。それなら、私が何をしたいのか……知ってるよね?」
「知ってるよ」
「なら………」
「来年の3月7日………でしょ?大丈夫だよ。覗かないであげるから」
「(発言を先読みされてしまう。これじゃ……)」
「私はあっちの部屋にいるから、終わったら呼んでねー」
「(まずは、未来を確認することが先ね。…………………………………やっぱり、そうなるのね…………………)」
「持子、もういいわ。ありがとう」
「え?もう終わり?早いなー。色々と見ればいいのに」
「必要なことだけでいいの」
「ふーん。そーなんだあー」
「じゃあね。持子」
「待って!」
「何?」
「ちょうだい」
「何を?」
「……………サコを」
「え?よく聞こえなかったわ。もう1度言って?」
「サコを……………ちょうだい?」
「何をいきなり…………無理よ」
「そうだよね………覚無ちゃんがいたら、そうなるよね……。覚無ちゃんがいなかったら、私のものになっていたかな…?」
「覚故という名前を決めたのは私。なるはずがないわ」
「そっか…。それは残念だね……。それなら、戦うしかないねー」
「何をして?」
「もちろん、弾幕バトルでね」
「あなた、戦えるの?」
「私は戦えないなんて1度も言ったことはないよ?それと、この戦いで私が勝ったらサコをもらうよ」
「なんで……」
「私のほうがサコを守れるってことになるからね。私のものになって当然じゃないの〜?」
「ぐっ……………」
「(ま、まさか予知でこの戦いの結果を先に………)」
「サコだって、私のことが好きかもしれないよ?」
「そんなはずが………」
「私の明るい性格が羨ましいと言っていたじゃん。私に憧れているんだよ?私を選んでいるのかもよ?」
「仮に……そうだとしたら、私は覚故を地霊殿から出さない。私が許可しない限りは」
「言葉じゃ………誘えないね………。凄いや、覚無ちゃんは。私は、覚無ちゃんみたいに束縛できないよ……」
「持子。この戦いの結果を知っているでしょ」
「そこまで分かるの?へえ〜。恐ろしい瞳だこと。それ、サコに好かれてないんじゃない?」
「…………」
「そろそろ始めよっか!」
「(この戦いの結果は言わなかった……。何か良くないことがあったから?いくら相手が持子でも、覚故のことなら手加減はできない。
もしかしたら…………持子、あなたを殺してしまうかもしれない。でも、大丈夫。だって……)」
「……私は何をしてたの?」
「私と弾幕バトルをしている時にね………」
「している時に?」
「(どうしよう………本当のことを言うべきなんだろうけど、持子はそれを受け入れてくれるか…………)」
「どうしたの?そんなに言いづらいことがあったの?」
「…………1度、持子は死んだの。死んでないけど死んだの。もう、何を言っているか分からないだろうけど……」
「今の私は………」
「生きてるわよ。死んだのは偽体。本体は生きている。今の持子は本体。私と戦っている時は、偽体だったの。偽体に意識があった状態なの。替えておいて良かった……」
「………本体の私が戦っていたら、私はここにいないの?」
「完全に死んでいたわよ。本体だったなら」
「ありがとう。助けてくれて」
「何も助けてないわよ………」
「やっぱり、親友だね!」
「覚故を取らないでよね?」
「しないから大丈夫だよ。その代わり、2人共幸せになってね!」
「分かったわ。ありがと」
「なんで………サコは来てないの?いつも2人で来るのに」




