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郷立高志地霊学園 本編 東方地底秘話  作者: 梨月心夢(地底の小石)
東方地底秘話
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32/60

東方地底秘話22話

「……こいしがどこにいるのかが分からなくないか?」

「無意識を意識に転換できるんでしょ?」

そうか。そうだったな。

「今、1階のさとりが逃げた逆の方向にいる」

「そう。まだ大丈夫だね」

1分経過……。

「今はどこにいるの?」

「通路の奥だから、もうすぐ2階に来るか、

さとりのところへ行くか」

2分経過……。

「戻ってきたな……あれ?階段の下で止まったぞ?」

見つからないようにこっそり覗く。

あれはお燐か?

「ねーねーお燐ー。さとりお姉ちゃんを見なかった?」

「あ、こいし様、あたいもちょうど探しているところなんです」

「こっちにはいなかったから上か、あっちにいるんだよね」

「まずは、下を全部探しましょう」

3分経過……。

「とりあえず、上に来るのは後か」

「もうじき捕まるわね、さとりは(笑)」

その頃、さとりは……

「(どれぐらい経ったかしら……○○されるのはもう沢山よ。どうにか見つからなければいいけど……)」

「さとり様ー、どこにいますかー?」

「(え?お燐?でも、部屋から出たら、すぐに見つかってしまう……)」

ガチャ。

「さとり様ー、どこですかー?」

「(でも、無視するわけにはいかないし…)」

「さとり様、そんな場所にいたんですか…」

「お燐、どうしたのかしら。用があるなら早く……」

「オネエチャン、ミーツケター」

「(!?)」

「だめえええええ!」

「終わったな」

「終わったね」

7分経過……。

「あと3分か…」

「もうすぐ来るでしょ?」

「階段の近くだ……来るぞ!」

「捕まって!」

こいしが2階に着くと同時に1階へ降りる。

どうやら、見つからなかったようだ。

「今度は部屋に隠れよう」

「ドアは閉じないのか?」

「あえて誘うのよ。ドアが開いていれば部屋の外に一瞬で出れるからね」

9分経過……。

「このまま終われそう?」

「いや、こっちに来ている」

「あ、いた!」

階段の方向へ逃げる。

「あれ?もういない……部屋の外?」

残り45秒……。

「(このままだと捕まえられない……。

こうなったら……)」

階段の手前でこいしは止まった。

諦めたのか?

「ねえサコにぃ……。あの時、私はサコにぃを助けたよね?だから……この時ぐらいは捕まってくれたっていいよね?」

「惑わされてはいけないのよ」

「惑わされるって……これは事実……」

吸い寄せられるように体がこいしのところへ……。

「3……2……1……終わりよ。10分経過したわ。

あのね、覚故を壊すの止めてくれない?」

「…………」

「まあ、もういいわ。私たちの勝ちってことね」


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