東方地底秘話22話
「……こいしがどこにいるのかが分からなくないか?」
「無意識を意識に転換できるんでしょ?」
そうか。そうだったな。
「今、1階のさとりが逃げた逆の方向にいる」
「そう。まだ大丈夫だね」
1分経過……。
「今はどこにいるの?」
「通路の奥だから、もうすぐ2階に来るか、
さとりのところへ行くか」
2分経過……。
「戻ってきたな……あれ?階段の下で止まったぞ?」
見つからないようにこっそり覗く。
あれはお燐か?
「ねーねーお燐ー。さとりお姉ちゃんを見なかった?」
「あ、こいし様、あたいもちょうど探しているところなんです」
「こっちにはいなかったから上か、あっちにいるんだよね」
「まずは、下を全部探しましょう」
3分経過……。
「とりあえず、上に来るのは後か」
「もうじき捕まるわね、さとりは(笑)」
その頃、さとりは……
「(どれぐらい経ったかしら……○○されるのはもう沢山よ。どうにか見つからなければいいけど……)」
「さとり様ー、どこにいますかー?」
「(え?お燐?でも、部屋から出たら、すぐに見つかってしまう……)」
ガチャ。
「さとり様ー、どこですかー?」
「(でも、無視するわけにはいかないし…)」
「さとり様、そんな場所にいたんですか…」
「お燐、どうしたのかしら。用があるなら早く……」
「オネエチャン、ミーツケター」
「(!?)」
「だめえええええ!」
「終わったな」
「終わったね」
7分経過……。
「あと3分か…」
「もうすぐ来るでしょ?」
「階段の近くだ……来るぞ!」
「捕まって!」
こいしが2階に着くと同時に1階へ降りる。
どうやら、見つからなかったようだ。
「今度は部屋に隠れよう」
「ドアは閉じないのか?」
「あえて誘うのよ。ドアが開いていれば部屋の外に一瞬で出れるからね」
9分経過……。
「このまま終われそう?」
「いや、こっちに来ている」
「あ、いた!」
階段の方向へ逃げる。
「あれ?もういない……部屋の外?」
残り45秒……。
「(このままだと捕まえられない……。
こうなったら……)」
階段の手前でこいしは止まった。
諦めたのか?
「ねえサコにぃ……。あの時、私はサコにぃを助けたよね?だから……この時ぐらいは捕まってくれたっていいよね?」
「惑わされてはいけないのよ」
「惑わされるって……これは事実……」
吸い寄せられるように体がこいしのところへ……。
「3……2……1……終わりよ。10分経過したわ。
あのね、覚故を壊すの止めてくれない?」
「…………」
「まあ、もういいわ。私たちの勝ちってことね」




