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14 計画失敗

「起きろ!」


おやすみ

まだ太陽が昇り切っていないころ外から怒鳴り声が聞こえた。


(寝れん。)


全身を拘束されているせいでなかなか寝付けなかった。


「起きろ。」


今度は低いトーンで言ってきた。


(残念ながら責められる趣味はない。)


重い体を、持ち上げられなかった。

ミノムシのようにじたばたしてしまう。


(拘束されているの忘れていた。)


「早くしろ。」

「あの、その、拘束を解いてもらってもいいですかね?」

「...早くしろ。」


(死ねってことかな?)


不可能は不可能。

可能性がゼロなんだから。


「そこを何とか。」

「...わかった。このままだと話も進まないしな。」


(ありがとう。)


俺は拘束されていた原因を忘れていた。

はて、なんでだろう?


「ついてこい。」

「りょ、了解です。」


(朝ごはんは?)


なんてのんきのことを言っていられるのだろう。

自分でもよくわからない。


そしてまた牢屋に入れられた。

寝室も牢屋だけど。


「これだ。」


なんか古臭い本を取り出してきた。


「なんですか、これ?」

「昨日話した文献だ。」


(正直読む気が失せる。)


本は好きだが書物は好きではない。


「読め。」

「はい。」


威圧には逆らえなかった。


P1 目次 この村について

    村の歴史

    世界の歴史

    ︙

やめた。


「ん?どうした。気になっていたんだろう。」

「いや~もうおなかいっぱいです。」

「...せめて一番新しく発行された奴だけでも読め。」

「要約してください。」

「ふざけるな。お前の命令を聞く義務がどこにある。」

「了解です。」


残念ながら読む気がなかったので適当なページを開いた。

目の前にいるんだけどね。


第3章 希望

今から74年前世界が滅亡した。

著者は一度スキルを発動してしまっているので次の滅亡の際、死が確定している。

しかし噂では次の救世主が発見されたといわれている。

まだ未確定ではあるが。

我々は災厄終わらせるためにまた動き出した。

今の災厄は前回の災厄を終わらせようと、協力を頼んだが断られてしまった。

今度こそ終わらせる。

具体的には~


(目が疲れてきた。)


具体的には何度も考案されてきた『継承』を発動させる前に『ディストラクション』を発動されること。

厄災の第一目標は世界のリセットなため戦闘開始から早急に『ディストラクション』を発動させる。


(ディストラクション?どっかで見たような。)


これが実行されれば世界は救われる。


「あの、一応読みました。」

「まだ全部読んでいないだろう。」

「いや、さすがに厳しいです。」

「それもそうか。では尋問に移る。」


(忘れていた。)


「お前はどこを旅していた。」


(観光ね。)


「いや、実際は一つしか行っていなくて。」


(思い出させるな。)


「どこに行っていたんだ?」

「...」

「また答えられないのか?」

「はい。」

「大体お前のことが分かった。面倒だから次にいく。」


(話題に出したくない。)


「最近森が一つ吹き飛んだと、聞いたが何か心当たりはあるか?」

「...知りません。」

「...知っている口だな。」


(あれは本当に知らない。自分でも何が起きたかよくわからない。)


「知らないです。」

「話す気はない、か。わかった。」


部屋の温度はどんどん下がっていく。


「なぜ封印が解けないか、知っているか?」

「は?」

「本来封印のスキルは早くに解けるはずだ。」


(嫌味か?)


「しかしお前がその条件を奇跡的に回避している。何か心当たりはないのか?」

「ない。」


(これは断言できる。)


「いや、あるはずだ。心当たりが。」


今度ばかりはあきらめてくれない。


「知らないですよ。」

「いや、そんなはずはない!何度もあったはずだ。災厄に対抗できるお前が必要なんだ。頼む。」

「知らない。」


(知るよしもない。)


残念ながら過去の出来事から自分の条件を推測できなかった。


「...そうか。」


(勝手に期待して、勝手に落胆して。迷惑な奴だな。)


「次だ。」

「...」

「お前は転移者らしいな。ほかの奴はどうした?」

「チッ、ちょっといろいろあって。」


(あれはイケメン野郎が勝手に仕切って、勝手に追い出したんだから。)


自然と舌打ちがこぼれた気がしたが気のせいだ。


「なるほど。このクラス、そしてこのスキル、追い出されるの必然だな。」

「返す言葉もございません。」


(傷に塩を塗らないでください。)


「もったいない。救世主を捨てるなんて。」

「ひどいですね、救世主をこんな風に扱うなんて。」

「ん?何のことだ。次の質問だ。」

「あの、多くないですか?」

「どっかの馬鹿が攻撃してきたせいで時間がなかったんだ。当初は別の部屋でやるつもりだったんだが。」


(...別の部屋。)


ここはありえんほどつまらない。

なんでこんな待遇になったかさえ理解できない。 冗談だけど。


「挨拶の代わりみたいな?」

「なるほど、私もその返しみたいなものだ。」

「そうですか。」


(拳って名の挨拶かな。)


不良かな。


「そろそろ光を浴びたいんですけど。」

「上と話しからだ。」

「仮にでも救世主ですよ。」

「さっきは嫌がっていたくせに。それに外に出したら逃げるだろう。」


(気のせい気のせい。)


「とりあえず今日の尋問はこれまでだ。」

「はぁ、こっから何をしろと。」

「上と話して外出許可をもらってくる。」


(えっ、やっさし~。)


調子に乗ってしまい、つい笑みが出てしまった。


「調子に乗るなよ。」

「すみません。」


残念ながら心は踊っている。

体?あちこち痛い。


「正午までには帰ってくる。」


(ご飯は?)


とても図々しい。


「では。」

「吉報を待っています。」


そしてでかい胸を揺らしながら外に出て行った。

ちなみにさっきから意識をそらそうと必死であったがよく耐えた。


(あの、ここで何をすればいいんだろう?)


目の前にはあのつまらない書物しかない。


(ラノベ以外読んだことないしな。)


ちゃんと陰キャであった。

そして中二病なことも忘れてはいけない。

御年16歳。


(待つか。)


と、思っていながらもなんとか脱出できないか策を講じていた。


(銃さえ取り返せばなぁ。)


そしてなのも学んでいない。

俺は体操を始めた。

すぐに体を動かせるためにな!




ちなみにクラスのみんなは魔王討伐のために励んでいます。

遊んでいるのはこいつだけです。

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