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18「決着」

 ――私は魔法陣を展開し、跳躍した。

 足元に展開していた魔法陣から氷の刃が放たれ、タイラントの巨躯へと突き刺さっていく。

 続けて漆黒の球体と雷を頭上の魔法陣から出現させ、タイラント目がけて飛ばした。

 

 「グロォオォォッォォォォォッォッォォォォォォ!!!!!!!」

 

 タイラントは絶叫し、体を串刺し、爆発させられて悶絶する。

 

 その音量のあまり鼓膜が引き千切れそうになるが、私は堪えて追撃のための魔法陣を展開する。 

 

 「『炎琉零戯堊エルレギア』」

 

 精霊にしか扱えないはずの魔法を唱え、私はニヤリと笑った。

 すると、驚いた顔をした精霊騎士の隊長が、

 

 「何故あなたがその術を……」

 「先ほど貴様らが構築した『炎琉零戯堊』の魔力組織を見て覚えただけだ」

 

 簡単な話だ。魔力がどのように魔法陣へと注ぎ込まれているのかを覚えればいいだけなのだ。

 

 私は魔法陣を三つに増やし、そこから巨大な火球を出現させた。

 

 「まさか……『炎琉零戯堊』を三つもの数展開するとは」

 

 兵隊達がそんな声を上げるのを小耳に挟んでは、私は気にせずにタイラントの方へと駆けていく。

 私の後を追いこすようにして火球が物凄い速度で飛んでいき、タイラントと直撃する。

 

 再び轟音と捉えるべき嘶きを上げ、タイラントは焼き焦げた肌を露わにする。

 それを見た私は続けて巨大な漆黒の球体を創造する。

 

 「『魔殲溘球サジェッド』!!!」

 

 それはタイラントの方へと勢いよく飛翔し、衝突した。

 途端、けたたましい爆発音と失明してしまいそうなくらいに眩しい光が視界を襲った。

 私はそれでも平然を保ち、軽やかに跳躍しては爆ぜ散ったタイラントの骸へと着地する。

 

 長い白銀の髪が風に踊り、まるで大自然がここに来ることを迎賓しているみたいだった。

 

 私は足の踏み場と化したタイラントの肉塊に、腰に帯びていた刀を突き刺す。

 それと同時に羶血せんけつが噴き出すが、気にせずに肉塊を抉り取る。

 その肉塊を手に握り締めると、

 

 「精霊騎士の隊長よ、少しこちらへと来い」

 「はい……死体の後片付けであればお任せください!」

 「そういうことじゃない。彼の肉を採取し、エルヴェル帝国研究班に回してくれるか?」

 「研究班ですか……? 分かりました」

 

 隊長らしき人物は少し戸惑った表情をしたが、私は気にも留めず踵を返した。

 刀に付着した血を振り払い、腰の鞘に直す。

 血で汚れた制服を見ては溜め息を吐き、私は制帽を被りなおした。

 

 「早く私はトウマ達のとこへと向かわねばな」

どうも、焼き鮭です。

もし

「面白い!」「神獣タイラントって結局何だったんだ?」「自分もリキアに火球をぶつけられたい」

と思った方はブックマーク、↓の☆を押して評価をしていただけると励みになります!

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