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人生ついてない彼女の転生スローライフ  作者: 春人


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兄弟(インディ)


 最近、夜になると兄弟が僕の部屋に来る。今までも用事があれば来てたけどコゼットのことがあってから毎日来る。


「毎日来て何かしたいの?」


「部屋にいるとコゼットのこと考えて落ちつかないからお兄様の部屋に遊びに来てるだけよ」


「僕も部屋にいてもつまんない。昼間も全然遊べないんだもん」


 確かにコゼットとサフィはよく一緒に遊んでた。サフィの激しいスキンシップにも楽しそうにしてた。


「友達と遊んだら?」


「そうよ。遊んでないからつまらないって剣術の先生と激しい訓練してなかった?」


「あれは遊びじゃないもん。それに遊んでる間にコゼットが会いたいって言ったらどうするの?友達呼んでるのにごめんなさいなんて言えないでしょ?」


「確かにそうね。わたくしもお茶会に行く気になれないもの」


「ちゃんとお付き合いと交流は大事にしなよ」


「お兄様はどうなのよ」


「僕はちゃんとしてるよ。昨日の午前もいつものメンバーが来てたし」


「王子も来てたの?」


「来てない。できれば家に来てほしくない」


「わたくし婚約者になるのかしら」


 少し不安そうな顔をしてアイヴィが独り言のように言う。


「第二王子の婚約者大変そうだね。お姉様」


 サフィがケラケラ笑いながら僕のベッドに登って跳んだり跳ねたりゴロゴロし始める。


「サフィ!お兄様のベッドから降りなさい!」


 アイヴィが怒ってる。でも心配してるのかベットの周りをウロウロしてる。


「靴もちゃんと脱いでるからいいよ」


 靴を脱いでなかったら僕も怒るかもしれないけど、サフィの気持ちもわかる。年も離れてるから甘やかしたくなる。


「怒るんだったら隠れん坊か鬼ごっこしよ」


「いやよ!なんでこんな時間からしないわよ!」


「だったらベッドからお・り・な・い!」


「サフィ!」


「この時間から鬼ごっこはできないからやるんだったら昼間でね。僕たちじゃ相手にならないと思うけど」


「そうよ!体力が違うわ」


「隠れん坊は?」


「僕の部屋だけじゃ隠れる場所なさすぎて無理かな。他の部屋も使えないし」


 サフィがまたゴロゴロし始める。アイヴィはベッドのそばで忙しなく動いてる。


コンコンコン

「?....どうぞ」


「失礼します」


 ワイワイ楽しそうな2人を見ながら紅茶を飲んでたら、珍しい訪問者が。


「珍しいね。セシル」


「夜分にすみません」


「問題ないよ」


「インディ様と皆様にお話があって」


 僕たちは、顔を見合わせる。話があると言われたからサフィもアイヴィとソファーに戻ってくる。


「コゼットに何かあった?」


「いえ。お元気にお過ごしです」


「よかった」


「だったらどうしたの?セシルが来るなんて珍しいじゃない」


「お嬢様がインディ様の教科書をお借りしたいとおっしゃっていて、お会いできないかと」


「コゼットが僕に会いたいって言ってくれたの?」


「はい」


「嬉しいな」


 コゼットが僕たちに興味持ってくれた。なんで教科書なのか気になるけど、アイヴィとサフィも嬉しそうにしてる。


コンコンコン

「どうぞ」


「失礼します」


「マリザも来たんだね」


「はい。旦那様と奥様のお許しをいただきましたので報告に来ました」


「マリザ!コゼットが会いたいって言ってくれたの?」


「はい。歴史の教科書を貸していただきたいと」


_________



「お兄様楽しみね」


 少し早く来て勉強部屋で待っている。勉強部屋といってもソファーなんかがある普通の部屋だ。


「サフィ昨日の約束覚えてる?」


「任せて!ちゃんと覚えてる!」


「アイヴィもね」


「任せてちょうだい!」


 少し心配もあるけど問題はないだろう。

 書斎から見た時はすごく元気そうで楽しそうだった。覚えてないって言ってたけど、不安そうな様子はなさそうだったな。笑顔は今までのように輝いてた。


コンコンコン


__________



 びっくりした。質問された内容にもびっくりしたけど、また読みたいって言われるなんて。アイヴィも明日持ってくるって言ってたな。教科書、勉強室に全部持っていこうかな。


「お兄様!」


「部屋に戻ったら?」


「コゼットが木登りしたいって」


 部屋に入ろうとしたら、アイヴィとサフィが部屋になだれ込むように入ってくる。


「いいんじゃない?」


「僕、木登りだったら教えられるよ!」


「よかったね。やっと一緒に遊べるね」


「わたくしは木登りできないから紅茶飲んで見てるわ」


「僕も木登りできないから見てる方で」


「教科書はないけどお兄様とお姉様と一緒だね」


 まだ学院に通ってないから教科書がないのは仕方ないけど、何も貸せないと考えてたみたいだな。


「そうじゃなくて!」


「どうしたのお姉様」


「なんでコゼットの木登り反対しないのよ!」


「やりたいって言ってるんだから挑戦してみてもいいんじゃない?」


「危険よ!」


「僕木登りしたことあったけど、危険じゃなかったよ」


「男の子と一緒にしないで!」


 僕も最初は反対しようかと思ったけど、お母様が賛成してるんだから僕たちが何か言うことはない。


「お母様が賛成してるんだから、大丈夫だよ。危なっかしい木登りになるようだったら2回目は反対運動したらいいよ」


「......そうね」


 色々思うところがあるようだけど納得したみたい。


「お兄様」


「なに?サフィ」


「今日、一緒に寝て下さい」


「珍しいね......いいよ。お風呂終わったら部屋においで」


「ありがとうございます」


 

  明日が楽しみだな。




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