そしてゲームを手に入れる
初めてのVRMMORPGの小説です。
あまりネトゲなどをしないので、変なところがあるかもしれませんが、よかったらお読み下さい。
やっと手に入れたVRMMORPG『ソウルフロンティア』。
現実と見間違えるような美麗なグラフィック、圧倒的な現実のような感覚、リアルな人と見間違えるようなNPCなどなど。
数あるクエストに色んな職種やスキル、アビリティ。
種族も八種類から選べるなど、そのプレイスタイルは数多につながる。
このゲームのコンセプトは、『新たな第二の人生をあなたに』というものだ。
βテスト応募者は千人に対し五万人だったし、βテスターは「やってよかった」と高評価。
本サービス開始は二万人に対して二十万人と手に入れるのは困難。
応募が当たったとわかったときはどれだけ喜んだか…。
しかも当たったのはチェアー式のVR機器。
このゲーム限定版で、バイザー型が基本の中、チェアー式は百台しかないというプレミア物だ。
…もしかして、運使い切ったかもとは思ってしまった。
ゲーム開始は8月1日12時からで今は11時半。
学校はあと1ヶ月休みだし、バイトは先月までで一旦終わり。
宿題もきちんと終わらしたし、ゲーム三昧としゃれこもう!
ゲームが開始したらすぐキャラ作れるように、今のうちから設定だけしとこう。
チェアーに座り、ヘッドセットを着け、起動。
まず体のスキャンから。
バイザーだとある程度手入力だが、これは勝手に全体を読み取ってくれるから楽だ。
次に名前の入力。
キャラネームにもなるから、本名は禁止されている。
なら、いつものように自分の名前の翔平の翔からフライ、それを少し変えてフライアにしよう。
あとは、と。
キャラデザインもここから出来るのか。
ならこれも今のうちにしとこうかな。
できたら早めに世界に入り込みたいし。
デザインを選ぶと、出てきたのは自分の背丈や顔などが同じモデルと種族などの選択肢。
さて、このゲームで選べる種族は、人族、竜人族、海人族、土人族、森人族、天人族悪人族、獣人族の八種類。
それぞれにステータスや特殊スキルに特徴がある。
ちなみにステータスは
STR:ATKや装備重量上昇に関連。
VIT:DEF、耐性、HPに関連。
INT:MATK、MPに関連。
MIND:MDEF、精神状態耐性に関連。
DEX:生産成功率、クリティカル率、HITに関連。
SPD:回避率、移動スピードに関連。
竜人族…STR,VITに高い適正、竜化を使える
海人族…INT,MINDに高い適正、潜泳を使える
土人族…STR,DEXに高い適正、鉱石変化を使える
森人族…DEX,SPDに高い適正、潜伏(森林)を使える
天人族…VIT,MINDに高い適正、聖属性付与を使える
悪人族…STR,INTに高い適正、暗黒属性付与を使える
獣人族…STR,SPD,DEXに高い適正、獣化を使える
人族…全体的に平均的な適性、固有アビリティなし
これらに多種の職種、スキル、アビリティによりあらゆる組み合わせになる。
外見としては、
竜人族…角と翼
海人族…耳がヒレ
土人族…小柄
森人族…耳が尖っている
天人族…白い鳥のような羽
悪人族…蝙蝠のような羽
獣人族…それぞれの動物の特徴(ウサ耳や犬耳、猫耳など)
人族…特になし
となっている。
自分はどうしようか…。
選ぶとしたら、人族、森人族、悪人族のうちのどれかだ。
さて、何にしようか。
…数分悩んで、人族にする。
魔法特化にするのも面白いと思ったし、物理特化で殴るのも面白そうだし、オールマイティで戦えるのも面白そう。
職種も悩んで選びたいし、尖った能力じゃない人族になるのが一番だろう。
さて、外見は、リアルな顔から髪色を銀にして、普段の髪よりちょっと短めに、体格は少し大きく、と。
少し筋肉質にしてってこんなのも選べるのか。
…よっと、完成。
満足行く仕上がりに笑みが浮かぶ。
よし、時間もちょうどいいしゲームを開始しようか。