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第六十四夜 上海

一つ、ゲームの話でもしようか。



ファミコンが誕生するよりも前、まだ家でゲームをするには高価なパソコンを買わなければならなかった時代。そんな時代にも、定番のゲームというものはありました。

その頃の家で出来るゲームと言えば、頭を使ってじっくり進めていくものが殆どでした。当時はまだパソコンの描画技術が未熟でアクションやシューティングなどのアーケードで人気だったジャンルを出す事が困難であり、自然と静止画の多いアドベンチャーやパズルゲームが多くなったのではないかと思われます。

開発側としては一つのソフトをより長く遊んで貰う為に、ゲームの難易度を吊り上げていく事になります。これが原因で一時期のパソコンのアドベンチャーやRPGは難易度が恐ろしいほど高騰していたのですが、それは今回の話にはあまり関係がないので置いておきましょう。

一方ルールが既に完成しているパズルゲームはそれほどの難易度上昇には至らず、誰でも出来るゲームという地位を獲得する事になります。ここからパズルゲームが定番のゲームとして認識されるに至り、現在でも「マインスイーパ」などパソコンにプリインストールされるようなジャンルとなった訳です。

さてそんなパズルゲーム。ファミコンなどの家庭用ゲームにも当然進出を果たしますが、家庭用ゲームの主流は派手なアクションやドラマチックなRPG。一部のド派手な対戦型パズルを除いて、爆発的なヒットとはなりませんでした。

しかしルールが完成されているという事は、ルールさえ覚えれば今も遜色なく遊べるという事。レトロゲーマーにも優しいジャンルだと言えます。

今回はそんなパソコン出身のパズルゲームの中から、「上海」を題材にお届けします。随分前置きが長くなってしまいましたが、ゆっくりとご覧下さい。


本作は様々な時代、様々なハードで出ているパズルゲームですが、今回はゲームボーイ初期、HAL研究所よりゲームボーイにて発売された一本についてご説明しようと思います。HAL研究所とはご存知の方も多いと思いますが、あの任天堂の人気ゲーム「星のカービィ」シリーズの制作会社でもあります。

まずは本作の基本ルールについてご説明します。本作はランダムに積み上げられた麻雀牌から同じ牌を二つずつ取り除いていき、場の牌を全て取り除けばクリアとなります。

取れる牌は積まれた牌の一番上の右端か左端にあるものに限られ、他の牌に挟まれた牌や積まれた牌の下にある牌は選ぶ事が出来ません。もしもまだ牌が場に残っている状態で取れる牌がなくなってしまった場合は、『詰み』となります。

麻雀牌は原則実在する牌がそれぞれ四つずつ用意されていますが作品によっては非実在の牌が混ざる事もあり、本作でも花牌と季節牌という二種類の牌が追加されています。この二種類の牌は特殊な位置付けで、花牌同士、季節牌同士であれば絵柄が異なっていても取れ、個数もそれぞれ四つのみとなっております。

基本ルールはこれだけです。シンプルで解りやすいですが、その分難易度は高いものとなっております。


スタートボタンはメニュー呼び出しとなり、幾つかのオプション項目が選べます。項目の種類は面セレクト、BGM変更、ヒント、一手戻すの四つとなります。

面セレクトでは今プレイしている面を中断し、アルファベットを三つ組み合わせた好きな面に行く事が出来ます。アルファベット三つを組み合わせるだけあって面数は膨大で、本気で極めようと思えば相当長い間遊べる事が出来ます。

BGM変更は用意されている三種類のBGMの中から一つを選択する事が出来ます。その時の気分で、BGMを選択してみましょう。

ヒントは現在、場に取れる牌が残っているかどうかを教えてくれます。詰んだと思っても実はまだ取れる牌が残っている事もあるので、まずは諦めずにこれを選んでみましょう。

一手戻すは直前の牌を取る前の状態まで場を巻き戻す事が出来ます。巻き戻しに制限はないので、一旦詰んだとしても原因となった部分まで巻き戻しもう一度選択をやり直すという手も使えます。


数々の面の中には特定の種類の牌しか出ない面、選択するまで何の牌か解らない面などバラエティに富んだものもあります。休日に腰を据え、じっくりと本作に取り組み時間を過ごす……そんな過ごし方もアリなのではないかな、と思います。



とりあえず、今回はこれにて。

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