06:レムスに与えれられる罰
「……あれ?ここは」
レムスが目を覚ました所は、牢屋の中のベッドの上だった。
見たところ最底辺の牢屋ではなく、中か中の上位の牢屋だろう
当然リアはいない。
服はちゃんと着ている。
ひどく喉が渇いてお腹も減っていた。
「どうなって……」
「お~、目を覚ましたか。」
そう言ってきたのは、看守と思しき男だった。
「あの、どうして僕はここに……」
「まぁ待て。今飯を持ってくるから。ちゃんと世話しろって言われてるしな」
看守はそう言って笑うと食事を持ってきた。
そして、レムスが食事を終えると、説明を始めた。
「お前は貴族のLLドールに手を出したってんで捕まったんだ。貴族の持ち物に手を出したんだ、当然だ。なんでも気持ちよく眠っているところにさらに薬を嗅がせて眠らせたそうだからな、もう二日も経ってるぜ」
「ふ、二日も?」
お腹も減るはずである。
「で、だ。ここからが肝心なところだ。お前に関する罰は2つ。一つは国外追放。LLドールに手を出した罰はある程度買い主が決められるからな、まぁ、大貴族のLLドールに手を出してこの程度で済んだんだ。感謝するんだな」
「国外……追放」
それはつまり、この国にいるリアとは二度と会えないという事を意味していた。
その事実に絶望して、レムスは涙した。
「で、もう一つの罰。これを受けるために、薬を飲んでもらう」
「あの、この薬って…」
「毒と思ったか?なわけないだろ。殺す気ならお前は目覚める前に死んでいるさ」
看守は笑ってそういうと、指を一本立てて説明を始めた。
「一つ目は、筋力を数時間弱らせる薬。暴れるのを防止するんだろうな。まぁ、歩いたり体を動かすのが辛くなるそうだが、椅子に座ったりするくらいは平気だ。安心しろ」
二本目の指を立てる。
「二つ目は、声を発せなくする薬。これも数時間しか効果はない」
「なんでそんな薬を?」
「なんでも、二つ目の罰としてある式に参列客として参加してほしいそうだ。そこで暴れたり騒がれたりすると迷惑だから飲ませろ、とのことだ。あぁ、どっちの薬も副作用はないそうだから安心しろ」
「あの、式って何の式ですか?」
「俺も知らん。極秘の式なんじゃないか?」
正直全然安心できないし、どんな式に参加させられるのか不安になった。
そして、数日後、レムスは薬を飲まされ、やってきた使用人に背負われて目的の場所へ連れられたのだった。




