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新しいクラス。

「あー・・・。じゃあ、呼んだら入ってこい」

カラス先生の言葉に頷き、教室に入るのを見送る。

ちなみに理事長から教室までの間の会話は自己紹介のみだ。

この先生は攻略対象者のなかでは一番常識人だから会話してもよかったが、何かの拍子に気に入られるのも面倒なので話しかけたりしなかった。

意外だったのはカラス先生の方で入学してから一週間というとても珍しい時期に編入したうえに、昨日、巫女姫のことを知ったので何か疑われているような発言をすると思っていたがなにも言わないのには驚いた。

まぁ、私の編入はヨーロッパで飛ばされる時点で決まっていたので前もってしっていたのかもしれないからかもしれないが。


「神崎。入れ」

おっと、呼ばれたからいかなくては。

教室に入ると不躾な視線をたくさん感じた。

礼儀がなってないな、全く。

先生に近づき手短に名前だけいう。

「お前、フード取らなくていいのか?」

カラス先生の言葉に少し考える振りをすると、先生は言った。

「まぁ、許可は得ているからいいか」

Niceだ。

考えている振りが嫌がるそぶりに似ていたからそう言ったのかもしれないが。まぁ、どっちにしろ断るつもりだったし。


「神崎、お前の席はあそこだ」

そういわれて指差された方を見ると、そこはヒロインの姫川 さくらから三列分後ろの窓側のせきだった。ちなみに隣と後ろは誰もいない。

その事にほっとし、自分の座席へと向かった。

席に座ると、視線を感じたので前を向くと爽やかなイケメン(攻略対象者ほどではないが)こっちを見ていた。

どうしたのか、という意味含ませながら首を傾げるとそいつは笑いながら話しかけてきた。

「はじめまして。俺は赤嶺 薫(あかみね かおる)っていうんだ。よろしくね」

赤嶺 薫・・・。

うん、ゲームで登場してないな。

こいつとは仲良くしてもOKだ。

さいわい、妖気や霊気が感じない一般人のようだし、適当に返事をしておこう。

「よろしくお願いします」

差し出されたを握り返すと彼は驚いたように目を見開いた。

・・・何かしたか、私?

いや、してないな。

首を傾げると、赤嶺くんはなにかを振り払うように首を振り、言った。

「いや、さっきの自己紹介でなんだか人を寄せ付けさせないようなオーラみたいなのがあったから、無視されるのかと思って・・・。」

あー・・・。そりゃ確かにそうだろうな。

でも、ただ単に話すのが面倒だったからなんだけどね。

「大勢の前で話すの、苦手だから・・・。」

適当に答えると成る程といわんばかりに大きく頷いた赤嶺くんは納得してくれたようだ。

しかし、目敏いカラス先生は私達を注意し、それに二人して苦笑して(フードで隠れて見えないだろうけど)前を向いた。


ホームルームでは大した連絡事項もなく、右から左へと聞き流す。

しばらくすると、チャイムの音が鳴り、休憩時間に入った。

それと同時に他人に気づかれない程度に監視を始めると、早速、彼女は動き出した。

彼女の動きを観察している、が・・・。

こっちに向かっているような気がするのは偶然だよな・・・?



「はじめまして!私、姫川 さくらっていうの。私と友達になってくれないかなぁ?」


監視から5分、彼女は私に話しかけてきた。

ー・・・、ヒロインの幼なじみポジションの攻略対象者であり人狼の清水(しみず) 連夜(れんや)を引き連れて。

お久しぶり(?)です。

テストがおわり、プロットを考えるうちに二週間プラス三日ほどぶりの投稿です。久しぶりなのに短いのは見逃してくださいませ;


なんだか見ていない間に想像以上にブックマーク&評価をもらえ、びびっています。

初心者の私の作品を読んでくれて有難うございます。

これからも頑張って投稿していきます。

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