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プロローグ 其の三

さて、次は乙女ゲームについての説明をしよう。

私が此処が乙女ゲームの世界に気づいたのは1年前、中学3年生に成って少したった頃だった。先程も告げた通り、進路調べの最中にゲームの舞台である私立夢宮学園を目にいれたとき、私は此処が『巫女姫恋愛物語』という制作会社には悪いがネーミングセンスが無さすぎる乙女ゲームの世界だと知った。


内容は、簡単にいえば、自称平凡な訳あり少女が金持ち校である私立夢宮学園に特待生で入学したが、その学園は実は妖怪や妖の巣窟であり、ヒロインである姫川 桜は実は巫女姫という千年に一度現れると言われるほどの強い霊力を持つほどの存在であると発覚し、それを知った学園のなかでも強い妖たちが入っている生徒会に目をつけられてしまう、といった内容だ。

それからはヒロインがそれぞれの攻略対象者の好感度をあげていき、最終的にハッピーエンド・友情エンド・バットエンドの3つのを迎える、といったありがちな内容だ。

もちろん攻略対象者たちは人外であり、妖ばかりだ。

そして何よりこのゲーム、死ぬキャラや、シーンが多すぎるのだ。とくに、中盤からはとにかく死ぬキャラが多い。そして、もちろんわたしも死ぬ予定だ。死亡フラグなんかたたせる気などないが。


ゲームの内容だと、私はもともとヒロインの隣のせきで常識知らずだか、わがままなどは言わない優しく女の子らしい性格で、成績優秀者であった。

が、妖が嫌いで式がいない新米陰陽師だった。

巫女姫は守らなければいけない存在、と周囲の人たちに言われ続けていたので、金魚の糞状態だった。

そのため、妖だらけの生徒会連中になるべく近づけないようにしていたりしたが、あるイベントで、ドジっ子ヒロインが忠告も聞かず一人っきりになってたところをたまたま強い妖怪が現れ、その事に気づいた私がヒロインを助けるも、その妖怪を倒したあと、無理をしすぎたせいで死んでしまうという不憫すぎる役目だ。


私が意識を失ったあとにその事に思いだしたとき、「冗談じゃない!!」と叫んだのはわるくないと思う。っというか、当たり前のリアクションだよな、うん。



この事を思い出した私は親に乙女ゲームのことをふせ、報告したところ、母は巫女姫のことを調べあげ(もちろん私も手伝った)、真実だと知った母はそのことを親族のなかでも信頼している人たちに報告し、ヒロインである姫川 桜に目をつけ、本人に気づかれる事なく今までボディーガードという名の監視を続けていた。因みに今でも続いている。


そして私は、母に私が死ぬ可能性がある、と告げたら問答無用に海外へ飛ばされた。修業しなおしてこい、という言葉と共に。今思うとまじないと思う。いろいろな意味で。


そして、海外へ飛ばされた私は何故かヨーロッパにある名門大学への留学しに行くことにもなり、日本とはひと味違う悪魔や悪霊と呼ばれる存在を倒す修業をすることになった。

因みに一応インストラクターである先生がいたが、その人は母の知り合いだった。どーでもいいですね、はい。


とまぁ、これでも私はゲームでの死亡フラグを壊すために1年前から情報調べやら修業やらなんやらであわただしくもコツコツと準備を始めていたのだ。



だか、その準備も今日まで。

今日から私は日本に帰国し、ゲームの舞台である私立夢宮学園へと、編入するのである。

次でやっと主人公以外のキャラがでます。

そして本編のスタートです。意外とプロローグが長かった・・・

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