第二話
第二話
今日から魔法少女と言われましても、私はどうすれば良いのかさっぱり分かりませんわね。
『復讐の相手に会わせてあげるよ』
そう言われて契約致しましたけれど、母上を惨殺するほどの人間を殺さなければならないのですから……私自身が強くならねばならない。
そのための指針を定めなければ、復讐を果たせない。
「魔葬少女とは一体どのような存在なのかを教えなさい」
まずはこの犬から聞かなければなりませんわね、魔葬少女とはどういうものなのかということを。
「そうだね、まず教えないといけないのは魔葬少女の魔法には感情を消費するということかな。使い過ぎたら人形みたいになるから気をつけることだね。それから周囲には魔と呼ばれる強化部品的なのが漂っているんだけどそれを取り込めば格段に強くなれる、その代わり魔物と呼ばれる存在に堕ちやすくなるから気をつけてね」
感情消費に魔を取り込む強化ですか……チンプンカンプンすぎて頭がフラフラですわ。
ですが、復讐のためならば私は利用して差し上げますわよこの程度!!
……ですが分からないままでは困るので、聞いておきますわ。
「感情を消費すると言われましても、どの感情を消費するなどは分かるものなのかしら?」
私は犬に聞いたはずなのですけれど、美月は首を横に振って伝えてきましたわ。
すぐには分からないということですわね、やはりそう簡単なことではないということなのですわね。
「手本」
「貴女話せましたのね」
私に魔法の使い方を教えてくださっているのでしょうね。
優しい方なのですわね美月って……意外というかなんというかですわね。
美月が見せてくれたのは大きな顎を召喚する魔法のように私には見えましたわ、実際の効果は分からないですけれどね。
「そうそうこんなふうに使うんだよ。ひとまずやってみると良いんじゃないかな」
いやいや、見ただけで使えるような器用な方じゃありませんわよ私!
「……もう、やけくそですわ!!」
私が手を前に出して指先に力を込めると何かよく分からないものが出てきましたの。
「なんでしょう、これは?」
指先からは少量の毒々しい何かが吐き出して、魔法というより手品みたいですわね。
犬は私の指先から出てきた液体を見るなり納得したように頷いた。
「魔法だよ、上手くいって良かったね。それなら早速実戦といこうか」
私と美月は犬に連れられてどこかの洞窟の入口に連れて来られましたわ。
「この洞窟で魔物が増えてるから成仏させる、それが今回の実戦訓練だよ」
「この際、やってやりますわよ!! 行きますわよ美月!!」
頷くだけの美月の腕を引っ張り、私は洞窟に足を踏み入れましたわ。
「魔物か何だか知らないですけれど、悪事を働くのを見逃すことなど出来ませんわ!」
私は魔法を使いこなして必ず復讐を果たし母上の仇を取るそのための一歩なのですから乗り越えてみせますわよ!




