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真・恋姫†夢想~朱霊伝~「六人目の大将軍」  作者: 羅貫厨
1章・志牙文博+転生=朱霊
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~朱と桃と蓮~凡人とお花畑と天才

幽州での話はこれで終わりです。駄文ですが宜しくお願いします。

 ~私塾に通い始めて月日は流れ~




 ~180年~




「二人共がんばれ~」


「ふっ!」


   

 俺は上段から木剣を振り下ろす。



「甘い甘い!」


   

 が、頭上に水平に構えた木剣に阻まれる。


 白蓮が鍔競り状態のままその場で一回転。


 薙ぎ払う様に一閃。



「くっ!?」


  

 思わず後ろに下がり正眼に構え直…俺が下がったと同時に突っ込んでくる白蓮。


 そのまま鋭い突きが飛んでくる。


 白蓮の突きの勢いを利用し背後に回り込むように躱…勢いを殺さずそのまま振り向き様に水平に放たれた一閃。


 その一閃を木剣で受け止める。


 が、目の前にいる筈の白蓮がいない!?


 気付いたら視線が上へ上へと勝手に上がっていく。


 どうやら振り向き様に一閃、そのまましゃがみ体を回転させるように足を払ってきたらしい。



「うぐっ!」


  

 木剣を落とし尻餅を着いた俺の首に木剣が添えられる。



「ふぅ…私の勝ちだな。なかなかやるじゃないか」


   

 と、爽やかな笑顔でにっこりと白蓮。


 とまぁ、鍛錬に付き合って貰ってた。


 公孫賛強い。


 一撃は重くないんだけど疾い。


 とにかく疾い。めっちゃ疾い。


 攻撃の繋ぎ方が上手いらしく此方が一撃放つ迄に5、6回は攻撃される。


 要は隙がない。



「参った。降参!流石だな白蓮」


   

 両手を挙げて降伏。


 誰だよ?


 公孫賛が地味とか、普通とか色々言ってる奴は!?


 めっちゃ強いじゃないか!?


 確かに派手な動きはなかった。


 つまり必要最低限の動きしかしないから攻撃が途切れない。


 機転も利くみたいだしこのまま成長したら凄い事になりそうだ。



「白蓮ちゃんすごーい!速すぎてなにがなんだかわからなかったよ~」


   

 と見てた桃香がきゃいきゃいとはしゃいでいる。


 ここまで私塾に通いながらなんやかんや過ごすうちに真名を預けて貰っていた。


 交友関係は順調に育まれている。



「次は桃香と志牙でやってみようか」


「ほいほい」


「え…!?」


   

 木剣を拾い肩に担ぐ俺。


 笑顔のまま固まる桃香。


 そして、ジト目の白蓮。



「え?じゃないぞ桃香?何があるかわからないんだ。少しは鍛錬に参加しろ」


   

 と白蓮。



「無理だよぉ。私、運動苦手だし、痛いのヤダし」


   

 と逃げ腰の桃香。



「大丈夫。痛くしないから。木剣のヘコミを数えてるうちに終わるよ」


   

 と若干卑猥な俺。



「「??」」


   

 と不思議そうに首を傾げる二人。


 流石にこのネタはわからないよな。


 うん。


 ツッコミがなくて淋しいやら、ツッコミが来たら困るやら。



「優しくしてね…?」


   

 ……わかってないよな?


 わかってないんだよな!?


 天然って恐ろしいと思いつつ気を取り直して木剣を構える。



「桃香。さあ、来いっ!」


   

 このノリである。


 俺は自分が朱儁の倅なんだなと改めて自覚した。


 この後散々桃香を追い回し



「優しくしてねって言ったのにー!?」


   

 桃香の悲鳴が幽州の空に響き渡った。






 さて、話は変わるが儒教の問題点の一つである男尊女卑。


 この世界ではコレがかなり顕著で、事ある毎に女の癖にとか女の分際でとかいう言葉が塾の中でもあっちでコソコソ、こっちでヒソヒソと耳障りなくらいだ。


 ごちゃごちゃ言う前に死ぬ程努力しろよと言いたい。


 主に槍玉に挙がってるのが白蓮。


 包先生の私塾で一番優秀と思われる。


 成績優秀、、明瞭快活、文武両道。


 何処ぞの者たちには地味だとか、普通だとか、器用貧乏だとか、某機動で戦士なアニメに出て来るメガネの様に、特徴がないのが特徴と言ってたジムカスの如く言われてる様だが、この塾では一年で終わった戦争の初期の旧式ロボットの群れの中にジムカスが混ざってる様なものだ。


 俺は良くも悪くもない。


 程好く抑えているつもり。


 桃香も俺と同じく良くも悪くもない。


 素だが……。


 話は逸れたが、どうやらこの世界は突出した才能を持つ確率は女性の方が高いらしい。


 聞いた話だと前漢位までは男の方が優秀で後漢になった辺りから女が優秀といった風に比率が変わってきたんだとか。


 だが、儒教の所為で男尊女卑は根強く今の様な歪な形になったとの事。


 俺の様に女性を卑下しない(寧ろ女性に弱い)男はかなり少ないらしく、その影響もあってかこの世界の女性は基本男が嫌い、若しくは苦手であるらしい。


 そんな中、この包先生の塾の勢力図はこんな感じになっている。


 主勢力:男嫌い、若しくは苦手系女子。

   

 次勢力:女子を卑下してるけど桃香が大好き!野郎共。


 その他:我関せずの桃香と白蓮。


 俺:桃香と白蓮以外と関わりがほぼない。


(野郎共からは睨まれてる。主に桃香絡みで)


 そんな中、白蓮は優秀過ぎるのが仇となってるのか、陰で色々言われてるみたいだ。


 桃香は何故か塾の全員から好意を持たれている。


 魅力99は伊達じゃない。


 未来の英雄の片鱗は既に発揮されてるらしい。


 俺に関しては…、桃香が時折、俺に腕を絡めてきたりするもんだから桃香が大好き!野郎共からの風当たりは最悪です。


 最初の頃は朱儁の倅って事でビビっていたみたいなんだけど、段々慣れてきたのか桃香と白蓮がいない時を見計らって絡んでくる。


 なんでこんな話をしてるかというと。


 野郎共に塾の裏に連れ出されたから。


 六人に囲まれてはいるんだけどもちょっと舐めすぎじゃありませんかね?


 こちとらほぼ毎日の様に天才白蓮さんと木剣を合わせてる。


 野郎共は六人とはいえ、へっぴり腰の腑抜け野郎共。


 なんか生意気だとか、調子乗ってんじゃねえとか言ってる。


 が、文句言ってるだけで掛かって来ないなぁ……。



「ヤるんだろ?御託は良いから、さっさと掛かって来いよ」


   

 と言い放ち軽く睨んでやった。


 まぁ、後は言わずもがな。


 思いっきりボッコボコにしてあげました。



 ……コレが大問題になりまして。


 叩きのめしたリーダー格の奴が袁家のお坊ちゃんだったらしい。


 名前は確か袁基だったかな?


 その後、包先生にしこたま怒られ、白蓮に思いっきり笑われ、桃香に泣きながら心配された。




 ~それから暫く経ったある日~




 袁隗なる人が訪ねて来て謝罪された。


 袁基はお家に連れ戻されて再教育されるらしい。


 んで、俺はと言うと袁隗さんから面倒見るから家に来ないかと絶賛アプローチされております。


 塾があるからとお断りしようと思ったんだけど、南皮にも荀爽という人がやっている私塾があるとの事。


 恐らく儒学の大家である荀家の人間だろう。


 どうしようかなと迷って包先生に相談したら、



「行っておいで。志真には私から連絡しておくから」


  

 との事で南皮にある袁家に世話になる事が決まった。


 桃香と白蓮にこの事をはなしたら



「おー!麗羽のとこか。良いじゃないか!頑張って来いよ!」


   

 と爽やかに送り出してくれる白蓮。


 てか、麗羽って誰だ?



「えええぇぇぇ……。志牙君、塾辞めちゃうの?うぅ…、手紙いっぱい書くから私の事忘れないでね?」



 と残念そうな桃香。



「おう!今まで楽しかったよ!ありがとな。忘れねーから安心しろ。暇な時は偶に顔出しに来るからさ」


「絶対だよ?絶対だからね!?」


   

 そこまで念を押さなくても良いだろうに。


 そんなこんなで袁隗さんと南皮に戻ることになった。


 袁家かぁ…。


 袁紹とか顔良、文醜、田豊、張郃、沮授、郭図その他諸々。


 期待に胸を膨らませる。


 劉備と公孫賛が女の子だったからなぁ


 袁家の奴も女の子になってる可能性があるかもしれない。




 さぁ、お次はどんなことになることやら……。



次回から冀州袁家のお話になります。

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