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真・恋姫†夢想~朱霊伝~「六人目の大将軍」  作者: 羅貫厨
1章・志牙文博+転生=朱霊
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~朱の儁傑~朱霊と朱儁

今回は主に朱霊と朱儁の回です。

 審配と共に入ってきた男。


 この男が朱儁で間違いないだろう。


 見た目は三十台前半だろうか?


 真紅に金の縁どり、胸部に十字の装飾の付いた衣装、長めの銀髪で前髪に一筋の紅いメッシュが入っている。


 うん、派手だ。


 俺は黒髪っぽいが恐らく母親の血が強いのだろう。


 何よりも目を引くのが二つの武器。


 一つは左手に大刀。


 偃月刀の類だろう。


 もう一つが右手に握り肩に担いでいる長物。


 長い。めっちゃ長い。


 柄は1m50cm程。


 刃渡りは2mにもなるだろうか?


 両刃の斬馬刀に短槍の柄を着けた様な代物。


 斬馬槍刀とでも言えば良いのだろうか?


 朱儁と思われる男は審配に大刀、蒋奇に斬馬槍刀とそれぞれ渡し腕を組んでこちらを見た。



「うむ。皆集まっている様だな。」


   

 朱儁(仮)は周りを見渡し全員が揃っているのを確認した後、俺に目を向けた。


 正直威圧感がぱねえ。


 これなら某無双ゲームでも固有キャラとしてやっていけそうな位に存在感が半端ないっす。


 そんな事を思いながら俺がカチコチに固まっていると、



「ふむ。千里から話は聞いてはいたが…よし、志牙よ!」



 と言いながら、んばっ!って効果音が付きそうな感じで両手を広げた。


 ……飛び込んで来いという事なのだろうか?


 え、めっちゃ恥ずかしいから嫌なんだけど…。


 よし、此処は行かない方向で!



「くぅっ!?」


   

 朱儁(仮)は小さく悲鳴を上げたと思ったら上を向いた。



「わかってた。わかってたよ。記憶がないんだもんな。大丈夫だ俺!負けるな俺!冷静になれ!大丈夫俺は冷静だ。そう、冷静だ!」


   

 なんか自己暗示掛け始めた。


 なんかごめんなさい。


 悪気は無いんです許して下さい。



「そうか!記憶がないんだもんな!いきなり来いと言われても困るよな!んむ。」


   

 なんか今度は勝手に納得を始めた。


 臣下も濃いが主君も濃いらしい。



「志牙よ!俺は朱儁!お前の父だ!何も怖くはない!さぁ、来いっ!」


   

 take2始まりました。


 これは行った方が良いんだろうか?


 良いんだろうなぁ…。


 行かなきゃ何回繰り返すことになるかわかんねーもんなぁ…。


 仕方ないのでおずおずと近づいて行き腰にしがみついてみた。


 恥ずかしいので顔は朱儁の衣装に埋める形になっている。



 朱儁・審配・蒋奇・臧洪「「!?」」


「これは…元気に飛び付いて来る志牙も可愛かったが…これはこれでアリだな…。うん。アリだ!」


「おおおおおおおお????」


「なんと愛らしい…志真様。次は私に変わってくだされ」


「これは…美味しいおやつを用意すれば…」


   

 なんか御満悦の様子の朱儁。


 それぞれ家臣達もわちゃわちゃしている様だ。


 恥ずかしい。


 そんな折、白兎は冷静で此方に近づいて来ると



「志牙が困ってます。ってぃ!」


   

 と、俺を引き剥がし助けてくれた。


 白兎アリガトウ。


 この恩は忘れない。



「志牙は記憶を失って現状がまだよく分かってないんです。もう少し落ち着くまで様子を見た方が良いと思います。」


   

 と、全員を宥めてくれた。


 が、朱儁はそこで諦めなかった!



「ふむ。白兎がヤキモチを焼いたみたいだな…よし!志牙、白兎。二人共来いっ!」


   

 take3来ました。


 白兎見ると呆れた様な顔をしている。


 うん。わかる。その気持ち。


 諦めろよ。



「くっ…これが反抗期か!?主よ!息子達が甘えてくれません!俺は何か過ちを犯したのでしょうか?これは主が俺に科した試練なのでしょうか!?」


   

 そう呟いてまた上を向いて胸元で指を絡める様に手を合わせ懺悔を始めた朱儁。


 後漢時代は儒教が国教のはずだが…。


 この朱儁、景教(キリスト教)に改宗してやがった。


 胸部の十字の装飾はそういう事か。


 やっぱり俺が知ってる歴史とは全然違うらしい。


 確か景教が中華に入ってきたのは7世紀辺りの筈だったんだが…。


 2世紀辺りでもローマから商人とかは入ってきていたみたいだから有り得ない話ではないか……。


 まぁ、儒教よりはマシだと思って見なかった事にしておこう。


 そんな事を考えていたら、



「あ、これは不味いですね。朱儁様のアレが始まるとよく分からない宗教の話を延々と聞かされるので逃げましょう」


   

 と言いながら白兎が俺の手を引いて駆け出した。


 居間を出る瞬間、逃げるのに失敗した3人が朱儁に捕まってるのが見えた。


 ご愁傷様です。



 ~中庭~



「すいません、志牙。どうやら皆さん志牙が記憶を失ったのが辛くて若干暴走していたみたいです。主に朱儁様が」


   

 白兎に手を引かれ中庭に出た辺りで謝られた。


 俺としては感謝してもしたりないくらいにありがたい事だったんだが。



「いや、むしろ礼を言いたいくらいだ。白兎ありがとう。助かった。」


「ははっ!気にしないでください。

 自分が同じ状況になったら恥ずかしいですし、志牙も恥ずかしそうにしてましたから。

 それに朱儁様のアレが始まると半日は潰れてしまいますし……」


「ははは!なるほどな。それは辛いわ」


   

 二人して笑う。


 きっと白兎とは良い友人関係になれる…。


 そう思った。



「なあ、白兎。良かったら読み書きの練習や武術の鍛錬を一緒にしないか?」


   

 後十年もしない内に黄巾の乱が始まるだろう。


 今の内に出来る事はなんでもやっておくべきだ。


 生き残る為に……。



「武術はともかく読み書きですか…。ちょっと苦手なんですよね。ははは…」


「ははっ!俺はどっちも全くダメだと思う。一人だと長続きしそうにないから白兎も巻き込んじまえ!って思っただけだし」


「ええ、わかります。そうですね。二人で頑張りましょうか!」


   

 こうして俺と白兎は日々勉強と鍛錬に勤しむ事となった。


   



 ここから時は流れ~





 ~178年~


   


 交州で乱が起きたらしい。


 朝廷から使者が来てオヤジ(朱儁)に鎮圧命令が下された。


 オヤジ曰く『宦官共の嫌がらせ』らしい。


 恐らく十常侍や中常時の事を指していると思われる。


 仕事サボってたんだから仕方無い。


 働けオヤジ。


 今回はオヤジ、じぃ、筋ちゃん、舜水。


 そして初陣として白兎を連れて行くらしい。


 白兎の初陣早すぎねーか?


 十代中半で初陣ってどんだけスパルタなんだよ…。


 てか、俺はどうすんの!?ってなったんだけど、



「志牙は俺の友である盧稙の下で学べ!

 あ、儒学には深入りするなよ?盲目的に儒学を信奉すると蒙昧な暗愚になるからな!知識として留めるくらいにしておけ。

 近い内に盧稙から迎えが来るからしっかりな!」


   

 と有難いお言葉。


 景教に改宗しただけあって儒教には批判的らしい。


 まぁ、男尊女卑に始まり既存の政治体制を悪く言うなとか、年長者は全て尊敬しろだとか、同族至上主義だとか挙げたらキリがないけど。


 この時代というか、中華儒学と俺が知っている儒学は別物と言って良い。


 ある意味オヤジが景教に改宗していたのは僥倖だったのかもしれない。



「わかった。オヤジとみんなも気を付けてなー。白兎も頑張れよ!」


   

 そんなこんなでオヤジ一行は旅立って行った。


 盧稙のお迎えが何時くらいに来るかはわからないけどそれまでは一人で頑張らねば……。


 それにしても盧稙かぁ……。


 もしかしてあの英雄二人ももう盧稙門下にいるのであろうか?


 

 其の名は「劉備」・「公孫賛」である。

次回は桃花さん(幼女)、白蓮さん(幼女)が出ます。

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