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旅へ-6

金属反応が出ていた地点へと、到着する。


「AI、周囲を探知。登載の全センサーを起動。探査距離レンジ最大。警戒を厳に」


そう指示を出し、発掘用の機材の操作を行う為に、機材に設けられている操縦席コックピットへ向かう。


「ジン?操作は直接やらなくても、コンソールから出来るんじゃないの?」


と、ヒカルが尋ねてくる。

確かに、コックピットで無くとも操作は出来る。が、直接目でみて直接操作を行った方が

より精密な操作が出来るから、コックピットへ向かうのだ。


そんな事をヒカルに軽く説明し、発掘作業を行う事、15分。

出てきた物は、多脚型戦車と言われる物だった。


駆動用のキャタピラの代わりに、4~6本の動輪とスパイクを持ったあしを取り付けた車両で、キャタピラ駆動の車両では走行の難しい岩場地帯でも配されたあしを使い軽々と走破、戦闘を可能とする。

名称は、ハイレッグビートルといい4脚型の戦車である。


「あ~りゃっりゃ?・・・まぁた、扱いが微妙に困るモンがでてきたなぁ・・・」


扱いが微妙に困るというのは、戦車という車両に於ける共通の弱点といえる車体底部を晒し易いのと、あしを一本でも損傷すると走行出来なくなるという欠点がある。

あしを巧みに使った不整地地形での戦闘では並ぶものがいないという、二律背反の典型と呼ぶべき良さも兼ね備えているので、微妙な車両という評価なのだ。


回収を何事もなく終わらせ、回収した車両を整備へと回す。

発掘して直ぐにでも使えはする。

が、整備できる環境があるなら整備しておく事は、長く車両を使う為には必要な事である。


俺個人としては、多脚型戦車は使いたく無いものだ。

一応、あしで動く時に出る震動を軽減する衝撃緩衝機構ショックアブソーバはある事はあるのだが、それでも軽減しきれない震動。それがダイレクトに乗員に襲い掛かってくるので苦手なのだ。


何故、この車両を知っているのかだがVRシュミレーターをやった時に、この車両に乗ったことがあり、酷い酔いを経験した為苦手となった次第。


「買い手が付くか?微妙だよなぁ・・・」


そう車両を見ながら呟けば


『現在、始まりの町で販売されている車両を調べました。多脚型戦車はラインナップには入っていません。が、この車両のことは広く知られているので、買い手が付くかはマスターの言葉に同意します。』


AIからも、買い手が現れるかが分からないとお墨付きを貰えた訳だ。

要らねぇよ!そんなお墨付きは!




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