↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
2/4

001

南雲優斗(なぐもゆうと)は気が付けば森の中にぽつりと立っていた。


何が起こったかは分からない。


長年働いた会社で何年も続いている残業をこなし最終列車に乗り込みアパートに近いコンビニに入り弁当とお茶を買いアパートに向かっていやはずだった。


途中で真っ白い何かに包まれた記憶までは残っていた。


しかし、そのあとの記憶がない。


「なんでこんなところにいるんだ」


そう思っていると遠くから「グギャー」と動物のうなる声が聞こえてくる。


その声は尋常では考えられないような迫力がある。


しかしなぜか優斗は冷静にその声を聴いて対応した。


「おっかない魔物がいそうだな」


その落ち着き方は異常であってこの世界の通常の人がさっきの鳴き声を聞けば身動きができなるほど強力な魔力が乗っていた。


「さて、どうしたものか」


優斗は営業畑で37年いろいろな問題にぶつかってきたそのノウハウで今回の現象を乗り越えようと考えている。


しかし、どう考えてもこの状況に理解が追い付かない。


一瞬、夢でも見ているのだろうと思ったがアパートに向かって歩いていたことは確かだ。


途中で倒れて病院に運ばれて意識を失っているという設定も考えたが倒れた記憶がない。


「おかいい、身長が引きくなっているぞ」


そう首を傾げた瞬間正面の方が輝き始めた。


そしてその輝きが収まると背中に羽の生えた美少女が経っていた。


いくら優斗が58歳になろうとも美少女を見て思うことは一般の男子と変わらない。


思わずその美しく豊満な肉体を凝視してしまった。


「あまり見られるとはずかしいナリ」


「すまない。あまりにも美しかったものでつい・・・」


目の前の少女は顔を赤らめて機嫌がいいようだ。


「南雲優斗さんですナリネ」


少女は優斗のことを知っているようだ。


今の状況も知っている可能性が高い。


「はい、南雲優斗です。あなたは?」


「私はシリエルというナリ。天界からの使者ナリ」


優斗は展開と聞き驚く。


自分が天界にかかわる何かをした覚えがない。


「俺が何かしましたか?」


するとシリエルは慌てて手をふる。


「とんでもございませんナリ。粗相をしたのは神たちの方ナリ。優斗様を間違って殺してしまったのが神様ナリ」


「どういうことですか? ということはここは天界ですか?」


「どちらも違うナリ。話をする前にこの森は危険なので私の『ルーム』に案内いたしますナリ」


シリエルは右手を水平に伸ばし「ルーム」と唱えた。


するとシリエルの手がさす方向にドアがあらわれた。


「さあ、なかえどうぞナリ」


シリエルはドアを開けて優斗を案内する。

(天使と比べても身長が低いぞ。どうしてだ)


優斗はシリエルにせかされるままルームに入っていく。


ルームの中は玄関があり室内に入る。


すると地球でおなじみの30畳ほどのダイニングがありキッチンが見える。


右手にはソファーがあり30畳ほどの広さがとられている。


周りを見渡すとドアがいくつもある。


「優斗さん。今の優斗さんの状況の話しをると、優斗さんが7日は寝込むことになるナリ。なので、お客様用の部屋に案内するナリ」


シリエルに手を引かれて優斗は部屋に連れ込まれる。


連れ込まれるといってもやましい気持ちはない。


シリエルさんほどの美人を前に気持ちを抑えるのは苦労する。


しかし、相手が天使だ。妙な語尾に騙されてはいけないと優斗は思った。


「優斗さんはベッドに横になってください」


シリエルにまかせてベッドに横になる。


(このベッドが素晴らしい。すぐにも眠そうになる。


部屋はベッド以外に何もない。窓はある。外の景色はさっきの森だと思われる。)


「準備が整ったナリ。優斗に今の状況を教えるナリヨ。まずここは優斗のいた地球じゃないナリ。簡単に言うと剣と魔法の世界ナリ。優斗は神様が誤射したトールハンマーの犠牲になったナリ。ここまでの話は分かったナリか?」


優斗は何も言えないで呆然としている。予想は正しかった。小説で何度も読んだことがある異世界転移だ。でも異世界転移には2種類ある。チートが有るか無いかだ。


「シリエル。俺にチートはあるのか?」


「もちろんあるなり。その説明をするなり。その説明をする前にステータスを見るナリ見たらおそらく気を失うナリヨ」


「そんなにすごいステータスなのか?」


「神様が張りきったナリ。優斗は自分を人間だと思っていると思うナリが、ぜんぜん違うナリ。神様はこの無秩序な世界で優斗が死なないように種族を新たに作ったナリ」


シリエルは誇ったように胸を張る。しかし優斗はあることに築く。


「俺は誰とも結婚できないのか?」


シリエルが笑う。


「優斗の地球での記録は読ませてもらったナリ。58歳まで素人童貞だったことは調べがついているナリヨ。それなのに結婚の心配をするナリか?


優斗は顔を赤らめ恥じらう。確かに優斗は生まれてこの方彼女がいなかった。


しかし、異世界に来たんだ。少しぐらい期待してもいいだろうと思った。


「その辺に関しては心配ないナリ。優斗と10回性行為をすれば相手が優斗と同じ種族に転化するナリ。妊娠は相手が転化してから行うことがベストナリ。相手が転化する前に妊娠したこどもは母親と同じ種族になるナリ。優斗の種族は長寿ナリ。だから短命な種族と結婚するときは先ず転化をお勧めするナリ」


「俺って長寿なの? 今は何歳なの?」


「体は事故によって消滅したため新しい体は神様が作ったナリ。年齢は5歳ナリ。5歳はこの世界では保護対象いナリヨ」


「自分の顔が気になるなー」


シリエルは創造魔法で手鏡を作り優斗に渡す。


優斗は手鏡を受け取り自分の顔を見る。将来凄いイケメンになりそうな幼児の顔が鏡に映っていた。


「モテてること間違いなしじゃないかー」


「神様の手作りだから当然であるナリ。さあ、本題に入るナリ」


「私が使った魔法も優斗は使えるようになる。剣や弓や槍も使えるようになる。そのために今から優斗にスキルを入れるナリ。そのスキルの容量が膨大だから優斗は7日間気絶することになるナリ」


「どんなスキルを入れるんだ」


「それは起きた時の楽しみに取っておくナリ」


そういいシリエルは優斗に4つの輝く球を手渡す。


「これがスキルのオーブナリ。この世界ではスキルを得る方法が3通りあるナリ。生まれながらに持っているスキル。種族スキルもこの中に入るナリ。神様の祝福ナリ。もう一つは鍛錬をして手に入れたスキルナリ。積み重ねた努力の結晶ナリ。最後がスキルオーブナリ。ダンジョンでえられるスキルナリ。1個3千万ルビもするナリ。1ルビは1円くらいナリ。ルビはこの大陸の共通通貨ナリ。神様は優斗に4つのスキルの球を準備したナリ。しかもどのオーブも神話級のスキルナリ。私も驚いているナリヨ」


「すごいですね。どんなスキルでしょう」


「それは私も聞いていないナリ。ただ渡すときはベッドの準備をしておけと言われたなり。さあ、ベッドに横になりスキルの球を胸に当てるナリ。するとスキルの球が体に入っていくナリヨ」


「やってみる。でもちょっと怖いな」


「怖くないナリ。早くするナリ」


優斗は特別なスキルをもらえると思いうれしくてしょうがない。


でも、そのために7日間も気絶するといわれて怖かった。


(もう異世界に来たんだやるしかない)


そう思い4つのスキルのオーブを両手で胸に当てる。すると激しく頭が痛み出し優斗は意識を失った。


「うわー。神様はどのようなスキルを与えたのだろうナリカ?だいぶ苦しんでいたナリ。帰ったら報告しないとダメナリ」


「優斗が寝ている間は自由なり。久しぶりの休暇と思って休むナリ。エンジュ」


シリエルがエンジュと呼ぶと精霊のシルキーが現れた。


エンジュはシリエルにお辞儀をする。


「エンジュ。この寝ている方はお客さんナリ。7日間世話を頼むナリ。あと私に甘い飲み物とお菓子を持ってくるなりヨ」


「承知しました。シリエル様」


「エンジュに任せていれば安心ナリ。これで肩の荷が下りたナリ。優斗が目を覚ますまで待つナリヨ」


こうしてシリエルは優斗の寝顔を覗いて部屋を出ていった。


読んでくれてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。