第134話 情報?
夕飯時。
らいかがご飯を作り終えた頃に、アリッサがうちにやってきた。
いつも朝来る事が多いから珍しいなと思っていたら、アリッサは例の件についての情報を掴んできたようだ。
彼女は、らいかが作った二人分の食事をつまみ食いしながら、得意げに報告してくれる。
「なんかねー。新しいフィールドが実装されるみたいなんだけど、そこに転移してるみたいなんだよね。今日になって何人かのプレイヤーにいくつかのメールが来たんだけどさ」
花柄のテーブルクロスとか、水玉ピンクの花瓶だとかで可愛くかざられたテーブルの上に頬づえをつきながら、天狗鼻が見えそうなアリッサは続きを話していく。
どやっって感じの顔だ。
「救出班、土の中にいるみたい」
うわ、うざ。とか思ったけど、内容の突拍子のなさに間抜けな声がでた。
「は?」
このオンラインゲームの世界は作り物の世界だ。
だから土の中なんて存在しないはず。
だから、何かの比喩かと思ったのだが……。
「新しいフィールドがまた増えるんだって。それで、地下エリアができるって話、たぶん黒幕からのメール来てるよ」
まじかよ。そういえば今日ずっとだらだらしてたからメール確認してなかった。
見て見たら本当だった。
アリッサのくだらない冗談とかじゃなく。
「それで、同時に救出班からこの世界でもともといたプレイヤーたちにメールが届いたみたい」
「そうなの?」
僕はらいかの方を見る。
なら救出班仲間の妹にも何かしら来てるんじゃないだろうか。
向こうがどれだけ固まって行動してるのか知らないけど、視界にいないなら連絡はとろうとするはず。
すると、らいかも僕と同じようにメールをチェック。
「あ、届いてる」
なんて言って読み始めた。
色々遅いな僕達。
アリッサが、らいかが実験で作った、くるくるのよくわからないパンを口にくわえながらしゃべった。
行儀悪い。
「ずっと移動できなかったみたいだけど、それがさっきくらい解除されたみたい。地上のプレイヤーたちが行く方法見つけたってさー」
「話早いな」
「そりゃ脱出をかけた話題だからねー」




