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足の歌
夏が。
荷物を片付けはじめました。
青空は。
頭の上や背中が軽くなりましたので、
両腕いっぱいに白い雲を抱えて。
どれ。
と、言って。
立ち上がりました。
風は。
その様子を眺めていました。
天井が高くなりましたので、
めいっぱいに翼をひろげて。
なんどか羽ばたきました
足の歌を口ずさみながら軽快に、
道を進んで行かれる方があります。
足。
わたくしは自分の足を。
じっくりと、眺めました。
まるで初めて見たような、
気がいたしました。
よく転びますので地面は、
じっくり見ますが。
足を、じっくり見た覚えがありません。
いつも一緒に居たのに。
その存在に、すっかり慣れて、
忘れてしまっていたようです。
何か言いたげに。
まとわりつく風が。
翼のように。
左右両側から柔らかく、
わたくしを挟みこんで。
足首のあたりをしきりに、
くすぐるのです。
わたくしは。
わたくしの足首にまでかかるような、
大きな翼が生えたような気持ちになり。
なんだか大変嬉しいのです。
2024.8.21
373 m(_ _)m 39




