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FACELESS フェイスレス 〜身元特定不可能の殺人犯、顔不確定のヒューマノイド、年齢偽装の令嬢、スパイのバディ~  作者: 路明(ロア)
27 コントロールしているのは誰

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Who is in control2 コントロールしているのは誰2



 議事堂の中は、真っ暗だった。



 階下までつづく空洞のようにも見えるが気のせいか。

 アンブローズは、ヒューマノイドの様子をうかがいつつ横目で観察した。


 ジーンが「代わりに見ようか」というふうに目配せしてくる。

 アンブローズはうなずいた。


 報道されている通りのことが中で行われているなら、堂内には六百人からなる議員たちがひしめき、上品な明かりがつき、重厚なつくりの議席や、伝統的なデザインの壇上や事務総長席や速記官席があるはず。


 何もない。


 しんとして音もなく、まっくらだ。

 どういうことだ。

 何か既視感を覚えながら、アンブローズは窓辺に立つドロシーそっくりのヒューマノイドを見つめた。

「アン……これさ」 

 ジーンが小声で問う。



「……何かに似てると思ったら、“ティーパーティー” の傍受で延々見せられたナハル・バビロンの政府施設?」



 それだ。

 アンブローズはヒューマノイドを見たまま内心でそう返した。





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