対策
「なんかややこしい依頼持って帰ってきてもうたね。」
ギルドの訓練場。俺、匠、メルタ、ティールズを集めて会議中。
「住人に扮するならワシらは行かない方が良さそうじゃのぅ。」
「人間にしては大きい…目立つ。」
「問題はこの依頼は街の実情調査。被害者の救出自体は含まれてはないんだよね。」
「ってことはどうなるんや?さらわれた人がおっても見過ごすしかないんか?」
「俺が思うに、証拠があればあるだけ持ち帰って来いって解釈だとして、その人達をリースに証人として連れて帰ってしまえばどうにかなるんじゃないかって思ってはいる…んだけど…」
「黒幕がおるかもしれんから下手に手出しもしにくいんやろ?」
「そういうこと。」
最大戦力で行くとしても弁慶組が目立つし、調査だけとしたら救出することになった時に不安が残る。
話し合いの結果、救出の場合と隠密のみの場合両方に備えることになった。
備えるとは言ってもスタンピードほど大規模なことはしなくてもいい。仮の住居と食事、向こうで着る服は用意されるらしい。
匠は移動の際、鞄に入ってもらえることになったのでバレることはない。
純粋な戦力だけなら充分だ。
あとは俺の仮の姿と隠密行動と何かあった時の逃走手段くらいか。
仮の姿は行商。
薬瓶を買って来てポーションの種類と数を作っておくだけ。
逃走手段は俺の布団と匠の屋台。
大人数が乗っても大丈夫なように布団と屋台を取り払ってただの飛行板に戻す。
隠密行動が1番めんどくさいと思っていたが、匠(in鞄)を持って歩けば風魔法で音は遮断できるし、タマちゃんの結界と【インビジブル】の合わせ技で一定の範囲を見えなくすることに成功。
隠密行動用の服は初期の服にした。上着と下は元から黒だし、シャツは上着のボタンを留めれば見えないからおおよそ全身黒だ。というかいつもとそんなに変わらない。
武器に関してもクナイがあればそこまで困らない。まぁ1週間あるし、シノビっぽくいろいろ作ってみるのもいいかもしれない。




