序章 イケメン隠れオタクの末路
序章 イケメン隠れオタクの末路
「またかよ…」
俺は都内のそこそこの共学の高校に通う霧崎慧。登校して玄関の下足箱を開けると、なんかもう見慣れた、いわゆる”ラブレター”が入っていた。
なぜ俺がラブレターを見慣れているのか。それは俺はいわゆる”イケメン”であるからだ。顔は良いし身長も高い。モテたくてバスケをやり始めたし勉強も頑張っている。オマケに読書家なんて呼ばれてたりする。まぁ、ラノベしか読まないんだがな。
その結果が、これだ。
まあはっきり言って美人は入学前から彼氏がいるのが普通らしい。…いや別に残念とか思ってねーし。
とりま俺は送り主のいるクラスに行った。
「わり、前田、放課後屋上きて?」
「え、は、はぃぃぃ…/////」
ああ、照れてるよ…。これはちゃんと断らないとあとで面倒なことになるなとか考えてたらなんだ、もう放課後かよ。屋上いこ。前田が屋上に先に来てた。
「霧崎君、返事を聞かせて…?」
そう言って前田が近づいてきた。下がろうとしたけど後ろはフェンスがなく落ちそうで下がれなかった。
「前田、俺好きな人がいるんだ。だからお前の気持ちには答えられない」
まあ、好きな人というか俺にはもう二次元に嫁がいるのだ!!前田どうするかn
「霧崎君の馬鹿ぁ!」
ドンッ。あー突き落とされた。うん。え、ちょっ、まwwwまじかよ俺まだこの〇ば新巻みてないいやだぁ!ああでも神様ここで死ぬならどうせなら異世界に転生させておねがい!!!…なんかもう俺のイケメン要素ゼロじゃん(汗)カッコよく死にたいカッコよく死にt…
グチャァ…。
待って、かっこよく死ねた!?そんな訳ないよね(泣)てかなんで意識あん…の…?
…目の前にはいつも読んでた異世界モノのラノベによく似た、現実感のない世界が広がっていた。実力行使の、イケメンなどもう使い物にならない異世界に迷い込んだ単なるオタクになった”僕”。僕は目の前の出来事に対する”嬉しさ”を抑えきれず、無様に泣き崩れながら叫んだ。
「…これ、なんてラノベ!?」
どうもエ口です!(えぐちですよ!)えー、初めて小説を投稿しました…。中学生なので文がちょっと変だったりしますがそこらへんは温かい目で見てください。今回ではあまり異世界感が出てませんがこれから出すのでよろしくお願いします!!!