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「こここうなったらっ!」
―バシャァッ!
「お、おい!どうしたんだ!?」
主は俺を持ち上げ1歩、2歩…と歩み始める。
その先には地下から汲み上げているというここの源泉口が。
「ま、待て!落ち着け!悪かった!俺が悪かったから、煮るのだけはやめてぇ!」
目を血走らせた主の耳には俺の声が聞こえてないらしく、どんどん熱湯に近づいていく。
待って湯気凄い!端っこに居たときもここ湯気凄いとは思ってたけど、どんだけ熱いの!?ねえ!?
源泉口まで来たとき主は俺を大きく掲げ投げる体勢に入った。
「待て待て待て!俺がちゃんと責任取るから許してくれ!あと、その体勢大事な部分丸見えだぞ!」
「へ!? きゃっ!」
咄嗟に自分の体を腕で隠した主。
…空中に俺を置いて。




