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みなさん、私をなんだと思っているのですか

そこから廊下が大変だった。


私にみんな色々言ってくるのだ。

とりあえず落ち着け。とみな言う。

落ち着いているつもり、というか、さっきからわたしなにも喋っていないのだが


特にマディアは、泣きながら

「私の教育が悪かっただけだから勘弁してやってくれ!」

と叫ぶし、あのアリスウルまでが

「あれは教育者の失態だから、罰ならばわたしも受ける」

とまでいうのだ。


わたしどんなヤベー奴扱いなのだ。


そして


「殺しません」

周りが明らかにほっとする。

だが

「しかし、龍族の誇りを傷つけた罪は重い」

そして


「わたし自らが、カリスナダを地下牢に送ります」



地下牢行き。

私がそう言うとマディアが泣き出した

「わたしの教育が生ぬるいせいで…」

「ごめんよーかりすー」

ウルまで泣いてる


待って、みんな


「わたしが一定期間教育するだけです」

「自殺するんじゃないか」

カレンバレーが真顔で言う。

カレン、あなたまで。


「とは言え、なにもしない訳にはいかない。あのような、誇りを塗りつぶす失態…」

あ、なんかイライラしてきた。そして


「クソが!!!龍姫様の敵を目の前にして殺せないとか!なんの為の血だ!!!!」

「落ち着いてー!フェルー!」

泣きながらマディアとウルが止める。


「フェルさんは、龍族の誇りに関わると本当に凄まじいですのね」ユレミツレ

「ある意味当然だ。本来はフェルが正しい」カレンバレー。


結局、「フェルがやると自殺しかねないので、マディアとウルがしっかり頑張る。それで見てダメならフェルがやってくれ」となった。


一応、龍姫様に報告。責任もって教育しろと言われているので

「最終的にフェルラインが納得すればいいわよ」となった。



確かに冷静ではないのは事実だ。

少し頭を冷やそうと部屋に戻ると、遠距離会話の歪みを探知した。


コンタクト相手は

「なに?」

『やあ、不躾で済まないね』ジュブグラン

「いいわよ。なんの用?怪我のお加減は?」


『幸いすぐ治りそうだ。用件はちょうど聖女様が龍姫にも連絡しているのだが』

「龍姫様に?もう和睦は決定的でしょ?」

これ以上なにを話し合うのか


『カリスナダの移籍の話だ』



「一理はあるわ、フェルライン」

急いで龍姫様の元に駆け付ける。


「あなた、カリスナダ、赦せるの?」

「赦せません」即答

「ああ、愛しているわ、フェルライン、わたしもよ。制裁で済ませるのもおかしいわ。本人の希望を聞きましょう」



「マディア、ウル。制裁を止めるわ」

「フェルがやるの!?」

「いいえ。もっと複雑。移籍するかも」

「移籍!?どこに?」

「豚」



龍姫の不興をかい、龍族のリーダーフェルラインから激怒されたカリスナダ。

このままならば冷遇どころか消滅の危機になる。

現にフェルラインは、帰還直後に消滅させる手前だった。


「わたし、そんなことしてなーい」

独り言。


聖女は、ダリスグレアを見逃したカリスナダに感謝をしていた。

現状、暗殺部隊は龍族相手に対抗は難しいというのが実情として明らかになった。


そのあたりから

「カリスナダは処分されるのではないか?であれば引き取れないか?」

となったと。



龍姫様は「カリスナダに知られて困ること無いし好きにすればいい」

とされた。

「かなり変わった龍族だった。良い機会かも知れない」と


後は私が決める、のだが


マディアが土下座していた。

「この度のこと、龍姫様とフェルラインに誠に申し訳がたたない」

責任感の強いマディアは、今回の「消滅か追放か」の二択になったことは、自分の教育が悪かったからだと思っているのだ。


そして、そこらへん、ちゃらんぽらんなウルですら

「処分があれば殉じます」と言っている。


えーと、みなさま。

大事にし過ぎではないでしょうか。



「マディア、顔をあげて。あなたのせいではないわ。豚の提案よ」

「責任は責任です」

土下座しっぱなし。

「とりあえずカリスに会うわ。案内して」


地下牢に行く。そこにはカリスがいた。

龍族の血が故に傷もすぐ癒える。

どの程度2人が痛めつけたのかは分からない。


「カリスナダ、話があるわ。上に戻るわよ」



カリスナダに概要を伝える。

聖女の元にいくこと。

あくまでも龍姫様の部下ではあるが、関係改善の使者的な役割であること。


「ダリスグレアを生かしたことは、向こうから見れば感謝すること。歓迎はされるわ」

「わ、わたしは」

「時間はあげるわ。考えなさい」



ジュブグランと交渉が続いた。

「会って話しない?」


『会いたくない』

「じゃあ仕方ないわね。ガジャロブのアホは話にならないから、ヒルちゃんと会おうかしら」

『分かった!分かったから!』


結局話し合い。

「カリスの立場はどうなるの?」

「龍族は龍族だからな。顧問みたいな感じで、新人の訓練とかをやってもらいたいなと」

中核ではなく、あくまでもアドバイザー的な。


「そんなのだったら良いと思うわ。正直ね、カリスナダは、龍族の変わり者なのよ。そちらでの経験は良いかも知れない」


「そう言ってもらえると有り難いが」

「龍姫様も私も異論はないわ。後は本人次第」

「面談させてもらえると嬉しいな。私だとアレだが、ヒルハレイズならちゃんと話ができる」


「ヒルちゃんとなら喜んで」

「フェルラインは遠慮してくれ」

あらあら



とりあえずカリスには

「向こうとも話しないと、決断も出来ないだろう」

と送り込んだ。付き添いはマディア。



帰ってきたらカリスがボロボロだった。

なにをやってるの、マディア。


「…一応、聞くけど、投影はしてないんだよね」

「ええ。マディアがいるなら心配ないから」

「ありがとう。おかげでカリスナダは命を繋いだわ」

なにを言ったの、カリスナダ。


「龍姫様にご報告。本人もいけそうよ」

「分かったわ。一緒に行きましょう」

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― 新着の感想 ―
[一言] なんだかんだ同族意識なんかな。 最初から地下牢送りとは意味が違うか。 ただ単にドン引いてるだけかも?w こう、殴り合ってたヤンキーの間に、いつもは引いて見てるヤクザがチャカ持って現れた感が…
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