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偏差値20の頭脳戦~頭が全ての学校で誰よりも馬鹿なはずなのに、なぜか無双してモテてしまう~  作者: 松竹梅竹松
第3章 二人三脚

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第3章 第1話 生徒会役員

「それでは全体生徒会会議を始めます」



 A組の教室棟。桂来ツインタワーと呼ぶことをつい最近知ったが、そこの最上階の一室。テーブルが四角形状になっている会議室で、1年2年3年。全ての生徒会役員が集まる会議が始まった。



「……待て。なぜ貴様が仕切り出した?」



 テーブルの一番奥に座る十文字聖刃3年生徒会長が、号令をした霊御桜花1年生徒会長に鋭い眼光を向ける。



「特に理由はありません。ですが生徒会に縦の序列はないと聞きましたので、私が行っても問題ないと判断しました」

「そうだね。それとも十文字さんは年功序列を気にするタイプですか?」



 霊御の負けず嫌いに、黒峰幻2年生徒会長が乗っかる。ちなみに生徒会長は奥のテーブルで、左から黒峰さん、十文字さん、霊御の順番に並んでいる。



「……問題ない。だが……」

「まだ桜花様にたてつく気ですか? ご自分にその価値があると?」



 呆れた様子で腕を組む十文字さんに、霊御の隣の翠川龍華1年副会長が食ってかかった。



「だが会議には制服で来い。クローズドな場とはいえ、神聖な場だ」

「これは桜花様が学校を否定するという意志を示したものです。あなた如きの意見など聞くに値しません」



 ……龍華はこんな人間じゃなかった。目上の人に対し、強気に反抗するような人間じゃ、なかった。



 服だってそうだ。なんだそのゴスロリ服は。ノースリーブとミニスカートなのにニーソックスとか暑いのか寒いのかわかんないぞ。あと痛い。



 龍華の私服はもっと清楚な……あざとかわいいものだった。でもここまでじゃない。



 全部霊御の影響だ。あいつはあいつで6月なのにクソ暑そうな真っ黒のゴスロリ服を優雅に着こなしている。銀髪が妙に似合うからあれはあれでいいけど、龍華はあれだぞ。ただかわいいだけだ。



 それと私服を着ることを学校の否定とか言わないでほしい。俺が短パンとゴムサンダルを履いているのはただ単に暑いしこっちの方が動きやすいからだ。他意はない。



「っせぇな。さっさと始めろ」



 黒峰さんの隣に座る大賀蹴人2年副会長がテーブルに肘をつきながらめんどくさそうに言う。



「そうだな。狼煙」

「はっ! それでは……」



 十文字さんの指示を受け、ホワイトボードの前に立つ狼煙玲花3年書記が司会を務めようとする。



「あのー……」



 それを出田沙耶1年書記の控えめな挙手が遮る。



「ホワイトボード、デジタルの方が便利じゃないですか……?」

「確かに! ハイテクを実践している桂来学園のトップがアナログを使うのはちょっと変だね!」



 沙耶の提案に、穂火明日那2年書記が乗っかる。この人はこの人で普段からアイドル衣装なのか。かわいいな。



「無駄な出費は悪っ! 悪はエターナルヒーロー、フェニックスンが許さないっ!」



 だがその提案は無堂虚3年会計が真っ先に否定する。相変わらず鳥がモチーフっぽいオレンジの仮面をつけているが、俺のせいで欠けてしまい、左目からかわいらしいたれ目が覗いている。



「無駄かどうかを決めるのは早計じゃないかな~?」

「そうですね。ていうかこんな設備投資、生徒会予算から出さずに学校側に出させればいいんですよ。選挙でだいぶ儲けただろうし」



 永夢楠2年会計と、樹美季1年会計が買おうという意見を述べる。



「ま、個人的には何でもかんでもデジタルにしようって風潮は気に食わないけど。麻雀卓もさ、全自動なんて無粋だと思うし」

「アナログ厨……」

「あ?」



 と思ったら美季と沙耶が喧嘩を始めてしまった。この2人はもうずっとこうだ。楽しそうだし別にいいけど。



「確か前遊びに行った時に女子バドミントン部がデジタルホワイトボード使ってた気がしますよ」

「じゃあ後で確認するか」



 如月朔夜1年庶務と、連座太朗2年庶務が結論を出す。この2人も動きやすそうな私服を着ている。如月さんに関しては霊御に言われたからだろう。



「つーわけで、蓮司。悪いけど後で確認しといてくれ」



 そして外村蓮司特別生徒会役員……つまり俺にめんどうごとが降りかかってきた。



「……なんで俺? めんどくさいんすけど」

「しゃーないって蓮司。今まで自分がその役目だったけど、役職ができちゃったわけだし? 後でなんか奢ってやるから頼むわ」

「マジすかっ!? やったーっ!」



 これが生徒会役員の全部。3年生徒会3人に、2年生徒会5人。特別生徒会役員と言う名のパシリを加えた1年生徒会6人。計14人が全生徒会役員だ。



 ちなみに役職は自由に決められるそうで、俺が寝坊して遅刻している間に1年生徒会の役職は決まってしまった。



 それと生徒会選挙で不正を働き、無期限停学となってしまった斉賀を推薦した3年副会長と、俺にボコられて入院している3年庶務。その穴埋めは生徒会が指名できるようだが、十文字さんはまだ決めていない。



 だからこれで、全部。何の権限もない俺を除いた13人だけが桂来学園のトップに立っている。



 そしてこれからこのメンバーで、始まる。



「それでは本題に移りましょう。6月度イベント、体育祭についてです」

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