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スカーレット・ドラゴン〜竜王の神子の英雄譚〜  作者: 紅204
第二章 青年期・学園編
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第二話

「た、助けてくれてありがとうございます!もうダメかと思いました」


御者は綺麗な女の人だった。


「い、いえ困っている人を助けるのは当然のことですから」

「そんな事ありませんよ!他の人だったら絶対に見捨てて逃げてましたって!」


うわっ!顔近い!


「お礼として、あなたの行きたいところまで送って行ってあげます!」

「本当ですか?ありがとうございます」


優しいなぁ、この人。


そして、馬車に乗せてもらって学園まで送ってもらうことになった。ちなみに、学園は僕が来た方向にあるそうだ。フレイザド、ふざけんな!


「学園までは一日ぐらいかかります。なので、夜になるまでゆっくりしていてください」


自己紹介をした後、そう言われた。だから、しばらくゆっくりしていたけど、何もやる事がないと退屈なので、何かやる事がないか聞いたら、本を貸してもらった。


本を読んでいたら、馬車が止まった。どうやら、夜になっていたみたいだ。


「これからテントを張るので、手伝ってもらえませんか?」

「分かりました。良いですよ」


大きいテントを一つ張ることになった。「テントは一つしかないし、あなたは優しい人なので大丈夫だと思います」だって言ってた。携帯食を譲ってもらって夕食を済ませたら、寝る準備をした。


夜中、誰かが動いた気配がして、起きたら御者の人だった。


「どうしたんですか?」

「………です」

「えっ?」

「トイレです!」


恥ずかしかったのだろう、顔を赤らめてそう言った後、走って森の方に向かった。


「明日の朝謝らないとな……」


そう一人呟いて、また眠りについた。


「昨日の夜、すみませんでした」

「いえ、もう気にしていないので、良いです」


朝食の時、僕は謝った。まだ怒っているようで、声が少し冷たかった。


食べ終わったら早速出発した。昼頃には着くと言っていたので、それまで、また本を読むことにした。


「着きましたよ」


御者の人が声をかけてきた。馬車が止まったので降りた。目の前には門と壁があった。


「ここが王都で、この中に学園があります」


王都に入れば学園までは誰かに聞けばいけるとのことなので、王都の入り口で別れた。

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