231話 ホイステーム戦②
しかし、向こうから攻撃してくることはない。何故かは知らないが、少なくとも襲ってこないゾンビとはゾンビなのだろうか。ゾンビというと、人目掛けて襲ってくるイメージがあるユージにとって、ホイステームはまるでハロウィーンなんかでゾンビのコスプレをした人のように思われた。
ユージは先程までと同様にホイステームに殴りかかった。しかし、ただ殴っただけではない。右手を前にだして殴るのと同時に左手で後ろの何もない空間を殴った。毎回後ろから現れるのなら後ろも同じタイミングで殴ってしまえば当たるのではないか。
しかし、向こうは剣で攻撃してきていることを忘れていた。左手はホイステームには当たらず、ホイステームの持っていた剣にぶつかり、剣を破壊した。驚いているだろうからそのうちに今度こそ攻撃を当てようとしたが、やはり、今までと同じくかわされてしまった。
他にも色々な方法で攻撃を当ててみようとするが、全て当たらない。ホイステームは攻撃をすることが無意味だと思ったのか、剣以外での攻撃ができないのか、剣を破壊した後は攻撃してこなかった。しかし、当たらないとなるとイライラする。何度攻撃しても目の前にいたホイステームは姿を消し、新しくホイステームが出てくる。
このままでは戦いは終わらない。しかし、ロリリエール同様、ダンジョンを諦めることはできない作りになっている。
ひとまず寝よう。起きてスッキリすれば何かいい案が浮かぶかもしれない。ホイステームは攻撃を仕掛けなければ攻撃をしてこないし、寝ている間に攻撃されても痛くないだろう。ユージは隅で硬い床に寝そべった。寝る前に何か思い付くこともあるだろうとしばらく目を瞑りしばらく起きていた。ホイステームは攻撃してこなかった。そして、ユージは眠りについた。




