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228話 ホイステームのダンジョン④
考えられることは、幻覚を見せられている、もしくは地面が入り口の方に動いているのどちらかである。予想なのでどちらでもないということもあり得るが、思い付かないので、地面が動いているかどうかを試せばよい。
地面が動いているかどうかの確認は壁を触りながらしばらく待ってみたが動いている気配がない。しかし、嫌がらせが等間隔にあったということが関係しているに違いない。試しに、嫌がらせで立ち止まることなく、あたかも嫌がらせなんてなかったかのようにスルーしたところ、その後に嫌がらせが来なかった。
これはつまり、誰かが一本道のずっと奥で嫌がらせを受けて止まっている時に新たな嫌がらせを設置しているのだ。それをどこか等間隔に、幻覚ではない一部現実のところに置いて、距離を伸ばしている。もしくは、地面を動かして、間隔を新たに生み出していると考えられる。
そう考えている間も歩き続けることはやめない。どんどんスピードを上げて、あると思われる端までいかなければならない。勿論、こけたら止まってしまうので、そうならないように細心の注意を払っているが。
しばらくたったころ、下りの階段があった。階段を降りる他ないようだ。つまり、ここが端である。




