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閑話〜塾講師、ふたたび見栄を張る〜(前編)

私が、今までの人生で唯一きちんとまともに受験生をしていた小学生のころに教わった、国語の問題を解く上で知っておくといいことを、少し紹介しようと思う。


まず、国語のテストで一番落としてはいけない得点源は漢字と知識事項である。この2つを押さえるだけで、20点〜30点は確実に得点できる。できるだけ押さえておきたい大切なポイントだ。1つ1つの配点は高くなくても、まとめたときの得点は大きい。まさしく、塵も積もれば山となる。落とすにしても1問〜2問までに留めておきたいところである。こういった塵も積もれば山となる(ちりつも)問題は、基本的に問題用紙の冒頭か、最後におかれていることが多い(というか、私はそういったタイプの問題しか見たことがない)。もちろん冒頭にあれば、そのまま解けばいいのだが、ほとんどのテストには、最後に配置されているのである。「他のところに時間をかけすぎて、最後のほうとかほとんど手をつけられなかった……」という人も、少なくないのではないだろうか。

それではかなりもったいない。漢字や知識事項問題なんかは、出題者側も、得点源として認識していることが多いため、結構簡単な問題が配置されているのである。漢字、ことわざ、故事成語。四字熟語に三文字熟語。慣用句に文学的知識など、聞かれることは多岐にわたるが、基本的には記号を答えさせる選択肢問題であったり、有名な文豪──たとえば、夏目漱石や芥川龍之介──などの名前を漢字で書かせたり、などということがほとんどである。まぁ、三日月や十五夜、十六夜などの月の形──月齢──を答えさせたり、睦月、如月、弥生などの月の異名を答えさせたりすることもあるが、知識として知ってて当然のようなところでもあるので、聞かれることはあまりないだろう。

余談だが、現在月の形の中で最も親しまれているものは十五夜──つまり、満月だろう。しかし、平安時代に人々が風流であるとして愛でていたのは満月ではなく、満月から1日を経た十六夜(いざよい)であった。

閑話休題。

さて、こういったちりつも問題を落とさないやり方は、なんのことはない。現代文や古典を解くよりも先に漢字や知識事項問題を解けばいいだけである。時間にして5分もかからずに解けるだろう。大事な得点源を確保した後で、心置きなく現代文や古典に挑めばいいのである。

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