001話 王立ディスランス兵装学園の寮に入る。
この作品を選んで、お読み頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
デイスランス王国の国防第1軍隊司令官室にディノス・オブライン少尉15歳の誕生日を迎えた日に呼ばれて司令官室のドアをノックする。
コンコン
「大佐、ディノス・オブライン少尉です」
「オゥ、ディノスか入れ」
「はい、失礼します」
ディノスはドアを開けて何の用だよと思いながら司令官室の中に入り、ドアを閉めてデスクの前まで歩み敬礼する。
「まぁ、楽にして良いぞ」
「はい」
ディノスは敬礼を止めて、両手を後ろで組んで起立する。
「うっん、今からディノス・オブラインに特命を命ずる。4月より王立ディスランス兵装学園へ特待生として入学して貰う。その為の準備をする様に以上だ」
ブランディ・オブライン大佐は淡々と特命指令書を読んでから、特命指令書をディノスに渡す。
「ハッ、何ですかこの特命指示書は、何で今さら学園に通わなければならないのですか大佐、俺には必要ないでしょう」
「あ~、これは王命なんだよ、一応な15歳になったら必ず王立学園に入学する義務があるんだ。軍の者が違反するのは罷り成らんのだよ諦めろ」
「そんな事を言ったら俺は10歳から軍の職務に就いて幻魔獣と戦っているですよ、それこそが違反ではないですか」
「まぁ、それを言われる俺も何も言えんのだがな、ただな陛下は今年第1王女のレティア様が入学されるのでな、ディノスに警護して欲しいようだ」
「はぁ~、それは表立って頼めないから、この特命指示書ですか」
「まぁ、そう言う事だな、但しお前だけにしか出来ない案件が発生したら特別出動を命じるがな、あっ、それと婚約者も探しておくように、できるだけ上位の女性を選ぶだぞ」
「はぁ~、それも王命ですか、優秀なエジデンス能力者を増やす為ですか」
「まぁ、それもまた義務だからな、それでだエジデンス兵士婚姻法が改正してな、お前ほど優秀なエジデンス能力者は居らんからな、まぁ、特例として3名まで娶る事が出来るようになった」
「ハッ、何ですかそれはいくら何でも無茶苦茶じゃないですか、どう言う事ですか、女なんて面倒なだけでしょう」
「まぁ、ディノスの世代は男女比がな1:3くらいだそうだ。だから国が認めた優秀な男には3人まで認めるらしいぞ、まぁ、国としては苦肉の策ではあるんだろうがな」
「はぁ、面倒だな、ただでさえ王女様の警護をするんでしょう。そんな暇があるとは思えませんし、ましてや貴族も相手にするんですよ面倒なだけです」
「あぁ、まぁ、軍の中では戦績が全てだからな、貴族であろうと戦績が悪ければ身分なんぞ関係ないから良いがな、学園では平民差別意識が強いだろうな」
「大佐、学園でもし模擬戦があった場合は貴族の子息を負かしても好いでよね」
「あぁ、勿論だ。ただし再起不能になる様なマネはするなよ、一応国軍の兵士の卵だ潰す訳にはいかんからな」
「了解です。出来るだけ自分のエジデンス武装は使用しないようにします。殺したら不味いですから、俺のは人間相手だと加減が難しいです」
「まぁ、その辺はお前の判断に任せよ、ここからは養父の立場から言わせて貰う。せめて一人は婚約者を決めてくれよ、俺も孫が見たいしな、もし学園で好いた女が出来たら孕ませても良いぞ、お前ならそれも認められるぞ」
「親父、何だよそれじゃ学園に女を孕ませる為に行くみたいじゃないか、平民の女性がどのくらい居るんだよ、貴族令嬢なんか嫁に何か出来ない。バカにされるだけだし相手にされないぞ」
「まぁ、その辺は何とかしろ義務だぞ。いいかディノス、お前の優秀さは陛下も認めている。何だったらレティア王女を娶って在学中に子作りしても良いと仰っているだぞ」
「はぁ、随分と陛下も冗談を言ってますね、レティア王女殿下が俺を相手にするバスがないでしょう、とにかく護衛はしっかりやらせて貰います。婚姻に付いては善処はするけど当てにされても相手があることです。もう用が無ければ失礼します」
「あぁ、あっ、そうだ。ディノス学園の寮に入ったら必ず学園長の所へ挨拶に行くだぞ」
「了解しました。それでは失礼します」
俺はもう用件を聞いたので、学園の寮に入る準備をする為に自室へ向かった。
俺は特命指示書の付則指示に従って学園の寮に最低限必要な私物の荷づくりしてを送り、待機している間に特に厄介な幻魔獣の出現が無かったので、入寮日に学園へ行き、大佐の指示通りに学園長に挨拶に行った。
コンコン
「はい、入りなさい」
学園長レディアナ・サプリエンズが返事をする。
「はい、失礼します。ゲッ、叔母さんが何でここに居るだよ」
「ゲッ、叔母さんとは失礼よディノス、私は昨日からこの学園の学園長に就任したのよ、ディノスと大佐との連絡係も兼ねてね、その方が都合が好いでしょう」
「あっ、そうなの、はぁ~、それで何か注意事項とかありますか」
「そうね、ディノスのBRカードは学生には見せないようにね、学生が戦績ランキング1位なんて知られたら変でしょう」
「それは別に好いけど、問われたらどうするんだ」
「なら、これを見せなさい。仮のBRカードよ485位にしてあるわ、これは私の今の順位だからタブル心配は無いわよ、学生は実戦経験が無いから能力値で600番台だからね」
学園長のサプリエンズは軍部で特別に偽装されたBRカードをディノスに渡す。
「そうなのか、それでもランキングが高くないのか変に思われるじゃないのか」
俺は叔母の学園長から受け取ったBRカードを受取り、表示しているランキング順位を確認してから制服の胸ポケットに仕舞う。
「ディノスは義兄(大佐)の養子だから、義兄から個人的に実戦訓練を受けた事にしておけば好いでしょう」
「あ~、親父(大佐)の養子については偽装してないのか、なら大丈夫か了解した」
「まぁ、そう言う事ね、ディノスあまり貴族の子息には関わらないでね、売られた喧嘩は買っても良いけど程々に、一応学園内でも身分を笠に着た行為は校則違反になるけど、それでも平民に対する差別意識は強いのよ」
「その点は俺も同感だけど、俺は平民の特待生だからな意地の悪い貴族からはどうしも絡んでくるだろうから、その時は適当にあしらう心算だけどな」
「そうね、そうしてくれる。どうしても酷い場合は言ってくれる。学園側で処分するわ、野放しにしておくと大事な逸材まで潰され兼ねないもの、そう言った貴族子息には実家にも警告を出すわ」
「それって効果があるのか、それで大人しくなる貴族がいるとは思えないけどな」
「うふふ、学園で問題を起こしたら、その貴族の実家にも厳罰が下る様になったのよ、今ね貴族出身の戦績がガタ落ちなのよ、どこの貴族もお尻に火がついてるの下手すれば爵位が没収されるくらいにね」
「あ~、それは聞いたな、戦績上位の殆んどが平民の兵士だもんな、俺の所属している部隊も殆どが平民だもんな」
「まぁ、そう言う事ね。これがディノスの寮の部屋のカードキーよ。荷物はもう部屋に運んであるから、特待生部屋だけど二人部屋だから、まぁ、色んな意味で頑張ってね」
「あぁ、頑張りますよ、それでは学園長失礼します」
おれはカードキーを受取って学園長室を後にする。
学園長室を出た後に学生寮に向いながら学園の中を見て周り、中々設備が整っているなと感心しながら学園寮の建物の玄関ホールへ入る。
玄関ホールの奥にあるエレベーターに乗って最上階の5階へ上がると広いロビーに応接セットが二つ置かれて、その奥にドアが一つだけあった。
俺は何か凄いなと思いながらドアに設置されたカードセンサにカードキーをタッチするとロックが解除されてドアを開けて中に入る。
玄関の土間に靴を脱いで廊下に上がり奥へ行き、ドアを開けて中に入るとダイニングキッチンのテーブルと椅子が見えて、その隣に応接間が有って応接セットが置かれてその奥に部屋があった。
部屋へ行くと奥に全面の窓が有りベランダか見えて、左を向くとベッドが二つ置かれていたのは良いけど、裸の女性が一人居てを驚き視線を外した。
「えっ、何で裸の女が居るんだよ」
「あら、ごめんなさい。さっきまでシャワーを浴びていたから、もう大丈夫よ、こっち向いてディノス君」
裸の女性は直ぐにバスタオルを胸から巻いて隠す。
「えっ、まさかレティア王女殿下ですよね、ゴメン部屋を間違えたみたいです」
「何を言ってるの、貴方は私の護衛も兼ねているのでしょう、同じ部屋の方が都合が好いじゃないの、それから私の事はレティアと呼んでね、同じ学生なんだからいいわね」
「レティア様、とりあえず服を着てください。俺は応接間に居ますから」
「あら、そうなの私の裸に興味が無いのかしら残念だわ」
「いやいや、無い事もないですけど流石に不味いでしょう。とにかく早く服を着てください」
俺はレティア王女から視線を外して直ぐに応接間の移動してソファーに座る。
俺は内心で何で王女殿下と同室なんだよ、いくら護衛と言っても流石にこれは無いよと頭の中が混乱し、しかも王女殿下の裸を見てしまったのでどうすればいいのか焦る。
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